【ラグビー】ALL IN(41)伝統校を率いるハードワーカー それぞれが「ALL IN」に込めた想い/慶明戦直前特別対談vol.2 恩田優一郎×大川虎拓郎 後編
11月1日、黒黄と紫紺が織りなす伝統の一戦は、新たな時代への一歩を踏み出す。101回目を迎える慶明戦に向けて、両校の注目選手による対談が実現した。第2弾となる今回は、歴史ある両校で今年度の主将を務める慶大・恩田優一郎と明大・大川虎拓郎(法4=東福岡)にインタビュー。大学以前にも各カテゴリーで主将を任されてきた2人が考えるリーダー像や、両校の今年度スローガンである「ALL IN」に込めた想い、さらに、最後の慶明戦に向けての意気込みを聞いた。
※今回は慶應スポーツ新聞会様とのコラボ企画となっております。前編は慶應スポーツ新聞会様のWEBサイトに掲載されていますので、併せてご覧ください!
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——両チームとも今年度のチームスローガンが「ALL IN」ですが、改めてそれに込めた意味を教えてください。
大川:去年優勝したということもあって、連覇をするということはやはり難しいことだという風にみんなも考えていて、連覇をするためにはやはり全てをかけていかないと優勝することはできないという風に考えています。先ほど言った通り、ファンの人たちもそうですけど、まずはチームメイトから応援されるチームになるためには、全てのことを全力でやっていかないと、応援されないという風に考えて「ALL IN」にしました。
恩田:僕らも同じような感じではあるんですけど、まずは部員一人一人が自分の持っているもの全てをかける、ラグビー部に捧げるという部分と、それをしっかり全員でやり切るというところで、それをすべての期間を通してやり切るという意味を「ALL IN」に込めました。
——日本一を目指す中で昨年度から変えたものや変えたくないものはありますか。
大川:主体的に動くということは変えたくないですね。ミーティングも自分たちで進めて、試合もしっかりレビューして、そこからどういうアタックをしていくかを話し合うというのは去年から変えていませんし、今年はそれに付け加えて、ポジションごとでしっかり一週間何を目標にして、何を達成するのかということを考えて、それを一日一日しっかり振り返る、というのを今年から新たに導入しました。
恩田:ナレッジミーティングを導入しました。チームとしてまだまだラグビーIQが低いという課題があったので、そこを全員で高めようということで、そういったミーティングを導入していったりというのは今年から始めました。
——ここまでの対抗戦を振り返って、チームとしての成果とご自身のパフォーマンスはいかがですか。
大川:今年の戦い方は、去年に比べて自陣深くからでもボールを回して、フェーズを重ねながらアタックをしていくというところで、それができなかったらハイパントをあげたり、スクラムやラインアウトといったセットプレーからアタックをする、という形になっています。ボールをつなぐ部分や試合のプランニングのところでミスがあったりして、上手くいかない時間帯もあるんですけど、全ての試合でしっかり勝ち切ることができてるというのは、すごく大きな成果になっていると思います。ここまで4試合して出てきた反省をもとに、これからの3連戦で、しっかり自分たちの強いところをしっかり前面に出して、いいプランニングをしていこうと思います。
恩田:ここまでの対抗戦は、セットプレーが昨年に比べてかなり安定してきている部分があって、安定した試合運びができているなという印象です。ただ、その中でもフィールドプレーで決めきれなかったり、ミスが多くなってしまう部分もありますし、自分たちより格上のチームとやる上ではセットプレーの精度も上げていかないといけないなというふうに思ってるので、個人も含めてもっともっと精度を上げていきたいと思っています。
——今年度のそれぞれのチームを象徴するようなプレーは何だと思いますか。
大川:モールからトライを取ったり、スクラムでペナルティーを取って、タッチに蹴ってそこからモールトライだったり、BKとFWでパスを回して外が空いたら取り切るという所が今年の明治の形なんじゃないかなと思います。
恩田:まず僕らはセットプレーで流れをつかんで、ペナルティーを取りながら流れをつかんで、最後バックスがうまくパスをつないでトライを取り切るというところが今年の慶応の得点パターンとしても多いので、そこに象徴されるかなという風に思います。
——両チームともにFWのセットプレーがカギになってくると思います。現時点でセットプレーの完成度はどのように捉えていますか。
