初戦突破 大差で立命大下す/全国大学選手権
力の差を見せつけた。4位通過で迎えた大学選手権。関西リーグを2位で通過した立命大と対戦した。試合開始からボールを支配すると前半に一挙5トライを記録。ディフェンス面も終始安定し36―0の無失点で折り返した。しかし後半は一転。先に3トライを取られ、流れが相手に傾きかける。それでも、2トライを返し最終スコアは50-19。過去2年苦しんでいた初戦を難なく突破してみせた。
◆12・16 全国大学選手権(キンチョウスタジアム)
▼対立命大戦
○明治50{36―0、14―19}19立命大
前半で試合を決めた。3-0で迎えた11分。左ウイング髙橋汰地(政経4=常翔学園)がチャンスを広げると、スクラムハーフ福田健太主将(法4=茗溪学園)からパスを受けた左プロップ安昌豪(営3=大阪朝鮮)がインゴール左にトライ。「このトライから流れをつかんだ」(右センター森勇登・政経2=東福岡)。勢いづいた明治は、相手のセットプレーの乱れに付け込み、終始敵陣でプレー。「セットプレーで圧倒できていた」(安)と言うようにマイボールラインアウトはすべて成功。さらに、6分に相手ボールをターンオーバーすると、その後も相手のペナルティを誘う。得意のスクラムも圧力で圧倒した。前半だけで5トライ36得点の猛攻。最終スコアを50-19で試合を締めくくった。
巧みなパスとキックがさえわたった。今年度、センターとして定着した森は、相手の守備陣形に付け込む。「(前半14分に)シンビンも出ていたし、裏にスペースが空いていた」(森)とパス回しで相手を翻弄(ほんろう)。キックでは、スペースを見逃さず明治の両ウイングを生かすチャンスつくりだした。次戦の相手は東海大。強力な留学生の出場が予想されるが「難しいことはしない」(田中澄憲監督)。負けたら終わりの状況の中で原点に立ち返る。悲願の優勝に向け一歩目を踏み出した。
[髙橋昇吾]
試合後のコメント
福田健
——初戦を迎えるにあたっての準備はしましたか。
「4位通過となって、ぐずぐずしていてもしょうがないので、リーダー陣を中心に、話し合いをしてチームとして良い準備ができたと思います」
安
——スクラム、セットプレーはいかがでしたか。
「終始圧倒できていたと思うので、途中でレフェリーとのコミュニケーションが上手くいかなかったところはあったんですけど、FWにとっては自信になる試合だと思います」
森
——キックやパスは意識的に増やしましたか。
「相手がシンビンも出ていたし、出てなかった時も結構裏にスペースが空いていて、上がりが早かったので、一回自分に下げて、スタンドオフからではなくて、センターから蹴ったりとか、ウイングとも結構コミュニケーション取れていたので、チャンスは何回か作れたと思います」
山﨑
——今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「前半はすごく良い入りができたので、そこは次の試合に繋げたいと思ったんですけど、後半は相手の時間になって、自分たちのラグビーができなかったので、後半の入りを修正したいです」
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