【硬式野球】(58)秋季リーグ戦開幕前インタビュー 戸塚俊美監督

(この取材は9月4日に行われました)
戸塚俊美監督
――8月の高森キャンプではどのようなことに取り組みましたか。
「夏のキャンプはやはりバッティング、振り込むことをやってきました。朝昼晩と特打というものがあるんですけど、それを毎日やりまして、あとはチームでバントとかヒットエンドランとか、そういうつなぎというか小技の練習をしっかりやってきました」
――特に重視していた点があれば教えてください。
「やはり打撃力の向上というか、春は慶應の渡辺(和)投手に2敗していまして、あと立教の田中というピッチャー、いずれも左ピッチャーなんですけども、その3敗が大きく響いて優勝逃してしまったので、やっぱり左ピッチャーの変化球対策というのを少し意識を高めながらやってきました」
――ピッチングマシンは全て左投げにしているとお聞きしました。
「そうですね。マシンは全部左のスライダー系に合わせて、基本的には左バッターはショートにライナーを打つイメージをずっとやってきていて、今でもやっています」
――オープン戦を通じて、左投手への対応に変化は出てきていますか。
「オープン戦で左ピッチャーも投げてくれるところがあるのですが、やっぱり春のようにボール球のスライダー、変化球をちゃんと見逃せるようにはなってきているので、これはちょっと成果かなとは思っていますね」
――7月には榊原七斗外野手(情コミ4=報徳学園)と岡田啓吾内野手(商4=前橋育英)が大学日本代表に選出され、結果を残しました。
「榊原は去年に引き続いて行ったのですが、人間性も含めてしっかりしたやつです。岡田もなんですけど、活躍してくれて、またさらに自信をつけてくれたらと思っています」
――ここからは秋のチーム編成や構想について伺います。野手に関して、春はDH(指名打者)の起用が流動的でした。直近のオープン戦では中野竣介外野手(法3=桐蔭学園)が名を連ねていますが、何か考えていることはございますか。
「やっぱりDHを固定していきたいなというふうには思っていまして。今ずっと中野を4番・DHで使っていたんですけどね。結果が出ているか出てないかといえば本当にどっちなんだろうなという感じなんですけども、非常に長打の魅力があります。DHがクリーンアップをしっかりどんと賄ってくれたら、非常に戦力がアップするのではないかなというふうには思っています(現時点では中野選手がDHの1番手という形でしょうか)そうですね。今のところはDHの1番手ではあります」
――中野選手以外のDH候補の選手はいかがでしょうか。
「春やっていた内藤(大翔内野手・政経4=天理)とかですね。左バッターは2年生の芦硲(晃太外野手・商2=星稜)、髙橋慎(内野手・文3=大垣日大)、この辺が候補になってくるとかと思います。(左投手と右投手で分けて起用するというよりは一人に固定するという意向でしょうか)中野の場合はもう右ピッチャーでも左ピッチャーでも固定していこうとは現時点では思っています」
――春は「守備もいい選手をDHに起用したい」とおっしゃっていました。
「中野の守備はあまりよくないんですけども(笑)。そういう面では少しチェンジしているのかもしれないですけど、基本的にはDHから守りにつけるような選手がベストだと思っています。あとは足もそこそこある選手がハマってくれたら一番いいんですけど、中野の長打力が一つ、足の速さとか、守備力よりも評価が少し高いかなという感じですね」
――榊原選手や岡田選手をはじめ足の速い選手が多いですが、秋は足を生かした攻撃について、何か考えはございますか。
「そうですね。単独の盗塁とか春よりは多く使っていきたいなというふうには思っています」
――主力には4年生が多い印象ですが、3年生以下で期待している選手や新戦力となる選手はいらっしゃいますか。
「内野をやっている若林(佑真内野手・商2=常総学院)という2年生なんですけども、これはやっぱり守備力が高くて、ショートが本来のポジションなんですけど、サードもできますし、セカンドなんかもできるんでね。3年生でいうと河田(凌太郎内野手・文3=愛工大名電)、半田(真太郎内野手・商3=健大高崎)は内野でどこでも守れますし、足もいずれもあるんで、この辺の選手は楽しみだなと」
――下級生では為永皓内野手(情コミ1=横浜)が三塁手に定着しています。
「やっぱり守備がいいので。バッティングは今少し壁に当たっている感じなんですけど、守備に影響することもなく、1年生とは思えない非常に落ち着いたプレーをしてくれているので、そういう面では頭から使う可能性は高いかなとは思っています」
――春は光弘帆高内野手(商4=履正社)が不調に陥りましたが、他の選手の起用は考えていらっしゃいますか。
「いや、今のところ光弘で。打てるに越したことはないんですけど、やっぱり守備がいいですからね。守備だけでも本当に信頼を得ている選手なので、よほどのことがない限り変えることはないと思います」
――次に投手についてお聞きします。先発投手は春同様、平嶋桂知投手(政経2=大阪桐蔭)と湯田統真投手(政経3=仙台育英)の2枚でお考えでしょうか。
「(リーグ戦初戦まで)2週間ありますし、オープン戦もまだあるので、本当にわからないです。(オープン戦では松本直投手(情コミ4=鎌倉学園)が先発して長いイニングを投げていました)可能性はありますので、一応先発の練習もさせておくということで、西嶋コーチとも話はしてやっています」
――松本直投手が先発に回った場合、抑えの起用はどう考えていますか。
「浦久(響投手・国際3=日本航空石川)がいい感じではきています。ただ、リーグ戦は長いので、投げるスタミナというのがどこまで持つかというところですね。第3戦までのカードが続いてくるとどんどん疲労がたまってくるので。そこで3年の中村海斗(営3=明大中野)とか、4年の三浦(心空投手・政経4=東邦)、この辺の調子のいいピッチャーに最後の1イニング、2イニングを任せられるかというところですよね」
――チーム全体として、夏を超えて一番厚みを増した部分はどこでしょうか。
「やはり低めのボール球の見極めがみんなレベルが上がってきていると思います。元々はそれなりの素質を持った選手が多いのですが、春は少しボール球を振りすぎてピッチャーを助けてしまった部分があります。その辺が改善されつつあるので、左投手も苦にせずにいけるようになってきたのではないかなと思っています」
――10月後半にはドラフトを控えています。
「今6名(プロ志望届を)出す予定なんですけど、(選手は)プロ野球というのを目標にしているので、何とかかなえてあげたいなと思います。最終評価が秋のリーグ戦になってくると思うのですが、力むことなく普段通り野球をやってくれたら結果がついてくるのではないかなと思いますけどね」
――最後に応援してくださるファンの方々に向けてメッセージをお願いいたします。
「とにかく明治らしく、元気を出して、粘り強く戦っていきますので、応援をよろしくお願いいたします」
――ありがとうございました。
[塩谷里菜]
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