深尾徹 明治に懸ける大学日本一への道

 関西から明大に頼もしい即戦力ルーキーが加入した。LB#52深尾徹(政経1=啓明学院)は徹底的な情報収集と分析で培われた正確なプレーを武器に、今シーズン初戦の慶応戦に早くも抜てき。鉄壁のディフェンスでグリフィンズを悲願の甲子園ボウル優勝に導く。 失敗と試行錯誤の先に 高校時代は多くの壁にぶつかった。忘れもしない高校1年次の秋季大会兵庫県予選準決勝。全国大会への出場と3年生の引退が懸かった大事な試合でLBを任された。だが、1年生には背負い切れない重圧と責任感にのまれ、自身のミスでTD(タッチダウン)を許す。関学大高の前に16-20で敗北を喫し、全国大会への切符を逃した。   高校2年次には、先輩の早期引退によりチームが深刻な経験不足に陥る。しかし、この危機が競技者としての意識を変える転換点となった。「先輩が抜けたことで自分がやらなくてはという気持ちが芽生えた」と自分から情報を集め、大学生のプレーを研究するなど、アメフトに取り組む姿勢を一新。愚直な探求心という強みが彼を飛躍させた。秋の全国大会では、初戦、2回戦と深尾ら守備陣の活躍もあり、それぞれ7-6、15-13の僅差で勝ち進む。準々決勝で優勝校の立命館宇治高に敗れたものの、全国ベスト8に輝いた。  幾つもの壁を乗り越え、迎えた集大成の最終学年はまたも困難の連続だった。コロナ禍により春季大会が中止に。仲間とも会えず、まともな練習もできない。また、貴重な実戦の場を失いチームがうまくまとまらない。それでも主将としてできることを模索し、過去のプレーを振り返ったり動画を見て新しい技術を蓄え、練習の質を向上させた。最後の秋季大会は全国ベスト16止まり。満足な結果を残すことはできなかったものの、コロナ禍という厳しい状況に立たされたチームを先頭で引っ張り続けた経験が、彼自身を成長させた。 さらなる成長のために 啓明学院高では継続校推薦によって関学大に進学するのが一般的。しかし「自分にとって関西はやりやすい環境ではあるが、それでも高校時代1回も勝てなかった関学大に進学するのは悔しい」と、自身の成長のため、あえて親元を離れ、明大に進学することを決意。今春グリフィンズの門をたたくと、大事なシーズン初戦、第3Qに、早速出番は回ってくる。個人のスキルや体の強度はまだ大学レベルの選手とは差があることを肌で感じたが、チームプレーによってその差を埋め、攻撃を止められたことに確かな手応えをつかんだ。  深尾が目標として掲げるのは甲子園ボウルでの優勝。〝西の絶対王者〟関学大ではなく、明大で成し遂げるからこそ得られるものがあると信じて、チームと共に一歩一歩成長を続ける。集大成の4年間を全力で駆け抜けたその先に、打倒関学大、そして明大の日本一という青写真が描かれていく。[澤尚希] ◆深尾 徹(ふかお・あきら)政経1、啓明学院高。趣味は何も考えずごろごろすること。167センチ・84キロ。
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鷲見星河 機会を逃さず自分のモノに 輝きを放つ一等星

 年代別代表の常連が守備の明大を体現するべく紫紺の門をたたく。DF鷲見星河(政経1=名古屋グランパスU―18)は1年生ながら4試合に先発で出場。持ち前のボール運びや対人の強さで熾烈(しれつ)なスタメン争いに挑み、古巣復帰を目指す。 変化から得た武器 「サッカーは自分にとってなくてはならない存在」。鷲見のサッカー人生の始まりは幼稚園の頃だった。最初は攻撃が好きでFWやトップ下としてプレー。しかし、東海地区選抜での経験をきっかけに、名古屋グランパスUー15で本格的にCBへコンバート。攻撃的ポジションでも選抜に選ばれるほどの実力だったが、一転して守備的ポジションを務めることに。攻撃への意欲は依然として強かったが「CBもやってみたら楽しかった」。前線を担っていた経験が、現在の持ち味であるビルドアップでのパスやボール運びにつながっている。 好機逸すべからず いくら才能があっても、機会に恵まれなければ成功はない。鷲見はどちらも兼ね備えていた。中学生になると、ユースに入るも試合に絡めず。今までとは違うレベルの高さに圧倒される日々だった。そんな中、転機が訪れたのは中学2年次の夏。3年生の練習に参加する機会を得た際に本領を発揮。頭角を現し始め、一つ上の代で試合に出場するようになった。 高校1年次には、U―18へ昇格後すぐに時節到来。大会直前にレギュラーSBがケガをし、空いたポジションに抜てきされる。初出場初得点を果たす活躍を見せ、その後も1年生ながら出場機会に恵まれた。 チャンスが訪れる度にモノにしてきた鷲見。「試合では全く緊張しない」。大舞台でも動じない度胸と揺るがない自信でチャンスをつかみ取り、試合に出場し続ける。 有望な期待の新星 大学でも好機を逃さない。前期リーグ戦中盤、右SBを務めていた岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)のFC東京への来季加入が内定。岡庭の不在によって空いたポジションに起用されたのは鷲見だった。栗田大輔監督は「非常に能力が高く、本来CBの選手だがスピードも技術も高い」と太鼓判を押し、期待を寄せる。 明大での目標はスタメンに定着し、タイトルを多く獲得すること。そして、古巣・名古屋グランパスに戻ることだ。「満足のいくプレーや、チームを勝利に導くようなプレーはまだできていない」。今の自分に満足せず、さらに前へ。期待の新星は目標へ向かってまい進する。 [正野真由夏] ◆鷲見 星河(すみ・せいが)政経1、名古屋グランパスU―18。趣味は映画鑑賞。試合は緊張しないが人前で話すことは緊張する。186センチ・78キロ
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金田晃太朗 頂を目指し続けて

