【硬式野球】(30)春季リーグ戦後インタビュー 津田基外野手

(この取材は6月4日に行われました)
津田基外野手(文4=近江)
――今季を振り返っていかがですか。
「途中、慶大1回戦で試合中のアクシデントで離脱した期間が一番悔やまれます。シーズン通してフル出場したかったというのが本音ですね(レギュラーをつかみ切れなかった感覚ですか)つかみ切れなかったというよりも、チームの一員としてずっと試合に出続けることができなかったということの方が頭にはあります」
――今季に向けて取り組んだことは何ですか。
「自分は足が武器で、明治は自分以外にホームランを打ったり、すごく勝負強いバッターがたくさんいるので。自分は打点を上げたりとかそういうことではなくて、相手のエラーから足を絡めて、内野安打でもセーフティーでも、塁に出ることを考えながら、キャンプやオープン戦からずっとやってきました。初戦、松本(慎之介投手・東大)という、六大学を見ても防御率も低くていいピッチャーが来るというのは前々から分かっていたので、その中で日々の練習やオープン戦から相手が左ピッチャーの時はずっと松本と重ねて、どういう攻め方をしていこうか、どうしたら塁に出ることができるかということを考えながらやっていました」
――盗塁の練習を中心にされていますか。
「高校の時もわりかし足は速い方でしたが、明治に入って同学年に岡田(啓吾内野手・商4=前橋育英)というめちゃくちゃ速いやつがいて、それを見て衝撃を受けました。自分の武器をもっと磨こうと思って、1年生から足を速くするためのトレーニングをずっとやってきました。でも今は岡田と遜色ないぐらいのスピードになってきたので、秋はもっと足も絡めていきたいです(岡田さんとどっちが速いですか)さすがに啓吾の方が早いかな。でも、トントンぐらい。そんな、ジャパン合宿(大学日本代表候補合宿)とかでも、啓吾がぶっちぎりで1位みたいになっていたけれど、(自分がチームの中で)2位ぐらいです」
――早大1回戦での勝ち越し適時打を振り返っていかがですか。
「目に見えてチームの勝利に貢献したということがうれしかったです。大学に入ってから今まで、ベンチには入れさせてもらっていたけれど、それこそ代走とか守備固めとかで、間接的にはチームの勝利につながっていたことがあったのかもしれませんが、誰が見てもわかるような、そういう活躍をしたことがありませんでした。大学に入ってやっとスタートラインに立てたじゃないですが、やっとチームの一員になれたというか、戦力になれた気がしました」
――早大1回戦から4試合連続安打でしたが、何かつかんだものはありましたか。
「東大戦出て、慶大戦で1打席でアクシデントで代わった時に、初めは浮き足立っていたじゃないですけれど、ちゃんとやらなきゃという気持ちが強すぎて、結局交代して、ベンチも外れて。いつもと違う、1カード目とは違う視点で試合を見ていた時に、もったいないことをしてたではないですが、自分で自分を追い詰めて、いっぱいいっぱいのプレーをしていたなと思いました。(離脱していた期間は)1週間ぐらい野球ができなくてもどかしいというか、綺麗事になりますが、野球をしているみんなのことが羨ましく思いました。このままでは自分で自分のことを追い詰めてあっという間に1年終わってしまいそうだから、立教戦からは結果どうこうよりも1打席1打席楽しもうと思ったら、すごい肩の力が抜けたじゃないですけれど、やりやすくなりました。そうしたら自然と打てたという感じです。特別何かを変えたとか、バッティングフォームを変えたとかではなくて、気持ちの面が大きいかなという感じです」
――2番と9番を経験されましたが、ご自身が考えるそれぞれの打順の役割は
「みんなが思っているような2番だから、9番だからということは考えていなくて、とりあえず出て、足でかき乱して、後のバッターに返してもらうということしか考えてないです。それが2番でも9番でも役割は一緒かなと思っています。2番の時は、出たら後ろに榊原(七斗外野手・情コミ4=報徳学園)、内海(優太外野手・商4=広陵)という、絶対返してくれるようなバッターがいるという安心感もありますし、逆に9番の時は出たら次に岡田がいて、守備側からしたら、すごい足が速いバッターが2人続くのは嫌だと思います。ましてその時は2番が田上(夏衣外野手・商3=広陵)だったので、3人も足が速いバッターが続くのも嫌だし、そういうランナーが塁に溜まるのは守備側からしたらめっちゃ嫌だと思います。それもあって2番だからとか9番だからということはあまりなかったかなと思います」
――外野に転向して難しかったところはどこですか。
「3年春の時に転向しました。3年春はバッティングの調子が良くて、キャンプ期間もチームで一番ぐらい打てていましたが、その時はセカンドに木本さん(圭一選手・令8政経卒、現東京ガス)という去年のキャプテンがいました。なので松岡さん(コーチ)から出場する機会をもらうために外野行ってみないかと言われて、バッティングの調子も良かったし、試合に出られるなら(ポジションは)どこでも良かったので外野に挑戦しました。でもいざ外野に行ってみたら、初めからある程度人並みにはできるとは感じましたが、明治は守備力がかなり試されるチームだから平均ではダメで、守備で監督からの信頼を勝ち取るには結構な月日がかかりました。1日、2日ファインプレーしたからとかではなくて、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月でも毎日のノックをエラー1回もしない、みたいにどんどん積み重ねてやっと得られるものだったので、初めは信頼を勝ち取るのが難しかったです。昨年度は守備固めという形で信頼してもらえたので、この冬頑張って来年の春は絶対に出たいという思いでうまくいったという感じです」
――今季を戦う中で疲労感はありましたか。
「やっているうちは何も感じませんでしたが、この前リーグ戦が終わった瞬間からは、節々が痛いじゃないけれど、終わった、みたいな感覚です。ほっと一息ついたけど、しんどさよりも楽しさの方が勝っていたから(何も感じなかった)。でもあまり疲労とかはなかったし、疲れなかったかもしれないです」
――この夏の課題を教えてください。
「打力を上げて長打も打てる力はついてきましたが、この春は良くも悪くも塁に出ることを考えすぎて小さいバッティングが増えてしまいました。塁に出るときはちゃんと塁に出ないといけませんが、状況を見て長打も打てる、そういうバッターになりたいので、この夏は振り込んで力をつけていきたいです」
――来季の目標を教えてください。
「ベストナインは絶対取ります。10盗塁で打率が3割5分ぐらいだったらさすがに(ベストナインを取れるはず)なのでそれを目指します」
――ありがとうございました。
[尼子雄一]

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