涙のインカレベスト8 来年度の雪辱誓う/全日本学生選手権総括

 シーズン最後の公式大会となる全日本学生選手権、通称インカレ。日本全国の強豪が大阪に会し、しのぎを削った。実力校がそろう関東で秋季リーグ準優勝を果たした明大に、初優勝の期待が高まっていた。第1戦、初戦の緊張感の中、途中出場の控え選手が流れを呼び込み、九産大を相手に30―22の快勝。層の厚さを見せつけた。続く第2戦・対国士大戦。試合前に加藤良典監督が「警戒している」というだけあって、前半では5点のビハインドを抱える。しかし後半15分で追いつくと、ホイッスル直前に門間優次郎主将(法4=法政二)がセンターラインからの超ロングシュート。ブザービーターで勝利を決定づけた。そして迎えた中部大戦。前半は4点差をつけられて折り返す国士大戦と似た立ち上がり。しかし後半でその背中をとらえ1点を争う場面になってから、シュートミスが急増。得点板は21―23のまま、最後のホイッスルが鳴り響いた。最終結果は3回戦敗退のベスト8。関東2位がここで沈むとは誰も思っていなかった。 データで見るインカレ インカレで好成績を収める条件は何か、それはデータが物語っている。2年前、いわゆる黄金世代と言われた明大ハンド部は2016年度インカレにおいて見事準優勝を果たした。その年の秋季リーグの戦績は5勝2敗2分の2位。リーグ戦の順位がそのままインカレの表彰台の高さとなった。また51年ぶりのインカレベスト4を達成した2011年。この年も春秋両リーグで3位の成績を収めていることから、インカレとリーグ戦の成績に関連性を見いだすことは難くない。 2016年度インカレ決勝戦で明大を下し、2017年度インカレでも優勝。驚異の大会2連覇を達成した強豪・国士大。彼らも2016年度は春季リーグで準優勝、2017年秋は季リーグで9勝全勝の優勝、など同様のデータを保持している。リーグ戦において3位以内に入るとインカレでも活躍が見込まれる傾向が浮かび上がってきた。 インカレ準備  「やれることは全部やった」(加藤監督)。春季リーグで8位に沈んでからは奮起し、夏は「地獄」と声が上がるほどに速攻の反復練習を行った。メニュー自体も走り込みなどの旧式のものから一新し、縄やハードルなどの器具を使った「ハンドボールの動きに近いトレーニング」(加藤監督)に。その成果は顕著に表れ、秋季リーグではシュート到達率をはじめとする数値が、超攻撃的ハンドボールの2年前と並ぶまでに改善した。3季ぶりとなるリーグ入賞の裏には、緻密に考え抜かれた練習メニューと、それに全力で応えた選手の姿があった。 またインカレ1週間前には、加藤体制初となる食事についてのミーティングを開催。練習後約30分余りの時間の中で、調整のための食事や試合後の栄養補給、前日の過ごし方などを加藤監督自ら教鞭を振るった。その姿に服部晃大(政経2=愛知)は「監督は今回に賭けている」と推測。全てが万全の状態で挑んだはずだった。 4年生にとっては最後の大会となった1点の重み 「最後はやっぱり自滅で、自分たちらしく散った」。苦しそうにそうこぼす門間主将の姿が今でも目に焼き付いている。後半17分で同点に追いつくまでは完全にシナリオ通り。シュート到達率も特段に落ち込んだわけでは無かった。ただ最後の一瞬、ゴールを目の前にしたその一瞬に「気のゆるみ」(松本崇雅・政経4=岩国)が顔を出した。 前日の国士大戦ではブザービーターによる劇的な勝利。対国士大に向けてミーティングを開くなど、重きを置いていた第2戦だけに、その勝利はあまりにも極上の味。それと同時に選手の中にはいつしか “油断”が巣食っていた。「リーグで2位だからといってみんなにいけるとは思ってほしくない。人間だからどうしてもそう考えてしまう」。事前取材で服部晃が述べた言葉が、今はもうやり直せない時間と共に思い出される。「今大会の成果は1点の重みを知れたこと」(加藤監督)。積み上げてきたものが一瞬で崩れ落ちる魔物の存在を、敗北の痛みとともに刻み込んだ。試合後うずくまって悔しがる山田新体制へ 落とした涙を無駄にはしない。敗北が決定した時、真っ先に崩れ落ちたのは山田信也(政経3=愛知)と中川翔太(営3=法政二)。いずれもゲーム終了間際にシュートを外している。だが門間主将が試合後に名前を挙げたのもこの二人だった。「信也(山田)、翔太(中川)を筆頭にまとまって来年は優勝してほしい」。その期待に応える覚悟は、誰よりも強く胸に宿っている。「来年も今のチームの延長線。インカレで集大成を」(加藤監督)。次に全国の舞台で落とすのは歓喜の涙だ。  【島田雄貴】
