(53)紫紺の誇りを胸に 一部残留へ挑む総力戦/関東インカレ展望

2026.05.20

 関東学生対校選手権(関東インカレ)が今年も開幕する。カンセキスタジアムとちぎで開催され、12種目でエントリー。昨年度、明大競走部は激闘の末、一部残留を果たした。今年度も厳しい戦いが予想される中、各ブロックの主力たちが意地を胸に大舞台へ挑む。それぞれの思いを背負い、明大は再び一部残留を目指す。

 初日は、まず400メートル予選に注目したい。中心となるのは古俣由人(法3=東京学館新潟)だ。昨年度は中盤から一気にペースを引き上げ、自己ベストの46秒686を記録。3位をわずか0.001秒上回る2位で表彰台に立ち、明大の一部残留に大きく貢献した。今年度4月の東京六大学対校大会(六大学陸上)でも全体2位に入るなど好調を維持しており、今年も大量得点獲得への期待がかかる。100メートル予選には神戸毅裕主将(営4=明星学園)が出場する。昨年度はまさかの決勝進出を逃し、悔しさの残る大会となったが、一昨年には4位入賞を果たした実力者だ。今年は競走部主将として迎えるラストイヤー。“明大の顔”として結果を残したい。三段跳び決勝には期待のルーキー・宮崎悠真(政経1=十日市)が登場する。六大学陸上では逆転優勝を果たし、勝負強さを見せつけた。さらに各大学1名に贈られる敢闘賞も受賞。大学初の大舞台で入賞を果たし、チームに貴重な得点をもたらせるか注目だ。長距離種目では、1万メートル決勝に成合洸琉(情コミ3=宮崎日大)が出場する。明大としてこの種目へのエントリーは2大会ぶり。六大学陸上の5000メートルでは5位に入り、さらに先日行われた全日本大学駅伝予選会でも積極的なレース運びを見せた。近年苦戦が続く長距離ブロックにおいて、存在感を示せるかが焦点となる。

 2日目は1万メートルW決勝の長田隼人(商4=松山工)に期待が集まる。昨年は先頭集団に粘り強く食らいつき、6位入賞を果たした。一方で、今年2月の日本選手権ハーフマラソン競歩では後半に失速し、悔しさの残る結果に終わった。今年は競歩ブロック主将として迎えるシーズン。一部残留へ向け、上位進出でチームを勢いづけたい。

 3日目は注目種目が並ぶ。800メートルには明大記録保持者の加世堂懸(商4=仙台育英)が出場。一昨年には1500メートルで3位入賞を果たした実力者だ。昨年は800メートルで準決勝敗退と悔しい結果に終わったが、今年4月の六大学陸上では自己ベストに迫る1分49秒01を記録。ラストイヤーで再び表彰台を狙う。走り幅跳び決勝には宮坂玲皇(商2=岩倉)が出場する。昨年は自己ベストを更新しながら4位入賞を果たし、ルーキーイヤーながら全日本学生対校選手権(日本インカレ)にも出場した。今年はさらなる飛躍が期待されており、大量得点獲得のキーマンとなりそうだ。200メートル予選では川津靖生(法4=明星)が登場する。昨年は3位で表彰台入りを果たし、今年の六大学陸上では優勝。高い実力を誇る短距離ブロック主将だ。ラストイヤーとなる今大会では優勝を狙い、明大を一部残留へ導きたい。3000メートルSCには小林周太郎(営4=伊賀白鳳)が出場する。昨年は途中棄権という悔しい結果に終わったものの、日本インカレ出場経験を持つ実力者。今年の六大学陸上では積極的なレース運びで2位に入った。最後の関東インカレで意地を見せたい。4×400メートルリレー(マイルリレー)予選も大きな見どころだ。昨年は決勝進出を0.65秒差で逃したが、日本インカレでは明大新記録を樹立。さらに日本選手権リレー競技でも決勝進出を果たした。今年はメンバーを大幅に刷新して挑む中、注目はラストイヤーの荒澤朋希(営4=明大中野)。エントリーメンバーの中でも豊富なマイルリレー経験を誇る存在であり、勝負どころでの走りに期待がかかる。

 それぞれのブロックが持ち味を発揮し、総力戦で挑む今年の関東インカレ。一部残留という目標へ向け、紫紺の誇りを懸けた4日間が幕を開ける。

[柏倉大輝]