帝京大に40失点 後半を無得点に抑えられる悔しい結果に/招待試合
山梨県・JITリサイクルインクスタジアムにて、帝京大との招待試合が行われた。相手の意表を突く形で先制トライを決め流れに乗るかに思えた明大だったが、立て続けにトライを許し点差が開く。前半終了間際に一矢報いるが後半は無得点に抑えられ、最終スコア19―40と悔しい敗戦となった。
◇5・24 招待試合(JITリサイクルインクスタジアム)
明大19{19ー28、0ー12}40帝京大◯
T=田代、田中景、阿部
G=萩井2
試合開始4分、明大の反則により相手ボールのラインアウトになるが、ここで相手はボールをファンブルする。すかさずHO高比良恭介(政経3=東福岡)がインターセプトすると、追随していたSH田中景翔(文4=常翔学園)にパス。そのまま走り、相手を振り切って先制トライを決めた。「ハーフ(SH)はサポートでもらうことも仕事なので、それをしっかり頭に入れて、恭ちゃん(高比良)が抜け出した時に『チャンスや』と思って、もらいにいって走り切った」(田中景)。しかし9分、今度は明大のラインアウトでミスが起き、相手にボールが渡る。明大は厳しくプレッシャーを与えるが、ショートパスでギャップを突かれ、WTBへ。トライを返される。さらに13分、自陣深くでのラインアウトを強いられた明大はSO萩井耀司(商3=桐蔭学園)のロングキックで脱出を図る。これを受けた相手はハイパントキックを選択。萩井が競りにいくもむなしくタップされたボールは相手に入り、追加点を許した。そして17分には相手ボールのラインアウトからモールへと展開。テンポをずらしたプレーに対応できずに3連続トライを喫した。明大はハイボールを利用して、敵陣へと攻め込むがセットプレーでのミスで得点に結びつかず。そのうえ27分にはブレークでトライを許した。しかし29分、ここで明大が意地を見せる。萩井が相手に競り勝ちハイボールをもぎ取ってブレーク。左WTB阿部煌生(政経3=流経大柏)にオフロードがつながるとディフェンスを外して、インゴールへ走り込んだ。「耀司(萩井)がハイボールをしっかりキャッチしてつないでくれて、後は1対1で抜き去るだけだったのでそこはいい収穫かなというふうには思う」(阿部)。さらに34分、阿部の突破で勢いづけるとNO8藤井達哉(政経4=東福岡)のゲインでアドバンテージを獲得。ここで相手がペナルティを連発。明大はスクラムにこだわり続けた。そして40分、スクラムで相手が4度目の反則を犯すと藤井がすぐにリスタート。ライン際ぎりぎりまで攻め込むと左PR田代大介(営4=大分舞鶴)が押し込みトライ。「いい形でFWのセットプレーからNO8の藤井が持っていってくれたので、特にFWがよく粘って、BKといいコネクトができたトライだったと思う」(田代)。前半を19―28で終えた。
後半開始7分、萩井の蹴ったハイボールを阿部が取りにいくが、ここでは相手に軍配が上がる。攻守が入れ替わり、一気に自陣へと攻め込まれる。タックルされた選手がもう一度起き上がり、ギャップを突かれる形でトライを許した。その後も明大のペナルティが続き、ピンチが続く。20分、果敢なディフェンスでラインを押し戻すが相手は大外へと展開。ディフェンスをかわしてトライを決め、点差を21点に引き離される。そしてここから得点は膠着(こうちゃく)。得意のスクラムで反則が重なり、なかなか敵陣に入ることができない苦しい時間が続いた。「帝京大がハイボールを使ったラグビーをしてきて、少し対応が遅れたシーンがすごく多かったのと、とにかく自分らのミスで敵陣に全然入れなかったのが苦しかった」(田代)。37分、ようやくラインアウトが成功し、萩井の裏キックから自陣を脱出。舛尾大和(文4=佐賀工)が強烈なタックルを決め、カウンターラックから大外の阿部に展開するが惜しくもここでノックフォワード。得点には結びつかなかった。そしてロスタイムに突入した45分、ここでも自陣での攻防を強いられる。一度スティールでマイボールになるも取り返され、最終的には相手のノックフォワードでノーサイドとなった。最終スコアは19―40。後半は無得点に抑え込まれる結果となった。
ここまで好調にゲームを展開してきた明大だったが、先日の練習試合に続いて帝京大に大敗。接点での勝負に勝つことができず、自陣に留められてしまった。選手たちはこの敗戦を「入りの部分でやられて、完全に準備負けだなと感じた」(左FL大川虎拓郎主将・法4=東福岡)と振り返る。春シーズンも残り半分。敗北を糧にさらなる成長を遂げる大川組に注目だ。
[近藤未怜]
試合後のコメント
大川
――今日のゲームプランを教えてください。
「しっかり中盤でアタックしつつ、3回でしっかり攻め切れなかったらハイパンで上げていく去年の自分たちの戦い方に戻ろうとしたのですが、そこの部分で帝京大のハイボールにやられたり、ラインアウトで取れなかったり。スクラムは、前半は良かったのですが、後半でペナルティがかさんでしまって、やはりそういうところのミスが帝京大は少なくて、ディテールの部分で負けたのが1番だと思います」
田代
――前半を振り返ってみていかがですか。
「セットプレーにフォーカスして、マイボール(スクラム)で100パーセント、いいボールをBKに供給することと、ヤンボールで1本崩してくることを目標にしてやりました。前半の一番最初にスリップしてしまったシーンがありましたが、そこからの修正はすごく良かったなと思います。ラインアウトのところでプレッシャーをかけられてレフェリングと合わない部分もありましたが、得点も最小限に抑えられて、自分たちが最後に乗りに乗った状態で後半につなげられたと思うので、前半は大丈夫だったのではないかなと思います」
田中景
――後半に相手に乗られてしまったのはどのように捉えていますか。
「自分たちのペナルティが多くなって、規律の部分が負けた要因になっていると思うので、規律のところを個人個人で厳しく言い合って、練習からやってきていきたいです」
阿部
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「東海大は強いフィジカルで勝負してくると思うので、特にFWの部分、僕はWTBとしてディフェンスラインをコントロールできるように、アタックやハイボールとかも耀司(萩井)に依存せず、外側からしっかりオプションコールを出せるように、一貫性を持ってやっていきたいです」
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