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(19)~4年の足跡~ 石井雄大「まずはジュニアで勝って、上のチームに」

ラグビー 2018.11.06

〝個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第4回は、好調が続くジュニア戦で下級生中心のチームを支える石井雄大(政経4=国学院栃木)。選手層の厚いBK陣で、虎視眈々(たんたん)とAチームでの出場機会を狙う石井の目標を伺った。

 

――ジュニア戦では帝京大に勝利(1914)しましたが、ここまでの試合を振り返っていかがですか。

 「慶応戦(33―45○)では自分たちのラグビーができなくて、圧倒されてしまったので、(帝京大戦では)入りから明治のペースに持っていこうと思っていました。最初にトライを決められてしまいましたが、そこで慌てずにペースに持ち込めたと思います。雨の日はエリア取りがと非常に大事になってくるので、FWを前に出せるようにエリア取りをしっかりとできたと思います」


――これまでの4年間はどういったものでしたか。

 「1、2年のときはやはり帝京大と試合をしても、圧倒されていました。ですが、3、4年になってから、帝京大に勝てるというところまできています。実際に春も夏合宿もAチームは勝っています。今回もBチームが勝っていて、こういった流れを対抗戦で帝京大に当たるときに自分たちの勢いで勝てるようにしていきたいです」


――現在はジュニア戦に出場されていますが、ご自身の役割をどう捉えていらっしゃいますか。

 「(Bチームには)下級生が多いので、トライを取られたりしたときは、チームが沈む傾向にありました。ですが、そこで落ち込んでいたら、次への切り替えはできません。そういうときにこそ、自分たち4年生がしっかりとチームを引っ張って、チームを前向きにすることが大事かなと思います。トライを取られたりしたら、メンタルがやられてしまって、プレーにも影響が出てしまいます。自分たちのラグビーはできなくなるので、そこを修正できるようにチームを引っ張ることが大事です。今はまだスキがあるというか、ジュニア戦では慶応に負けてしまっているので、そういったスキを見せないようなチームにしたいと思います」


――ご自身にとって最後のシーズンとなりますが、目標は何ですか。

 「今はジュニアの副キャプテンとしてやらせてもらっていますが、最終的な目標はやはりAチームで出ることです。まずはジュニアでしっかりと勝って、自分も良いパフォーマンスをして、上のチームにいきたいです」


――BKは非常に選手層が厚いですが、どういったプレーでチームに貢献していきたいですか。

 「自分の長所はキックとランです。例えばキックでチーム全員に楽をさせたり、ゲインラインを切るようなランをしたりといったプレーをしていきたいです。精度の高さなど他のところでも、しっかりみせていけたらと思います」


――石井選手にとって〝Exceed〟とは何ですか。

 「今までの自分を超えるということです。一週間ごとに試合がある中で、常に先週の自分を超えられるようになれば、チームとしても個人としても大きく成長できると思います。」


――ありがとうございました。


[藤里陽]


 石井 雄大(いしい・ゆうだい)政経4 国学院栃木高 171センチ・79キロ

 今季はここまでジュニア戦4試合全てでメンバー入りを果たしている。


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