(4)早川友基選手記者会見コメント/サッカーW杯特集号特別企画

2026.06.13

 6月11日にサッカーW杯号外を発行いたしました。本特集では、サッカー日本代表に選出された長友佑都選手(平21政経卒=現FC東京)と早川友基選手(令2営卒=現鹿島アントラーズ)の2人に加えて、解説者として人気を博す林陵平さん(平21商卒)を掲載。そのほかにも、W杯にまつわる多彩な企画を載せております。

 本記事は紙面に載せ切れなかった早川選手の会見コメントのWEB拡大版となります。(この会見は5月15日に行われたものです)

――森保監督の口から一番最初に名前を呼び上げられたのが早川選手でした。代表選出時の率直な気持ちをお聞かせください。

 「まずほっとしました。今回の発表に関しては、もう自分はやれることをやり切った中で発表を待つ形だったので、まずメンバーに入れてホッとしたっていうところと、またここから次の戦いが始まるというところで、身が引き締まるなというふうに感じました」

――プロ6年目を迎える中で、早川選手自身が成長を感じる部分やどういった部分が森保監督はじめ日本代表の首脳陣に評価されたとお考えですか。

 「(鹿島)アントラーズからキャリアをスタートして、当時自分は全然試合に絡んでいなかった立場でした。まずは自分の中で何が強みなのかを理解するところから始めて、しっかり勝負できたと思います。2年目から試合に出て、自分の強みはビルドアップだったり、攻撃の起点になるところ。また年数を重ねていって、シュートストップの部分も自分の強みだなというふうに思えるようになってきました。それをより今年、去年で、結果として目に見える結果として出せるようになったのが評価してもらえた部分かなという感じです」

――昨年のJリーグ(明治安田J1リーグ)MVP受賞であったり、サッカー人生におけるターニングポイントはこれまでたくさんあったと思います。現在27歳というタイミングでW杯初招集という出来事については、ご自身の中でどのぐらいの大きさの出来事、また今後のキャリアにおいてどのような意味を持つものだと考えてますか。

 「ターニングポイントというよりかは、次に進むいいステップを踏んだという感じです。去年は(J1リーグ)優勝を味わって今年はW杯に選ばれるといいうことで、海外で国を背負って戦う中で自分のパフォーマンスをどれだけ出せるのか。普段の日常が本当に問われる場所で、これだけやれたと感じるのか、それともまだまだもっと取り組まなきゃいけないと感じるのかいった先でしか分からないので。行ってみてまた次の課題だったり、もっとサッカー選手としていい選手になっていくためにしなくてはいけないことが後々分かってくるのかなと思います」

――14時に発表された際は、どこで発表を聞きましたか。また鹿島からの選出は8大会で通算16人目となりました。しかしまだ鹿島のGKがピッチに立ったことはないということで改めて意気込みをお聞かせください。

 「発表の時はリラックスルームで、スタッフの方々と一緒に見てました。鹿島から日本代表ということについてはメンバーに選ばれるのももちろんすごいことですが、やっぱり試合に出るか出ないかで、見られ方が変わってくると思います。サッカーを深く知らない人でもW杯に出てるだけで名前を知っていたりとか、いろいろな影響だったりていうのがあります。日本代表として結果を出して、人々にインパクトを残す。しっかり試合に出て、自分が今まで積み上げてきたことを出せる機会にしたいと思います」

――W杯が近づくにつれて、心境の変化はございましたか。

 「なくはなかったです、正直。ただ、日本代表の活動に行って刺激をもらうこともできたし、自チームに帰ってきてからもいろいろと試行錯誤しながら取り組んできました。そこのサイクルで、いい相乗効果としてやってこれたからこその代表だと思います。そこは少なからず自分に適度なプレッシャーをかけるという意味でも、非常に重要だったなと思いますし、これを継続していくことと、もっといい選手になっていくことが大事かなと思います」

――鹿島でご自身のキャリアを築いてきた中で、成長してくるにあたって、一番寄り添ってもらった方を教えてください。

 「誰というのは少し難しいですけど、やっぱGKコーチの方々です。自分が試合に出ていない頃から自分に足りてないことや、試合に出るために必要なことを常に発信してくれていました。試合に出れるようになってからも、成長を続けるいいサイクルを作り出してくれました。もちろんGKコーチだけじゃないですけど、自分にそうやって関わってくれた方々がいい影響を与えてくれたなというふうに思っています。そういう方々に感謝したい。しっかり結果で恩返ししたいと思います」

