【ゴルフ】関東大学秋季リーグ戦事後インタビュ-拡大版②/第559号特別企画
9月14日〜18日の5日間にわたって開催された関東大学秋季Aブロック対抗戦において、男子部が春の昇格直後の優勝を果たした。62年ぶりの快挙となった今大会。明大スポーツ第559号では掲載し切れなかったインタビューを、本企画でお届けする。
今回は、今年度より監督に就任された太田将大監督(平21政経卒)への取材の様子をお送りする。(このインタビューは10月8日に行われたものです)
――監督就任の経緯についてお聞かせください。
「僕の前任の監督が18年やられていて、かなり長かったので、2年ほど前から次の監督を探していました。僕はずっとコーチをやっていて、前の監督と相方として活動していました。去年の10月ごろに監督をやらないかと声を掛けられて、最初は自分に監督が務まるのか、ゴルフ部の歴史を汚さないかという不安もありました。しかし、誰でもできる役割ではないし、自分の人生にとってもプラスになるだろうから、自信を持って引き受けていいんじゃないかということで引き受けることにしました。前任が監督に就任されたのが僕が大学4年生の時で、それも少し運命を感じました」
――就任された時、BリーグからAリーグへの昇格というのはどのぐらい意識されていましたか。
「男子は、戦力的には去年の時点でもかなり強かったはずですが、去年の春と秋のリーグ戦では、なかなか力を発揮できませんでした。今年の春の合宿やスコアを見たときに、去年までとは全然違うなと感じました。新1年生の力もありましたし、去年まで少し力を発揮しきれなかった1、2年生が、今年はすごく活躍してくれました。そこからは、出来すぎなくらいトントン拍子に進んで、春のBブロックで優勝し、入替戦にも勝って、春の全国大会では3位。Bブロックの学校が春にいきなり全国3位になったわけですから、かなりのステップアップでした。その勢いのまま秋にはAブロックで優勝して、これ以上ないくらい完璧な結果になりました。学生たちがよくやってくれたと思います。ただ、戦力的には、決してラッキーだったわけではありません。もともと彼らが持っていたポテンシャルを、試合でしっかり発揮できた結果だと思っています」
――現在のチームの好調の要因についてはいかがお考えですか。
「チーム力ももちろんありますが、特に良かったのは、1、2年生が試合中に3、4年生へ積極的に意見を言うようになったことです。普段の部活動では先輩後輩の関係がありますが、試合中はみんなチームメートです。ゴルフの作戦についても、1、2年生が上級生に自分の意見を主張していて、試合中はそれほど先輩後輩の垣根がなかったように思います。そうした姿勢がチーム力の向上につながりましたし、秋のリーグ戦では接戦をほとんど勝ち切ることができました」
――リーグ戦として特に印象に残っている場面を教えてください。
「初日の東北福祉大戦は1ポイント差で勝ったのですが、シングルスの後半、残り2試合をうちが取ったことで勝利できました。最後まで分からない試合だったので、特に印象に残っています。もう一つは、3日目の日大戦です。その日は天気が悪く、場合によっては半日で試合が終わる可能性もありました。そのため、通常は午前中にダブルス4試合、午後にシングルス8試合を行うところを、日大戦だけは午前中にシングルス8試合、午後にダブルス4試合という順番に変更したんです。結果的には雨もなんとか持ちましたが、午前中のシングルスは引き分け。午後のダブルスもお互いに2勝ずつで、2対2になりました。その最後のダブルス4試合目で、1年生の坂本大賀(営1=広島国際)が、最終ホールでバーディーパットを決めたんです。彼が決めてくれたおかげで引き分けられたので、格好よく言えばウイニングパットですよね。僕も目の前で見ていたので、本当に胸が熱くなりました。野球でいえば、逆転サヨナラホームランのような感じでしたね」
――チーム全体で戦うということで、何かエピソード等はございますか。
「今回の秋のリーグ戦では、4年生の宮澤博光(主務、商4=明大中野)が相手チームの日大や東北福祉大について、どの選手が何番目に出てくるのかを、過去の成績を調べて予測していました。野球やサッカーでいうアナリストのような役割ですね。彼が集めた情報と、それを踏まえたこちらの読みが上手くかみ合ったことも、勝利につながったと思います。宮澤くん自身はレギュラー選手ではありませんでしたが、分析役としてチームに大きく貢献してくれました。OBの方々にも話したのですが、彼の活躍は大きかったと思います」
――62年ぶりということで反響はいかがでしたか?
「普段あまり接点のない先輩方からも、かなり連絡をいただくようになりました。皆さんとても喜んでくださっています。62年前に当時のメンバーだった先輩方も、今もご存命で、80代のOBの方々も学生の結果を毎年メールや電話で把握されています。僕が連絡する前に、すでに結果を知っている方もいました。あとはゴルフ部の中でもかなり話題になりましたし、ゴルフメーカーの方々などからも祝福をいただきました」
――神田悠貴主将(商4=浜松日体)主将が「明治でもやれるんだということを証明できた」とおっしゃっていましたが、まさにその通りですか。
「やはり積み重ねだと思います。春の全国大会で北海道に行ったときも、ストロークプレーで東北福祉大学に勝って3位になりました。そのときも最終組で回っていたんです。ゴルフはスコア順に組み合わせが決まるので、強い学校同士は最終組で回ることになります。最後の組で回るのは、ゴルフでは名誉なことなんです。以前は、もっと早い時間に回って、4位や5位、6位のチームと対戦して終わることもありました。それが春の全国大会では、最後まで頑張れば2位や1位になれるかもしれないという状況で回れた。あの経験が大きかったと思います。神田も、6月の全国大会で『自分たちもやれるかもしれない』と感じて、9月に本当にやってのけたのだと思います」
――次期主将として、工藤颯汰(総合3=日大山形)選手にはどのようなことを期待していますか。
「工藤は、結構クールなやつなんです。あまり熱くなるタイプではありませんが、いい意味で落ち着いています。本人もゴルフでちゃんと結果を出していますし、感情論ではなく、数字を見て判断できるタイプです。そのあたりは安心して見ていられます」
――全国大会に向けて一言お願いします。
「62年ぶりの関東優勝を果たしたことはうれしいですが、選手たちはもう気持ちを切り替えていると思います。Aブロックで優勝したからといって慢心するのではなく、もう一度、全員が横一線のスタートラインに立つつもりでいるはずです。ただ、以前のように出場して終わりというのではなく、もう一段上の順位を目指そうという気持ちは、特に男子にはあると思います。僕らもそれを見守りたいですね。やはり初日が大事なので、そこでいいスタートを切れれば、そのまま勢いに乗れると思います」
――ありがとうございました。
[藤原茉央]
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