【硬式野球】(59)東大戦事前インタビュー① 堀部康平主将、小村旺輔内野手

(この取材は8月27日、9月5日に行われました)
堀部康平主将
――昨季を振り返っていかがですか。
「勝ち点を獲得するというところがチームの目標で、そこが達成できたのは素直にすごくうれしかったなと思っています。なかなか法政までの試合は惜しい展開でありつつも、やっぱり勝ち切れずにいましたが、法政戦で結果が出たことで、それ以降は自分たちでもいけるんだという思いが、チームとしても一体感も生まれました。ただ逆に勝ち点を取って最下位を脱出しようと言って勢いに乗った最後の立教戦に関しては、力負けをしてしまった。シンプルに野球の実力が足りなかったなっていうような負け方だったので、リーグ戦全体としては、チームとして一体感を持てた部分と、まだまだ野球の実力としては足りないなという、その両方を実感できたシーズンになったかなと思います」
――勝ち点を獲得した反響というものはありましたか。
「反響はすごくありました。メディアの方とか、こうやって取材をしていただくことも一気に増えましたし、僕自身もそうですし、周りのいろんな人も、普段なかなか会わないような友人から、おめでとうという連絡が来たり『見ていたよ、すごかったね』と言ってもらえました。それによっていろいろな人が見てくれているんだ、いろいろな人が支えてくださっているんだなというのは、改めて実感しました。そうやって見てくれる人がいるからこそ、東大野球部は結果を残すことで勇気を与えられる部分とかもあるのかなというふうにも考えるようになったので、そういった意味でも、いい影響を与えていきたいな、これを続けていきたいなという思いがすごく強くなりました」
――個人として昨季を振り返っていかがですか。
「試合途中から出ることも多かったり、スタメンで使ってもらうこともあったりしましたが、とにかくリーグ戦中は自分の与えられた出番に備えて、与えられたところで自分の仕事をするというところに注力はしていました。ただ、プレーヤーとしてプレーでチームを引っ張れたかというと、まだまだだったかなと思ったので、目の前のことに集中していましたけど、全体を振り返ると、プレーヤーとしてはまだまだいけたかなというような印象です」
――この夏に取り組んだことを教えてください。
「やはりスケール感という部分、チームとしても個人としても、その部分は差を痛感したので、バットを振る数もそうですし、強さというところも両方こだわって、もう一度プレーヤーとして実力をつける、縮こまらずにやっていくというところはすごくこだわりました。特に、夏の北海道での合宿では、時間さえあればバットを振って、とにかく野球漬けにしようというのは、チームとしてもそうですが、特に個人として、最後のシーズンに向けて120パーセントやりきろうという気持ちで取り組んできました」
――チームの仕上がり具合はいかがですか。
「仕上がり具合で言うと、100点満点中80点ぐらいかなという感覚です。こういう戦い方、こういう試合展開をしていこう、という試合の全体像でしたり、その中でチームの声みたいな部分は春に比べて解像度も上がってきましたし、各々そこへのチームのコミットは増してきたかなという感じです。逆にあと20点の部分は、結果にこだわるという部分です。七大戦という国立大学の大会のレベルだと一定の結果を残すことができましたが、東京六大学などのレベルに準ずる1部のリーグに属する大学との試合は、惜しい試合や、自分たちが目指すような展開には持ち込めますが、あと一つ勝ち切れないというところがこの夏のオープン戦で続いています。やはりいくらいい試合ができても勝てなくては意味がなく、自分たちが目指したいところはあくまで勝利というところなので、結果に関してはやはり貪欲でありたいですし、残り決して日数は多くありませんが、まだまだ詰められるところはあると思うので、開幕の日には100点の準備ができましたと言えるぐらいの状態で臨んでいきたいと思っています」
――明大のチーム全体の印象を教えてください。
「明治大学は、個々の能力が強いのはもちろんですが、集団として強いと思っていて、目標にするべきチームだなというのが率直な印象です。他の大学も野球の実力はありますが、やはり明治は集団としての力、規律があって、集団として同じ方向を向いているということを戦っていて感じますし、そこが戦っていて怖い部分、嫌な部分ではあるので、そこが特徴だと感じています」
――明大で注意している投手と打者を教えてください。
「ピッチャーは春に先発してきた2人です。湯田(統真投手・政経3=仙台育英)と平嶋(桂知投手・政経2=大阪桐蔭)は両方この春から投げ始めましたが、お互い150キロを超える真っすぐと変化球があり、明治全体としてもそうですが、球が速くて勢いで押してくる投手なので、その速さにちゃんとこっちが対応して、食らいついていくことが必要になります。そういう意味で、その2人を警戒しています。バッターは正直1人を挙げるのは難しいのですが、東大戦という意味だと福原選手(聖矢主将・国際4=東海大菅生)にやられたというか、結構いいところで打たれたなというイメージがあります。逆らわずに低い打球を打ち、なおかつなかなかアウトになってくれないしぶといバッターなので、出塁することもできるし、ランナーを返すこともできるバッターがその上位ではないところにいるというのは脅威です。春はそこにやられてしまったので、1人を警戒すればいいという話ではありませんが、抑えられるとまた春と違う結果が残ると思うので、福原を抑える必要があるかなというのは個人的には思っています」
