(39)春季リーグ戦後インタビュー 戸塚俊美監督

2026.06.19

(この取材は6月4日に行われました)

戸塚俊美監督
――今シーズンを振り返っていかがでしょうか。
 「今シーズンは優勝を逃してしまったので、悔しい限りです」

――戦っている中でここが足りないなと実感する時はありますか。
 「負けた試合は、やはり相手ピッチャーに抑えられたり。特に今年は左ピッチャーに。うちは左の打者が7、8人いるので、立教の田中と慶応の渡辺に3敗しているんですけど。田中くんには完封負けもしていますし、左対左というのが一つの課題かなと思っています」

――今季、収穫はありますか。
 「ピッチャーの平嶋(桂知投手・政経2=大阪桐蔭)や浦久(響投手・国際3=日本航空石川)、3年生の中村海斗(投手・営3=明大中野)。平嶋は後半、土曜日の試合、1回戦を任せられる形にはなってきたので、これは大きな収穫だと思います」

――平嶋投手はどのような点が素晴らしい選手だと思いますか。
 「いや、もともとは体で力のあるストレートを投げ込んでいましたので、そういう面ではリーグ戦を経験してバッターと勝負しにいく、要は無駄なフォアボールとかこの辺がだいぶ減っているかなとは思っています。ストライクゾーンでバッターとちゃんと勝負できている。それだけの球威もありますし、本当に平嶋が先発である程度使えるという目処が立ったのが非常に大きな収穫だと思っています」

――今季からDH(指名打者)制が導入されました。メリットや難しさを感じた場面を教えてください。
 「メリットは今までピッチャーは打席に立っていて、ピッチャーの替え時は打席の兼ね合いとかもあったので、いろいろ考えなくちゃいけないところがあったんですけど、打席のことを考えなくていいので、それはメリットかなと。難しさはDH(候補)が結構いるのかなと思っていたんですけど、結局固まらなかったので。やはり本当に打つだけじゃなくて、しっかり守ることもできて、走ることもある程度できる選手がDHに収まらなくちゃいけないのかなとは思っています」

――為永皓内野手(情コミ1=横浜)の起用理由を教えてください。
 「2月の頭に寮入りして、ずっと体づくりをしながら練習してきて、オープン戦とかでチャンスを自分でつかみ取って、リーグ戦もベンチに入ってから試合に出て、結果を出して、自らの手でレギュラーをつかみ取っています。その要因が一つはやはり守りがいいんですよ。本当に守りが素晴らしいので。バントも上手いですし。そういう小技も効くしね。何より守りがいいというのが一番でしょうね」

――三塁手にはまった形となりました。
 「そうですね。彼も高校時代U―18に出ている選手なので、本当に1年生とは思えない落ち着きを持って守備もやってくれていますし。あと7シーズンあるので、どこまで成長するか楽しみですね」

――今季チーム盗塁数は慶大と並んで最も少ない6でした。盗塁が少ない理由はありますか。
 「いやいや特に足の速いバッター、岡田(啓吾内野手・商4=前橋育英)や田上(夏衣外野手・商4=広陵)、榊原(七斗外野手・情コミ4=報徳学園)、この辺りは全部走れるランナーなんですけど。走ってもいい状況が少なかったというのもあるんだと思います。走っていい状況の時は積極的にトライして走っていますしね。確かにもう少し盗塁数を増やせればよかったとは思います」

――秋に向けた課題はありますか。
 「さっき言ったように、対左ピッチャーも一つの課題ですし、またうちのピッチャーですよね。もうワンランク、ツーランクずつそれぞれのピッチャーがレベルアップしていかないとダメなので。その中で今年テーマにしてきたストライクゾーンで勝負するというのを再度やっていきながら、ボールを落としていくという感覚を持ってほしいなと思います」

――秋までにどんなチームにしたいですか。
 「これはいつもですが、ピッチャー、バッテリーを中心とした守りのチーム。点を与えないチーム。打てないという前提に立ってはいけないんですけど、究極的には守りがゼロに抑えていれば、1点取れば勝てるでしょう。そんなチームをつくっていきたいなと思います」

――最後に秋への意気込みをお願いします。
 「いやもうとにかく自力で優勝を勝ち取る。やはりそのための勝ち点5、完全優勝を目指してやっていきたいです」

――ありがとうございました。

[野原千聖]