【準硬式野球】伊藤が好投 慶大に競り勝つ/東京六大学秋季リーグ戦

2026.09.20

 ここまで負けなしの明大は慶大との初戦に臨んだ。初回から両チーム先発の好投が続く中、4回、慶大の適時打で均衡が破れた。1点を追いかける明大は鈴木朝陽副将(法4=三重)の適時打で同点に追いつくと、7回には金井俐樹捕手(農2=健大高崎)が勝ち越し打を放つ。投げては先発伊藤彩斗投手(営3=土浦日大)が8回1失点8奪三振の好投、9回は淺田真樹投手(法3=宇部鴻城)が登板しピンチを招くも無失点の投球を見せ、慶大との初戦を制した。

◆8・29~10・18 東京六大学秋季リーグ戦(法大多摩グラウンド他)
▼9・19 対慶大1回戦(駒澤オリンピック公園野球場)
○明大3-1慶大

 先発の伊藤は初回から自己最速となる146キロを記録するなど相手打線を圧倒した。しかし4回、先頭打者に粘られ四球を許すと1死二塁の場面で投じた低めの球を相手に上手く打ち返され1点を先制される。なおもピンチは続いたが後続を二者連続で空振り三振に抑えた。その後5回、6回とピンチを作るもしっかりと低めに投げ切って空振り三振を奪い味方の反撃を待つ。「今日は三振がどうしても欲しい場面でしっかり取れた。低めに投げ切ることをまずは意識できたことが良かったと思うし、自分で腕振って投げ切れなくて打たれたらまたしっかり練習していこうというふうに切り替えてやっている」(伊藤)。

 一方の打線は相手の先発投手を前に苦戦。先制を許した直後の4回裏、先頭の鳥越駿太郎外野手(政経4=桜美林)が四球を選び暴投の間に二塁へ、続く大井駿一郎外野手(営2=土浦日大)が安打で無死一、三塁の好機を作るもあと一本が出ずこの回無得点に終わる。6回、2死から大井が二塁打を放つと続く鈴木が左方向への二塁打を打ち、大井の好走塁もあって同点に追いつく。7回、伊藤は落ち着いた投球を続け、守備でも佐藤秀栄内野手(政経4=明大明治)がヒット性の当たりをジャンピングキャッチし、伊藤を助ける。このプレーで流れに乗った明大は先頭の佐藤丈太郎内野手(情コミ2=千葉北)が四球で出塁し暴投で二塁へ進むと、1死三塁の好機で金井が勝ち越しの適時打を放った。8回も伊藤は10球で三者凡退に抑え、その後の攻撃では大井の二塁打と鈴木の四球で再び好機を作り、相手の失策の間に1点を追加し3-1とする。

 9回は淺田が登板し先頭打者から空振り三振を奪うも、なかなか制球が定まらず打者3人に四球を与え2死満塁のピンチを招く。しかし最後は空振り三振でピンチをしのぎマウンド上でほえた。

 バッテリーの活躍が光った今回の試合、金井は「勝ちたいではなく負けないためにどうしたらいいかがすごく大事。負けない野球をするためにバッテリー中心に頑張りたい」と語る。次戦以降もバッテリーとともに成長していくチームの姿が楽しみだ。

[後藤万緒]

試合後のコメント
伊藤
――どのような気持ちで試合に臨みましたか。
 「自分自身としては東大、早大相手に2連勝していて、失点はしていますけどチームがしっかり打って勝ってくれたので、今日は自分がしっかり0に抑えてチームを勝たせようと思ってマウンドに立ちました。ですが1点取られて苦しい展開になってしまいましたが、またチームが打ってくれてすごくありがたいなと思います」

――金井捕手とはどう投球を組み立てるか話しましたか。
 「いつも通り、前回、前々回同様、自分のいいボールをどんどん投げていって、バッターと対峙(たいじ)していったら三振やゴロアウト、フライアウトが取れるボールだったので、今日はしっかり初回から投げ込めました」

金井
――先週の早大戦から改善した点などはありますか。
 「ピッチャーが軸のチームなので3失点以内に抑えれば自分たちが勝てるというイメージの中で、先週から失点にこだわるというところが勝ちにつながっているかなと思います」

――勝ち越しのタイムリーを打った打席を振り返ってみていかがですか。
 「本当に今回のリーグ戦で一番緊張したというか、緊迫感の中で打席に立ってなんとしても打とうという気持ちはありました。でもそこで仲間がいい声かけをしてくれたので、チームの、ベンチのみんなが出してくれたヒットかなと思います」