【競走】(124)3年ぶり箱根路へ戦力充実 勝負の時迫る/箱根駅伝予選会展望

2026.10.16

 昨年度は主力の欠場が響き、2年連続で箱根駅伝出場を逃した明大。大志田秀次駅伝監督が就任して2年目となり、再建への期待と注目が高まっている。箱根駅伝を知る世代がラストイヤーを迎え「箱根予選(箱根駅伝予選会)の突破が絶対条件」(大湊柊翔・情コミ4=学法石川)と語るように、今年度こそ本選出場を果たすという決意は揺るがない。各選手が充実した表情を見せた夏合宿を経て、確かな自信を胸に運命の決戦へ挑む。

 明大が擁する大湊、綾一輝(理工4=八千代松陰)のダブルエースの走りが見られそうだ。前半シーズンこそ苦しんだ2人だが、「4年間で一番手応えのある夏を過ごすことができた」(大湊)と復活をアピール。綾一も「最大限の力を発揮したい」と意気込んだ。チームの核となる3年生には「攻めの走りに注目してもらいたい」(大湊)と期待が寄せられる成合洸琉(情コミ3=宮崎日大)をはじめ、経験豊富な土田隼司(商3=城西大城西)、井上史琉(政経3=世羅)らが名を連ねた。高速化が進む大学駅伝界、タイムを稼ぐ上級生の走りに期待がかかる。

 7人がエントリーされた2年生は、箱根予選通過のカギを握る存在となりそうだ。ハーフマラソン62分14秒の自己ベストを持ち、全日本大学駅伝予選会でも好走した阿部宥人(政経2=西武台千葉)や、昨年度の箱根予選を経験した岩佐太陽(商2=鳥栖工)と桶田悠生(政経2=八千代松陰)、夏合宿から好調を維持している小松映智(理工2=名経大高蔵)や三平弦徳(営2=伊賀白鳳)らの走りに注目したい。阿部が「去年の練習を見ていたらありえないくらい成長している2年生も多くて、本当にうれしい」と太鼓判を押す期待の世代が、明大を箱根路へ導く要となる。また1年生ながら主力の大江秀弥(法1=春日部)はケガ明けでのエントリーとなったが、初めてのハーフマラソンの距離にどこまで対応できるか注目が集まる。夏合宿で成長を見せた綾秀人(政経1=八千代松陰)らルーキーのフレッシュな走りがチームに勢いをもたらせるか。

 今年度の箱根予選は充実した戦力を誇る東海大、中央学大、神大、大東大、山梨学大、東洋大の通過が有力視される。明大が意識するのは、ボーダー付近での争いが予想される法大、専大、東農大、日体大、東国大、立大などになりそうだ。しかし明大が目標に掲げたのは、「5位通過」。果敢に上位を狙う姿勢からは、仕上がりに対する相当な自信がうかがえる。

 チーム状況についても、「すごくいいと思っている」(大湊)と選手たちは口にした。実績のある上級生と勢いのある下級生がかみ合い、〝今年の明大は違う〟と思わせてくれるメンバーがそろった。大湊を中心に全員で築き上げた総合力を武器に、箱根路への切符をつかみ取れるか。歓喜の瞬間を見届けたい。

[木村聡]