対抗戦開幕 8トライを奪い青学大に快勝/関東大学対抗戦
飯沼組の秋の戦いが幕を開けた。明大は序盤モールで攻めるもトライを奪えずリードを許す。しかしFW陣が前半終盤に4トライを奪い逆転に成功。後半に入っても終始敵陣でプレーし続け、相手をノートライに抑え快勝。3連覇に向けて好発進を切った。
◆9・12 関東大学対抗戦(八幡山グラウンド)
▼対青学大戦
〇明大52{26―3、26―0}3青学大
前半から敵陣でプレーをするもなかなか得点を奪なかった明大。「やりたいことはできていたが青学さんが良かった」(スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。前半17分には青学大にPG(ペナルティーゴール)を決められ先制を許す。しかし29分にナンバーエイト福田陸人(法4=国学院栃木)の逆転トライ。「悪い流れを断ち切りたかった」(福田陸)。ここから明大の怒涛(どとう)の攻撃が続く。37分、ハーフウエーライン付近で相手の反則をもらうと飯沼がクイックスタートで仕掛ける。BKが速いテンポでボールをつなぎ最後は左プロップ山本耕生(商4=桐蔭学園)がグラウンディング。「チーム全体で取ったトライだった」(山本耕)。さらに終了間際に自陣での相手ボールのスクラムで押し込みボール奪うと福田陸が拾い大きくゲインし一気に敵陣深くに切り込む。最後は対抗戦初スタメンの右フランカー小澤翔(情コミ4=桐蔭学園)がトライ。FWを中心に得点を重ねリードを広げて前半を折り返す。
後半に入っても試合は明大ペース。後半13分、FWで力強く前へ進むと最後は空いたスペースに右ロック武内慎(商3=石見智翠館)がこの試合二つ目となるトライを挙げるなど、後半も4トライを奪う。「後半はクイックテンポを意識できたのが良かった」(右センター江藤良・文4=報徳学園)。ほとんどの時間を敵陣でプレーし最後まで流れを渡さず。相手をノートライに抑え、対抗戦初陣を勝利で飾った。
FW陣はこの試合安定したスクラムを見せた。前半31分に左フランカー住吉一晟(文2=国学院久我山)が退場となりFW7人で組むことになったが「よりまとまって押すことを意識した」(小澤)。終始スクラムで押し込み相手の反則やターンオーバーを誘った。一方ラインアウトとモールではミスも散見。前半はゴール前のラインアウトから何度もモールを組むもトライは奪えず。「(相手に警戒され)どうするか話し合ったが意見が統一できず、FWが乗り切れなかった」(武内)。今後さらにセットプレーの精度を高めることが求められる。次週18日には立大戦が控える。「1週間いい準備をして勝利したい」(小澤)。今試合で出た反省を生かし次戦はさらに成長した姿で勝ち星を積み重ねたいところだ。
[牛嶋淳太郎]
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