【硬式野球】(79)ドラフト特別企画 岡田啓吾内野手ご両親インタビュー

2026.10.31

 10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた岡田啓吾内野手(商4=前橋育英)のご両親にお話を伺った。

(この取材は10月24日、電話で行われました)

父・勇也さん 
――ドラフト会議で啓吾選手の名前が呼ばれた瞬間は、どのようなお気持ちでしたか。
 「単純にうれしかったですね。安心し、ほっとした感じでした」

――野球では闘志をむき出しにしてプレーしている印象がありますが、野球以外ではどのような性格なのでしょうか。
 「優しい感じですね。真面目で裏表のない感じです」

――野球を始めたのはお父さまの影響だったそうですが、当時のことは覚えていらっしゃいますか。
 「兄が野球をやっていて。(啓吾選手が)1年生の夏、新チームになる時に私が監督になることになったんです。そのタイミングで始めました。(お父さまから誘ったというよりも、啓吾選手本人が野球をやりたがっていたのでしょうか)本人はずっと『やりたい』と言っていて。6年生が抜けてからにしようということで、(新チームになる)夏から始めました」

――野球を始めた頃は、どのような選手でしたか。
 「始めたころから、周りの子よりは全然できていたと思います。(チームに)入る前からキャッチボールは普通にできるし、バッティングもお兄ちゃんと同じようにやっていました。幼稚園のころからバッティングセンターでホームランに当てていたくらいなので、入ってから一から教えるという感じは一切なかったですね」

――啓吾選手の俊足にまつわる、印象的なエピソードはございますか。
 「よく運動会でぶっちぎりだったと書かれていますけど、スタートだけ走り出して、あとはほとんど流しているような感じでしたね。あとは、地元の安中市の陸上競技大会で、当時、兄が6年生、啓吾が4年生で、兄が1番、啓吾が2番のタイムだったんです。6年生でも5年生でもなく、4年生で2番だったので、すごく印象に残っています。その結果で、上から速い順でリレーのメンバーを組む時に、啓吾は2番だけど補欠。本当は入れたいけど、6年生で4人組んで、補欠という形だったのはすごく印象に残っています。速かったけど、兄には勝てなかったですね」

――それだけ足が速かった中で、陸上ではなく野球の道に進んだのはなぜでしょうか。
 「元から野球選手にしたいという思いがあったので、いくら速くても、全国でもし仮に優勝したとしても、陸上の道には進ませる気は一切ありませんでした。野球のための足だよという事は言ってました」

――前橋育英高では主将を、現在明大では副将を務められていますが、キャプテンシーを感じたことはございますか。
 「それはもう小さいころからそんな感じでしたね。幼稚園の時はみんなを引き連れて遊び行こうとか、これをしようと声を掛けていたり。小学校も中学校もキャプテンでしたし、中学では生徒会長を先生からお願いされたりしていましたけど、本人は野球をやりたいからそこに時間を使いたくないって断っていましたね。周りからもそういうふうに見られていたと思います」

――大学進学を機に親元を離れて生活することに関しては、当時どのようなお気持ちでしたか。
 「全然心配はしていなかったですね。(ドラフト会議での)記者会見でも話していましたけど、プロに行くには何事も全部自分でやらなければいけないという覚悟があったと思います。小さいころから自分のことは自分でやれというふうに育ててきたので、何も不安はなかったですね」

――大学では3年秋からリーグ戦で活躍し、ベストナインも獲得しましたが、その姿をどのようにご覧になっていましたか。
 「本当にうれしかったし、ようやく来たなという思いでしたね。私も野球をやっていたので、練習会の時すごいところに入れたなというのが最初の印象でしたので、そこまで来たかという感じで、うれしかったですね」

――お父さまから啓吾選手に伝え続けてきたことはございますか。
 「それはやっぱり『謙虚に』ということですかね」

――プロの世界では、どのような選手に成長してほしいと考えていますか。
 「まずはプロというより社会人になるので、秩序ある行動だったり、当たり前のことを当たり前にすることと、プロ野球選手としての誇りと自覚を持って行動してほしいです。あとはファンを大事にして、自分の芯を持ったプレーで活躍してほしいなと思います」

――ありがとうございました。

母・利紗さん
――ドラフト会議で啓吾選手の名前が呼ばれた瞬間は、どのようなお気持ちでしたか。
 「思っていたより早く名前を呼んでいただけたので、ちょっとびっくりして『えっ』という感じだったのですが、やっぱり呼ばれてほっとしましたね」

――普段はどのような性格なのでしょうか。
 「3兄弟どの子も優しいんですけど、啓吾は特に素直に気持ちを伝えてきてくれる子ですね。少し恥ずかしい、照れながら言うことも、ちゃんと言ってくれる感じですね」

――これまで野球に打ち込む姿を見てこられた中で、印象に残っていることはございますか。
 「努力をする子だなというのは感じますかね。お兄ちゃんには負けたくないとか、場面場面で悔しさを見せたり『やるぞ』という気持ちを見せたりしていました」

――野球で壁にぶつかっていた時はどのように接してこられましたか。
 「私が一番印象に残っているのは高3の時かな。本人がキャプテンで、夏の大会の前日だったと思います。ご飯を食べられない状況になっていたので、その時に『一人でやっているんじゃないから、みんながいるから大丈夫だよ』という感じで声を掛けたのは覚えていますね」

――啓吾選手が明大への入学を決めた際には、お母さまに背中を押されたと話していましたが、どのような言葉を掛けましたか。
 「私も大学のことは全然よく分からない状態だったんですけど、本人からレベルの高いところに身を置いてやりたいという話を聞いて、啓吾ならやってくれるかなという思いもあり、頑張れという感じでした」

――大学に入ってから成長したと感じる部分はございますか。
 「元々すごく線の細い子だったんですけど、筋トレを始めてから体がすごく大きくなったなというのは感じます」

――お母さまから啓吾選手に伝え続けてきたことはございますか。
 「『謙虚に』というのは常々言ってきましたね」

――プロの世界では、どのような選手に成長してほしいでしょうか。
 「宗山先輩(塁選手、令7商卒・現東北楽天ゴールデンイーグルス)もいらっしゃるので、誰からも愛される選手になってもらいたい気持ちです。あとはケガなく元気にやってもらえたらなと思います」

――ありがとうございました。

[塩谷里菜]