 高校バレーボールファンを魅了したスターは輝かしい経歴の裏で多くの壁を乗り越えてきた。1年生ながらスタメンとして試合に出場する大型新人、金田晃太朗(政経1=駿台学園)。MBとして高いブロック力を誇り、鋭いクイック攻撃と豊富な経験を武器に、明大の勝利に貢献していく。 強さの根底に 高校1年次の春高バレーからスタメンの座をつかんだ金田。新進気鋭の強豪では、常に出場する大会で結果を残すことが求められていた。しかし、シード枠で出場した高校2年次のインターハイはまさかの初戦敗退。負けてしばらくはモチベーションが上がらず、プレーにも影響が出た。それを見ていた監督がスタメンから外すことも。それでも「インターハイの悔しい経験が自分の原動力になった」。周りに引っ張られながら「このままでは駄目だ」と気持ちを立て直し、国体までの期間自分なりに自主練に励むように。この経験が闘争心に火を付け、より一層成長させた。翌年の春高バレーでは初めて、大会ベスト4からプレーできる、センターコートでのチャンスをつかみ準優勝という結果を残した。 仲間への思い バレーボールは決して一人ではできないスポーツだ。だからこそ金田の仲間への思いには格別なものがある。準優勝に終わった高校3年次の春高バレーで個人優秀賞を受賞した。しかし「個人的に認められるより優勝してチームが認められた方がうれしい」と悔しさをにじませながら振り返る。チームの存在が金田をより高みへと導く。 目指す場所は 2回決勝を経験するも手が届かなかった全国制覇を大学でも目標に掲げている。4月、「どの大学のMBよりもレベルが高い」と話した三輪大将(政経4=高川学園)のプレーを近くで見たいと明大の門をたたいた。7月に行われた春のオープン戦では「カテゴリーが一つ違うだけでこんなにも変わるのかと思った」。大学生のパワーや体格の違いに圧倒され、実力不足を痛感。しかし春からレベルの高い明大の練習をこなしてきた。そして練習中淡々と卓出したプレーをする三輪に、クイック攻撃に入る時意識していることなど積極的に質問。憧れの選手に日々バレー脳を刺激されている。「秋は自分の成長を確認したい」。すでに前を見据えている。近くて遠かった頂に金田が明大と共に立つのはもうすぐだ。 [入谷彩未] ◆金田 晃太朗(かねた・こうたろう)政経1、駿台学園高。息抜きにはYouTubeでヒカキンの動画を見る。スマホケースのステッカーもヒカキン。190センチ・75キロ。
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新井晴文 オールラウンダーを目指す道の途中