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田崎が10位に入賞!/関東学生新人個人選手権総括

 1年生にとって初めての公式戦となる新人戦が、富岡総合公園アーチェリー場で行われた。明大からは16人が出場。田崎裕斗(商1=明大明治)が104人出場する未経験者男子の部で明大勢最高位となる10位に輝いた。◆11・2~3 関東学生新人個人選手権(富岡総合公園アーチェリー場) 健闘するも課題の残る大会となった。初めての公式戦で10位に入賞した田崎。「30メートルの感覚は悪くない」と手応えも感じた一方で、公式戦独特の緊張感に「練習通りできなかった」。自身が目標とする優勝には一歩届かず。「これからは場数を踏んで埋めていく」(田崎)と今後の活躍を誓った。 未経験者女子の部に出場した濱田美桜(文1=明大中野八王子)は「寒さと緊張で射形が変わってうまくいかなかった」。目標点を大きく下回り、課題の残る大会となった。「実力、自信が持てるように練習に励んでいきたい」(濱田美)。これからの成長に期待がかかる。 明大アーチェリー部のこれからを担う。結果や手応えはそれぞれであるが落ち込んでいる暇はない。新人アーチャーの旅路はまだ始まったばかり。今後、彼らが活躍する舞台が待ち遠しい。[長谷川璃月]試合後のコメント田崎――今大会を振り返っていかがですか。  「練習の点取りではもう少し点数が出ていて安定していたのですが、試合になると緊張とかで普段通りできない部分がありました。その点は今後、場数を踏んで埋めていきたいです。30メートルに関しては感覚は悪くないし、点数もそこまで悪くないので。あとはリーグ戦を目標に50メートルでもっと点数が取れるように練習していきたいです」――今後の課題と目標を教えてください。「50メートルがやはり課題です。点取りでは高得点が出ることもあるので、点数の下限を上げていきたいと思います」濱田美――今後の目標を教えてください。「試合でも練習通り撃てるように、もっと実力、自信が持てるように練習に励んでいきたいです」
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5連勝と破竹の進撃を見せるも 4位でリーグ戦閉幕/秋季関東大学1部リーグ戦

  春季リーグ戦は5勝6敗の6位と悔しい結果に終わり、迎えた秋季リーグ戦。初戦で負けを喫するも、2戦目から快進撃を見せ破竹の5連勝を飾り、上位チームに食らいつく。しかし早大や筑波大に敗れ、結果は惜しくも7勝4敗の4位に終わった。それでもLi小川智大主将(政経4=川崎橘)が3大会連続のリベロ賞、ルーキー・MB三輪大将(政経1=高川学園)がスパイク賞を獲得。11月末に控える全日本大学選手権へ実りある秋となった。  上位チームと競り合うも、粘り切れなかった。秋季リーグ戦開幕前に小川は「下位チームには確実に勝って、早大と勝負する」と語った。そして迎えた初戦は春季リーグ戦で勝ちを献上した東海大と当たった。フルセットまで持ち込みマッチポイントを握るも、「詰めの甘さが出た」(松田)。試合終了間際で4連続失点。黒星スタートで秋季リーグ戦は開幕した。しかし2戦目から立て直しを見せ、連勝街道を驀進(ばくしん)。下位チームを次々と打ち負かし、5連勝で3位まで登り詰めた。そして前半戦を折り返し迎えた早大との試合。「早大をずっと目標に」(小松)。この一戦に照準を合わせてきた。序盤から競り合いを見せ、最後はブレークを取りセットを先取。幸先の良いスタートを切った。しかし「(第2、3セットは)相手が修正をかけてきた」(松田)。連続で相手にセットを献上。そして4セット目中盤に10連続得点でセットを勝ち取りフルセットまで持ち込むが、最後は5―15の大差で5セット目を奪われて敗北。それでも「春季リーグ戦と比べたら全然やれている」(小松)と、負けたことに決して否定的にならず。その後筑波大や中大に惜敗し7勝4敗、結果は惜しくも4位でリーグ戦は閉幕した。  