明早戦で敗北 3位で対抗戦を終える/関東大学対抗戦

ラグビー 2021.12.06

 関東大学対抗戦(以下、対抗戦)も大詰め。最終戦は伝統の明早戦。立ち上がり明大は左ウイング石田吉平(文3=常翔学園)のトライで先制する。しかしその後は敵陣に攻め込むもトライを奪えず。3点ビハインドの後半37分にダメ押しのトライを奪われノーサイド。対抗戦は3位で幕を閉じた。

 

◆12・5 関東大学対抗戦(秩父宮ラグビー場)

▼対早大戦

  明大7{7―10、0―7}17早大〇

 

 宿敵の力強いタックルに屈した。開始直後明大はピンチを迎えるもスクラムで反則を奪う。ピンチ脱出かと思われたがキックミスでタッチを出ず。チャンスがついえたかに見えたが、河瀬(早大)のカウンターに右フランカー福田陸人(法4=国学院栃木)が強烈なタックル。「河瀬がキーマンなので来たら止めてやると思った」(福田陸)。カウンターラックでマイボールにし継続する。最後は左センター廣瀬雄也(商2=東福岡)の内返しから石田が走り切りグラウンディング。しかし10分、早大にPG(ペナルティーゴール)を決められ点差を縮められる。さらに24分、明大はスクラムからチャンスをつくりフェーズを重ねるも一瞬のパスミスをつかれ逆転トライを許す。その後は両チームPGを決められず。「ゲインはできたがトライにつなげられなかった」(右センター江藤良・文4=報徳学園)。前半を7―10で折り返す。迎えた後半はお互い攻めるも反則が多く得点を奪えない。児玉樹(政経4=秋田工)のビックゲインも生かせなかった。「決定力の部分が欠けてしまった」(児玉)。すると後半37分、ダメ押しのトライを奪われ終戦。3連覇を狙った対抗戦はまさかの3位で終わった。

 

 「一人一人がゲインできず明治のアタックができなかった」(左ロック山本嶺二郎・法2=京都成章)。何度も敵陣に攻め込みボール保持率も高かったがゴール前でミスが多発。早大の力強いダブルタックルや規律のあるディフェンスラインに屈した。スクラムも前半は圧倒していたが、後半には敵陣ゴール前でスクラムのチャンスを得るもFWがボールを供給できず。「FWとして詰めの甘さが出てしまった」(ナンバーエイト大石康太・営4=国学院久我山)。一方ディフェンスは2トライを許したものの崩されたトライはなかった。ただ「一人一人が受けてしまい前に出られなかった」(スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。オフェンス、ディフェンス共にあと一歩前に出られるかが今後の戦いのカギを握る。

 

 対抗戦は終了したが戦いは終わらない。全国大学選手権(以下、選手権)、負けたら終わりの一発勝負が始まる。「負けを意味のあるものにする」(飯沼)。今年度は4回戦からの出場となり、さらには昨年度王者・天理大、早大とタフな相手との対戦が続く。「まずは天理大戦に向けて課題を修正していく」(大石)。選手権優勝を果たした2018年度も対抗戦は3位。崖っぷちから一戦必勝の覚悟で3年ぶりの選手権制覇へ駆け抜ける。

 

[牛嶋淳太郎]


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