――今季の目標を教えてください。
「個人としては、スタメンでちゃんと試合に出て活躍するということを春以降目標としてきましたし、自分の武器は出塁をして、ホームに帰ることができれば、チームに得点をもたらすことができればいいですし、それが自分の武器だと思っているので、そういった部分で活躍したいなと思っています。チームとしては勝ち点3というところを目標に掲げています。大きな目標を掲げた理由としては、一つは東大の勝ち点制以降の最多勝ち点というところが勝ち点3です。今まで最下位を脱出したこととか何回かありましたけど、その時も全て勝ち点3未満でした。『自分たちが東大野球部史上最高成績、東大野球部の歴史を塗り替えよう』というモチベーションでみんなでやっています。もう一つは『春は勝ち点が取れたから秋もこのままいけるよね』というような、春が(勝ち点)1だったから、じゃあ次2目指そうか、というある意味安直な、階段を上っていくような考えに安心していると、秋は春のようにはうまくいかないというような危機感や、さらにさらに上を目指し続けなければならないという発破をかける、自分たちに圧をかけるという意味でも、あえて高い目標をチームみんなで掲げて頑張っているので、高揚感、達成感というところと危機感というところを自分たちに感じながら、勝ち点3というところを目指して本気でやっていきたいということがチームの目標です」
――ありがとうございました。

(打席に立つ小村)
小村旺輔内野手
――勝ち点を獲得した昨季を振り返っていかがですか。
「秋に勝ち点を取ろうと(シーズン前に)言っていて、春はまずは1勝しようというところをチームとして掲げていたので、その目標を上回り勝ち点獲得ということを達成できてすごくうれしかったのもそうですが、最初はちょっと信じられないような、そういう気持ちではありました」
――個人としては三塁手としてベストナインを獲得しましたが、振り返っていかがですか。
「本当に毎カード、毎カードの積み重ねではあったので、準備をして試合に臨んだ中で、シーズンを通して安定して結果を残せて、ベストナインをいただけたのはすごくうれしかったです」
――守備面を振り返っていかがですか。
「サードは今年の2月の合宿の直前ぐらいから始めたので、結構手探りなところはありました。チームに迷惑をかけるようなところもリーグ戦ではありましたが、その中である程度内野陣全体で守れたというところはすごく良かったかなと思っています」
――もともと守っていた二遊間との違いで苦しむことはありましたか。
「二遊間は投げることを考えて取る。自分の中ではそのような感覚でやっていましたが、サードはまず取って、その後にもう一回しっかり立て直して投げるという形で守っていました。その分打球が速いので、取るところを見ることや、ハンドリングの基礎練を入れることなど、自分の中で工夫してシーズンを戦っていました」
――攻守でどのようにアナリストのデータを活用していますか。
「明石(健捕手)がアナリストと相談してくれて、それを僕らがその通りに守る形なので、キャッチャー中心なところではあります。でもアナリストが、見やすいように映像を全て出してくれて、それを見てこのバッターこういう打球来そうだなということを事前に頭に入れて、準備をしながら守っています。バッティングはデータと動画を見ながら、データとひも付けるじゃないですけれど、そのような形で動画を用意してくれているので、ピッチャーは球が伸びるなとか、そういうところを動画見ながら確認しています。あとはVRがあるので、全てのピッチャーを一通り球筋を確認して打席に入るというところの準備はしています」
――昨季戦う中で見えた自身の長所と課題を教えてください。
「自分は春戦ってみて、ヒットを積み重ねるというところはできたかなとは思っています。ただ、課題としては左ピッチャーへの対応というところでまだ課題がありますし、右ピッチャーのスライダーなど、変化球にまだまだ対応の余地があるかなと思っています」
――明大の投手で注意したい投手はいますか。
「平嶋くん(桂知投手・政経2=大阪桐蔭)です。春対戦させてもらって、真っすぐがすごく伸びていたし、スプリットの落差が大きくて、すごくいいピッチャーだなと思ったので、秋はしっかり打ちたいなと思います」
――今季の目標を教えてください。
「秋は3割打ちたいと思っていて、チームの結果に貢献して、その結果として数字が残って、またベストナインをいただけたらうれしいなと思っています」
――ありがとうございました。
[尼子雄一]
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