上級生として意識を変えた。今夏は主将・小川がアジアカップ出場のためチームから一時離脱。そのため夏合宿は「下級生への声掛けや、練習試合の振り返りを自分がやらなければならないと意識した」(小松)。3年生であるOH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)やOH小松一哉(政経3=雄物川)を主軸としてチームを引っ張った。「(小川の指示や声掛けを手本に)来年は自分がそういうポジションで務めていけたらと思う」(鎌田)と来年を見据え、上級生としての自覚を持ち始めた。  収穫の秋となった。小川が3大会連続でリベロ賞、ルーキー・三輪もスパイク賞を獲得。また「池田がエースとして自覚を持ち始めている」(小川)と今大会は下級生が奮起した。そして「(今大会は、苦しい思いをしたが)上位で戦えることを再認識できた」(小松)と自らを奮い立たせた。全日本インカレでは気持ちを切り替え、上位チームから白星を奪い、悲願の優勝を狙う。  [佐々木崚太] 
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粘守実らず山梨学大にSO戦で負け 準優勝で閉幕/関東学生秋季1部リーグ戦

今年度のチームでの最終戦はロースコアのゲームとなった。第3Q10分、PC(ペナルティーコーナー)からFW加藤大椰(文1=今市)の一発で先制するも、続く第4Qに失点。SO(シュートアウト)戦までもつれ込んだが、リーグ優勝に一歩及ばなかった。悲願のリーグ優勝に一歩及ばなかった。勝っても負けても4年生が引退という大一番。試合前半、山梨学大の素早いカウンターで再三のピンチを招くも、GK野井辰真(法2=伊予)の好プレーなどで無失点に抑える。0-0で折り返した第3Q。この試合で明大唯一のPCを獲得すると今季急成長のルーキー・加藤が鮮やかな一発で試合を動かした。「今年やってきた練習が出せた」(FW平井一樹・文4=天理)と先輩も笑顔で振り返る。課題としていたPCをここぞの場面で決め切った。しかし第4Q3分、インカレ王者が牙をむいた。ⅮFのスキを突かれ相手FWに一気にサークルインされると、こぼれ球を押し込まれ同点に。その後はスコアが動かずSO戦へ。SO戦は1-2と後がない状況でエースの平井。「決めようという以外には考えてなかった」(平井)と執念を見せたがボールは無情にも枠の外へ。4年生の最後は準優勝に終わった。 敗戦にも試合後は晴れやかだった。チームを引っ張ってきたⅮF前田隆昭主将(営4=丹生)は「僕のチームになってから一番の試合」と学生最後の試合を締めた。それでも「今年優勝できなかったので来年は一つでも優勝してほしい」(前田主将)と後輩に期待。雪辱は次世代に託された。[中野拓土]試合後のコメント小池監督――今年のチームはどんなチームでしたか。  「本当に一生懸命にやっていていいチームだった。結果が出なかっただけであって本当にいいチームでした。前田、平井がしっかり積み重ねてきてくれたので、下級生もこれからしっかりやってくれると思います」――前田さんはどのような主将でしたか。  「キャプテンシーも最初はぎこちなかったんだけど、秋になってグッと伸びてどこの大学からも慕われるようになりました。他大の監督さんも褒めてくれます」――来年はどのようなチーム作りをしていきたいですか。  「今年と引き続きFW強化ですね。苦しい時でもワンチャンスあれば一点というチームを作りたいです」前田主将――今日の試合を振り返って。「僕のチームになってから一番良い試合ができたと思っています。自分たちのホッケーである中盤を使ってパスワークで相手の陣地に攻め入るというのが本当によくできました。あとはPCを決められたので。それは新チーム始まってから一番よかった点ですね。練習してきたことが出せました。本当の最後の最後に自分たちのホッケーができました」――負けた後も笑顔だった。「そうですね。自分たちのホッケーが出せるだけ出せたので。内容で負けてなかったと思います。悔しいですけど、心残りはないですね」平井――第2Qからも明治のサークルインも多かった。「良かったのはカウンターで常に攻め切れていたっていうのが全体通して良かったです。