【硬式野球】(29)春季リーグ戦後インタビュー 栗原英豊投手

(この取材は6月4日に行われました)
栗原英豊投手(営4=松商学園)
――初登板を果たした今季を振り返っていかがですか。
「自分は(同期の中で)遅いデビューだったので、人に負けない気持ちもあったし、経験という面でも、すごく大事なシーズンだったなと思います」
――今季に向けて取り組んだことは何ですか。
「自分は他のピッチャーに比べて、大胆さというか、球速が出るピッチャーではないので、そこに対してコントロールと変化球を、相手と他の視点から勝負できるようにするために、そこだけは負けないようにやってきました」
――3ボールからでもカウントを整えていたように思えます。
「今年に入ってからだいぶフォアボールの数もオープン戦で減ってきていて。自分の中でノースリーとかになっても、やばいやばいとか、どうしようとか、そういう気持ちもなくて。そこは自分の中で自信を持って投げられたからこそ、ゾーン内で苦しいカウントになっても立て直しというのが今年はすごくできたから、結果的にリーグ戦にも出られたというのはあるかなと思います。(要因は)フォームを変えたのもあるのですが、そうしてから自分の中で安定感が出て、そこから勝負できるようになったという感じです」
――4登板で一番印象に残っているのはどれですか。
「いい方で言うと慶大戦で勝ち投手になれたのは、2イニング投げて、ちゃんと抑えられて、優勝した慶應だし、そこに対してしっかりちゃんと投げ切れたというのは良かったかなと思います。もう一個は、立教3回戦のイニング途中、湯田(統真投手・政経3=仙台育英)の後から行ったのが、バッターの木津(外野手・立大)が今年すごく当たっていて、そこでワンポイントで抑えに行くぞとなって抑えられた。落合(主将・立大)に対して、変な1点をあげたけど、そこは割り切って、木津を抑えられたのは良かったです」
――イニング途中と回跨ぎはどちらが難しいですか。
「イニング途中ですね。回跨ぎは高校の時もずっと先発をしていたので、自分の中で切り替えて、入りはどうしようかとか考えながらできるのですが、イニング途中はどうしても相手の流れがあって、状況が1からスタートじゃないので、ランナーがいた状態でアウトカウントがあってという感じで。絶対このバッター抑えなきゃいけないという場面で行くというのが大体あるので。そういうところだと、自分が出したランナーではないけど、チームとして出したランナーをいかに0に抑えるかというのは考えて、そういうところは難しいかなって自分では思いますね」
――ワンポイントリリーフの時と普段の準備は違うものですか。
「メンタル的にも、次の回から行くぞと言われていたら、前のイニングから合わせていけるじゃないですか。イニング途中だと、いつ行くかなと思いながら、肩を作って。それで(投手の)ストライクが入らないからお前すぐ行ってこいとかもあるし、このバッターは様子見で、次のバッターも様子見で、その次から行くぞとか、シチュエーションでほんとに変わってくるので。そこは肩を作りながら、ベンチを伺いながらというのは、メンタル的に難しいです」
――得意としているスライダーの感覚をつかんだなと感じたタイミングはいつでしたか。
「高校の時から結構得意だったので磨いてはいたのですが、シーズン中となると、それこそ慶應の吉開(捕手)に対してツースリーからスライダーワンバン振らせて、最後三振で1イニング目終わったんですけれど、そのスライダーは自分の中でも結構良かったと感じました。ツースリーになってもちゃんと投げ切れてなおかつ空振りも取れるというのは、自分の中ですごい自信になりましたね」
――今季を戦う中での疲労感はありましたか。
「先発が早く崩れた時のために試合開始からブルペンで肩を作る役割があるのですが、それをしつつ、登板が後半だったので、ロングブルペンですよね。ずっと肩を作り続けるというのがあったので、準備の段階で、先発の様子を見ながら、突然打球が当たったらすぐ自分が行かなければいけなくなるし、だからといって8回の自分の登板に行くときは全力でいかないといけないから、そこはすごく難しかったし、疲れたかなと感じました」
――『栗さんウエート頑張ろうファミリーズ』とは何ですか。
「たまたま湯田と、今同部屋に峯(孝宏投手・法2=川越東)という2年生がいるのですが、3人でたまたまウエートをやっていた時間が一緒だったんですよ。そしたら飯行きたくねみたいなことを湯田が言い出して、そうなったら野球部として一番上の上級生が奢るんですよ。そしたらここでファミリー作ればいいんじゃないとか言い出して、全部が勝手に始まった話で。でも何回も開催しています。月1ぐらいで必ず飯へ2人は連れて行くようにしています」
――秋に向けての課題を教えてください。
「信頼がないので、もっとリーグ戦で投げられたと自分では思っているので、もっと緊迫した場面とかで投げさせてもらうには、圧倒的な存在感がないと自分ではダメだなと思って。それこそ、直(松本投手・情コミ4=鎌倉学園)ではないけれど、ああいうポジションで今年投げているのは全員右じゃないですか。そこに対して、左として、自分が行っても大丈夫だよというのは、首脳陣にどうしても印象づけないといけないので、そのために絶対的な結果が必要かなと思います。課題としてはスピードですね。真っすぐのスピードがないから、もしタイミングが合えばホームランになる。やっぱ直とか、心空(三浦投手・政経4=東邦)とか見てもスピードがあるので、変化球というよりかはスピードがあるから前に飛ばさせないというのがあいつらはある。自分もそこはスピード出して、印象づけはすごい課題だと思います」
――ラストシーズンの目標を教えてください。
「今季は数字自体だけだったら防御率0.00だし、ヒットも打たれてないしというところはいいのですが、イニング数的にもまだまだ投げられると思うので、先発にしても、先発じゃなくても、今季よりは必ずイニング数というのは増やしていく。ヒットも打たれていない、防御率が0.00だったというところはこれ以上ないので継続して、勝ちを一つでも多く増やせたらなと思います」
――ありがとうございました。
[尼子雄一]

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