 紫紺の未来を担う新戦力・新井晴文(法1=国学院久我山)。自身の持ち味であるスピードを武器に、中距離からハーフまで通用するオールラウンダーを目指す。ポジティブに、そして真面目に陸上と向き合うランナーは、明大でさらなる飛躍を誓う。 陸上競技との出会い 小学校のマラソン大会では負けなし。「自分がよりできるものをやりたい」と陸上を始めた。中学生の時は部活に入らずクラブチームに所属。クラブがない日にも自主的に練習に励む姿は、まさに真剣そのもの。高校はより高いレベルを追い求めて、全国高校駅伝に過去23回の出場を誇る東京都の強豪、国学院久我山高に進学した。 前向きに走り続ける 高校3年生の春、新型コロナウイルスが猛威を振るい始め、多くの試合が中止となった。しかし気持ちが切れたことはない。「試合があると調整などもあり、なかなか練習ばかりというわけにはいかない」。試合がないことをプラスに捉え、継続した走り込みを行い、足づくりに励んだ。また休校期間は空いた時間を利用して1部練習を2部練習に。「いつもの春以上に練習する」と意気込み、自分でメニューを組み立て練習した。 その自粛期間の取り組みは秋に結果となって表れる。高校3年生になって初めての試合では5000メートルの自己ベストを更新。14分11秒という予想以上のタイムには「自分でもびっくりした」。新井にとってコロナはマイナスのことばかりではなかった。前向きな姿勢がさらなる飛躍へとつながった。 オールラウンダーに 大学入学後も順調に成長を続けている。今年の関東学生対校選手権とU―20日本選手権は得意とする1500メートルで出場した。しかし「大学は高校と全然違う」。どちらも予選敗退という悔しい結果に。それでも山本佑樹駅伝監督から「大学生のスピードや実力を実感する一つの経験」と言われたことで、しっかりと受け止めることができた。今後はラストの切れ味を磨き、勝負できる力を身に付ける。さらには箱根駅伝への出場も視野に入れる。「夏合宿は冬に向けてのアピールポイントであるから、しっかりと乗り越えたい」。大学4年間での目標は日本選手権の1500メートルで優勝し、箱根駅伝で区間賞を取ること。速いだけではなく勝負強い選手へ。常に前だけを見てこれからも走り続ける。 [萩原彩水] ◆新井 晴文(あらい・はるふみ)法1、国学院久我山高。最近はワン・ダイレクションの曲をよく聴いている。175センチ・60キロ。
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リーグ2戦目 攻守ともに最上級生が引っ張り快勝/関東大学2部リーグ戦

 秋季リーグ2戦目の相手は順大。前試合は攻撃の重さが課題であったが、今試合では最上級生がけん引するような形で得点を重ねていき、前試合よりも30点近く獲得した。守りでも「チームディフェンスを一番意識した」(戸堀春輝・営4=國學院久我山)と相手の思うような攻撃をさせず大勝。次戦にさらに弾みをつける試合となった。◆9・14~10・31 第97回関東大学2部リーグ戦(とどろきアリーナ他)▼9・15 対順大戦(とどろきアリーナ)○明大92{28―16、22―12、19―15、23―16}59順大  スターターは、PG常田耕平(政経4=正智深谷)、SG吉村公汰(営3=土浦日大)、SF戸堀、SF田邉太一(情コミ2=福岡大大濠)、PF中村吏(法4=正智深谷)。  4年生がとにかく輝いた。攻撃面では常田と戸堀が序盤からギアを上げ、連続得点。「入りから引っ張ってくれたので、いつもよりアグレッシブにプレーできた」(田邉)。常田がベンチに下がると、今度はPG塚本舞生(政経4=明成)が司令塔となり、チームをけん引した。守備面では中村とC溝口月斗(国際4=東海大札幌)が立ちはだかり、それに呼応するようにチーム全体で相手の攻撃を阻んだ。攻守にわたって隙がなく、92―59と大差で試合を終えた。  やはりチームの中心にいるのが主将・常田だ。アピールやボールの呼び込みの度に、常田の声が会場中に響く。「主将が一番声を出していることでチーム全体が良くなっている」(戸堀)。順大に流れが行きそうになっても声で引き戻し、相手には渡さない。主将としてのプレー、そして盛り上げ役としても、常田は試合を通してチームの先頭を走り続けていた。  次戦は2週間後の埼玉工大戦。「時間があるので悪いところもしっかり修正したい」(田邉)。全勝優勝を目標にする明大、この後も連勝を期待したい。 [菊地秋斗]試合後のコメント戸堀――今日は3Pシュートがよく入っていましたが、調子はどうでしたか。 「明治のオフェンスはいつも重いので、重すぎないように打てるところを打っていこうという気持ちでいたので、そこがよく入っている要因だと思います」 ――連勝ですがチームの雰囲気はどうですか。 「自分たちの中では一戦も落とせないという意識でやっていて、すごく緊張感があって良い雰囲気でできています」 田邉――今日は切り込んだシュートが多かった印象でした。 「身長差的にもこちらに余裕があったのでどんどん中でやっていこうと思っていました」 ――1年生のプレーはどうでしたか。 「結構積極的にリングにアタックする選手が多いので、それに対してしっかり声を掛けていかなければいけないと思っています。また昨年と違って下がいるということで、自分たちもしっかりと引っ張っていかなければいけないとも思いました」
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