相手がそれでビビってくれたおかげで次はFWがディフェンスしづらくなっていました。明治のこれからの強みはカウンターかなと思いました」――チームとしては秋リーグを振り返っていかがでしたか。「やっと最後ここでいいチームになれた。前だったらPCで2、3点は取られているし。最後だからというのもあるかもしれないですけど、全員が声出していたのでそれが成長したところ。実績としても成長しました、特に加藤とか」MF舘亮佑(政経3=丹生)――来年の目標は何ですか。「とりあえずは4冠。春リーグ、秋リーグ、王座、インカレ。今年成し遂げられなかったので、その悔しさは後輩に伝わっているので、しっかりそこで4冠達成して、先輩たちに伝えたいです」
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悔しさを糧に帝京大に3連勝/関東大学対抗戦

対抗戦8年ぶりの勝利は必然だった。悔いの残った慶応戦から2週間。帝京大との大一番は、明治が一度もリードを許すことなく23―15。今シーズン一番の集中力で接戦を制した。春、夏、秋と勝利した明治。常勝・帝京大の時代に終止符を打った。   ◆11・18 関東大学対抗戦(秩父宮ラグビー場) ▼対帝京大戦  ○明治23{13―8、10―7}15帝京大   スクラムで赤壁を崩した。前半5分に相手ボールスクラムをターンオーバーし流れを引き寄せると、フルバック山沢京平(政経2=深谷)のPG(ペナルティーゴール)で先制。続く10分にはスクラムからスクラムハーフ福田健太主将(法4=茗溪学園)が相手ディフェンスをずらし、パスを受けた右センター渡邉弐貴(営4=国学院栃木)がトライを挙げた。後半に入ってからもその勢いは衰えることはなく、開始3分にまたしてもスクラムで一気にターンオーバー。左センター森勇登(政経2=東福岡)が相手右裏のスペースに蹴り込み、確保した左ウイング髙橋汰地(政経4=常翔学園)がインゴールへ飛び込んだ。「FW、BKが一体となって取れたトライ」(フッカー武井日向・商3=国学院栃木)。終始優勢で進めたスクラム。明治最強の武器で王者を打ち負かした。   集中力は悔しさから生まれた。後半12分、帝京大の14フェーズを数える怒濤(どとう)のアタックに対して、粘り強いディフェンスで応戦。最後は武井がボールに絡みペナルティーを誘発し、最大のピンチをしのいだ。慶応戦の負けを生かし「全員冷静にプレーできていた」(福田健)。次戦は3年ぶりの優勝が懸かった早稲田戦。今の勢いそのままに伝統の一戦も制してみせる。   [鈴木貴裕]   試合後のコメント 福田健 ――試合を振り返っていかがですか。  「春夏とは違った雰囲気の中で、勝利できたことはうれしいです。慶応戦で出た自分たちの課題を見直してシンプルに自分たちのラグビーができたことが良かったです」   右フランカー井上遼(政経4=報徳学園) ――この試合のターニングポイントはどこでしょうか。 「ゴール前で1回(帝京大に)ペナルティーがありましたが、そこでスクラムを選択して、時間を使ってトライを取りにいきました。もう1回アドバンテージが出て、ショットで8点差にしてゲームが実質決まりました」   スタンドオフ松尾将太郎(商4=東福岡) ――急遽出場が決まりました。 「この秋シーズンはAチームで出られない時間が続いていて、自分がどうあるべきかということを考えることが増えました。出られてないというのは自分の中で思うことはありますけど、いつでも試合に出たら100パーセントの力が出せるように準備してきたので、自分のやるべきことを遂行しようと試合に臨みました」   髙橋汰 ――後半のトライシーンの振り返りをお願いします。 「ターンオーバーすることを頭に置きながら、その後どういうアタックをするか考えていました。『裏だ』と声を出したら、(森)勇登がその通りに蹴ってくれて、バウンドも跳ねたのでトライできて良かったです」   山沢 ――勝因は何ですか。 「粘って相手のワイドのアタックに対して戻ったり、ゴール前で取り切られないで守り切ったことです。あとは自分たちが敵陣で3点でも5点でも、しっかり得点できたことです」
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