大川:(セットプレーは)強みにはなってきていると思いますね。スクラムだったりモールだったりで毎試合ペナルティーをとることはできているので、強みにはなっているんですけど、改善の余地だったり、成長できる部分はまだたくさんあるので、もっと成長できるなというのは思います。
恩田:僕らとしても手応えは着実に感じている部分ではあります。ただ、前回の日体大戦では、なかなかプレーがうまくいかない時間帯もありましたし、試合の流れをつかみきれないっていうシーンも全然あるので、そこの精度をもっと上げていかなきゃいけないなという風に感じています。
——チームとしてさらに改善させたい点はどこですか。
大川:ディフェンスのところで少し緩みが出て、どの試合でもトライを取られてしまっていて、簡単なミスでトライを取られてしまっている部分が多いので、もっと突き詰めてスキのないディフェンスをやっていこうという風に思っています。
恩田:アタックの部分で、ミスで終わってしまう部分があったり、なかなかFWでゲインを切り切っていけないという部分がまだまだあるかなという風に思うので、そこはチームとしてもっと改善していかなきゃいけないなという風に思います。
——それぞれ今の立場から昨年度の慶明戦を振り返っていかがですか。
大川:昨年は、最後の終わり方で、お互いなかなか消化しきれない試合だったと思うんですけど、試合を通して、やはり終始慶應大学さんに圧倒されたなという風に思います。セットプレーでも、スクラムもやられましたし、モールでもなかなか取り切れなかったり、ゴール前でも取り切れない、27フェーズかけても取り切れないというふうになって、FWとしてもやはりすごく反省点が多い試合だったなという風に思います。
恩田:昨年は最後、勝ち切れずに終わってしまって、競った部分はあったんですけど、それでもスコアはしっかり(明大に)重ねられてしまっていましたし、そこは明治さんの強さに一歩引き離されてしまった部分はあったと思います。自分たちのやりたいことができる時間帯はあったんですけど、最終的には勝ちに繋げられなかったっていう悔しさはあります。
——今年度の慶明戦おける自分たちのキーマンはどなただと思いますか。
大川:注目してほしいのは、10番の萩井耀司(商3=桐蔭学園)かなという風に思いますね。ゲームをコントロールする上で、すごくスタンダードというのが大事ですし、これまでの試合も全部支えてきたのは彼なので。この試合もやってくれると信じていますし、彼がキープレーヤーだと思います。
恩田:HOの藤森(貴大)選手かなという風に思っています。彼はセットプレー、ラインアウト、スクラムともに支えてくれていて、僕も今年は彼がすごく中心になってやってきてくれていると思うで、明治さん相手でもしっかりそこのクオリティをもってやってくれたら(勝機はある)というところはあるので、彼に期待しています。
——お互いのチームで警戒している選手はどなたですか。
大川:HOの藤森選手です。慶應さんはスクラムがずっとよくて、やっぱこの対抗戦の中でもずっと安定していて、おそらくそこのセットプレーがこの試合のカギになるっていう風に僕はずっと思っているので、藤森選手です。
恩田:本当に申し訳ないですけど、全員で(笑)。全員とてつもないプレーヤーだなという風に思っていて、一人一人の持っているスキルとかも高いですし、ちょっと絞るのはなかなか難しいので、全員でお願いします。
——慶明戦で注目してほしいプレーはどこですか。
大川:慶應大学さんはやっぱワイドからワイドに降るアタックだったり、スペシャルサインだったり、そういう多彩なアタックを持っているので、そこの部分で、自分のディフェンスでしっかりハードワークして、いい試合をしたいと思います。
恩田:アタックディフェンスともにしっかり接点に入る、本当により多く顔を出して、そこで粘り強く戦い続ける、ファイトし続けるというところに注目してほしいなという風に思います。
——慶明戦の意気込みと、ファンの方々に向けてのメッセージをお願いします。
大川:慶明戦は伝統のある試合なので、しっかり明治の強みだったり、スクラム、ラインアウトのところをしっかりして、最終的にしっかり勝ち切れるように頑張りたいと思います。また必ず勝ち切るので、応援よろしくお願いします。
恩田:明治さんは昨年のチャンピオンチームなので、しっかりチャレンジャーとして自分たちの強みをしっかり発揮して、勝利を目指して頑張っていきたいなという風に思っています。ファンの皆様も、試合を見ている中で、ワクワクしてもらえるような試合にしたいと思っているので、そこを注目していただければと思います。応援よろしくお願いします。
——ありがとうございました。
[加藤晃誠]
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