――日本代表チームとしての目標、そしてそれに向けてここからの期間でと詰めたいところを教えてください。

 「日本代表としての目標はW杯優勝することです。そこに対しては誰もブレてはいないと思います。強豪国の相手とも当たりますけど、そういった中で相手が引いてきたところをどのようにしていくのか。また相手のパワープレー、セットプレーや長いボール、フィジカルを使ってくるプレーに対して自分たちがどのように守っていくのかをより詰めていきたいと思います。1つのクラブチームというくらいの組織力が日本代表にはあると思うので、この期間で連携だったりコミュニケーションの部分をもっと深めて、そこを発揮していきたいなと思います」

――早川選手にとってW杯は夢だったのか、それとも目標だったのかを教えてください。

 「小さな頃からサッカーを始めて、その時はやっぱり夢として追っていましたが、プロサッカー選手になって日本代表に入って、そのステージが近づいてきた時には目標に変わっていたのかなと思います」

――これまで世代別も含めて代表に選ばれた経験がない中で、W杯のメンバーを勝ち取ったことについてどのように感じていらっしゃいますか。

 「自分は日本代表に入るということはアンダー世代とかでももう全くなかったので。そういった意味では自分自身はエリートの中にいるという感覚はなかったです。やっぱり早い段階で壁に当たったり、うまくいかないことを経験しておくことは自分の中ではすごく重要だったなと思います。いざプロにいって試合に出れなくてつまずいてしまう選手はたくさんいると思います。その中で自分はその壁を壊して進んできました。今回選ばれた堂安(律・フランクフルト)選手のように小さい頃から代表に入ってというキャリアもあるので、どっちが正解とかじゃないですけど、自分なりに試行錯誤してきた道を正解にすることが重要かなと思います。遅咲きだからとかでもなく、自分が今まで進んできた中にいい材料があって、その過程でここまで来れたのかなと思います」

――シュートストップの部分で、Jリーグでは非常に早川友基選手の力が発揮されていると思います。W杯で同じようなパフォーマンスを出すためには、どのようなことが必要になってくるとお考えですか。

 「プレー全体に関してですが、Jリーグよりもプレースピードが上がるかなと感じています。そこに対して、W杯の初戦まで約1か月くらい、代表の中でのスピード感にアジャストしていくことが大事かなと思います。それにプラスアルファで、自分のパフォーマンスをどう出せるのかを探っていきたいです」

――今回の発表は国内組が過去最小の3人しかいないですが、昨シーズンのJリーグMVPとしての自負を教えてください。

 「今は海外組が多いですけど、その選手たちも元々は、全員Jリーグで結果を残していると思います。Jリーグで結果を残せば、日本代表に入って、また次のステップに進めるというのを自分が体現するという自負はあります」

――大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)と鈴木彩艶選手(パルマ)との選出となりましたが、GKグループとして今までやってきた中での3人の特徴を教えてください。また、改めて3人でどのようにW杯に挑んでいきたいかを教えてください。

 「まず彩艶に関しては、浦和レッズにいた時からポテンシャルのある選手だなと思っていました。パワーもあって、大きな舞台に慣れている、余裕のある選手だなと思います。まだまだ成長したいというふうに思わせてくれる存在です。大迫選手は自分と年齢も近くて、同じJリーグでプレーしている選手として、結構深くお互いに意見を言い合えるかなと思っています。今は彩艶が試合に出ている回数が多いかもしれないですが、それ以外の練習でもお互いにやっぱ高め合うことは意識してやっています。すごくいい関係性がつくれているのかな。W杯はもちろん誰が出るか分からないし短期間の戦いなので、自分もしっかり出て結果を残せることをアピールしたいですし、チームが勝つために個人として何をもたらせられるのかを意識していきたいと思います」

――代表の練習だったり国際試合を経験してご自身の中で変わったことはございますか。

 「まずはプレースピードの部分や判断の質はキーパーとして永遠の課題かなと思います。いろいろなシチュエーションがあるし、試合で練習と同じ状況がくるわけではないので、自分の引き出しを常に多く持ち続けることが大切かなと思います。その上でしっかり体で対応できる順応の部分を高めていきたいと代表にいくと毎回思わされます。あと周りのレベルが上がった中でどう対応しなくてはいけないか。大学卒業してプロに入った時も対応が後手になったのですが、またそこのフェーズに差し掛かってるといい意味で感じています」

――ありがとうございました。