【競泳】男子4連覇! 女子はリレー2冠にシード権獲得/日本学生選手権

2026.09.07

 日本一の大学を決める大会・日本大学選手権(インカレ)が閉幕した。男子は総合4連覇、女子はシード権維持を果たし、それぞれの設定した目標を達成。大阪の地に『Leg4cy』を刻み、今シーズンを有終の美で締めくくった。

◆9・3~9・6 第102回日本学生選手権(東和薬品RACTABドーム)
◆3日目

▼男子100メートル背泳ぎ
7位 西村 55秒04

▼女子200メートル個人メドレー
1位 成田 2分10秒51

▼男子200メートル個人メドレー
2位 渡辺 1分57秒94
4位 加藤 1分59秒39
5位 阿部 1分59秒72

▼男子400メートル自由形
7位 田中 3分52秒30

▼女子4×100メートルメドレーリレー
4位 伊東・成田・木津喜・田村 4分10秒84

▼男子4×100メートルメドレーリレー
3位 西村・大森・成嶋・黒田 3分35秒45

◆4日目
▼男子50メートル自由形
2位 岩見 22秒58
7位 餅田 22秒87

▼男子100メートルバタフライ
1位 成嶋 51秒27

▼男子200メートル平泳ぎ
1位 吉田 2分10秒66
4位 川島 2分10秒92

▼女子4×200メートルフリーリレー
1位 伊東・田村・成田・木津喜 8分03秒72

▼男子4×200メートルフリーリレー
2位 上川畑・黒田・加藤・渡辺 7分12秒67

 

 大会3日目も多くの選手が熱いレースを展開した。女子200メートル個人メドレーでは成田実生(情コミ2=淑徳巣鴨)が連覇を達成。400メートル個人メドレーに続く2種目の連覇となった。目前に迫る第20回アジア競技大会(アジア大会)には200メートル個人メドレー、400メートル個人メドレー、200メートル背泳ぎの3種目に出場予定。「400メートル個人メドレーと200メートル個人メドレーのどちらもメダルを獲得して、200メートル背泳ぎでもベストを出せるように頑張りたい」。32年ぶりに日本で開催されるアジア大会での活躍に期待だ。

 男子200メートル個人メドレーでは渡辺裕太(営4=日大藤沢)、加藤涼(政経3=中京大中京)、阿部力樹(政経2=日大藤沢)の3人が決勝へ。結果は渡辺が2位、加藤が4位、阿部が5位と全員が昨年度を上回る順位だが「もう少し(よい)記録を出して、明治に勢いをつけたかった」(渡辺)。「決勝はもう少しいけると思っていたので、まだまだ頑張らないといけない」(加藤)とそれぞれが悔いの残るレースとなった。

 男子400メートル自由形では2日目の1500メートル自由形でも爪痕を残したルーキー・田中駿(商1=桐光学園)が再び決勝に登場した。「前半を頑張った上でさらにギアを上げていく」レースを目指したものの、ジュニアパンパシフィック選手権からの連戦の疲れもあり初めてのインカレは「楽しむこともできたがメダルを取りたかったという悔しさもある」大会となった。

 大会3日目に行われるリレー種目は背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の順でたすきをつなぐ4×100メートルメドレーリレー。男子は西村優雅(情コミ3=湘南工科大付)、大森理央(政経1=山梨学院)、成嶋義徳(政経4=八王子学園八王子)、黒田一瑳(情コミ1=札幌大谷)の4人の実力者たちが紫紺を胸にエントリーした。第1泳者の西村が5位でバトンを渡すと、続く大森も順位を上げることができず5位でレースは折り返しへ。1年生から4年連続のリレーメンバーとなった成嶋の泳ぎで2位に浮上するも日本代表が集うしれつな優勝争いに負け、惜しくも3位に終わった。前日の4×100メートルフリーリレーも出場していた黒田は「本当に大好きな4年生たちにいい終わり方をプレゼントしたかった。自分がもっと速ければ優勝できたかもしれない」と無念を吐露。ラストのリレー種目男子4×200メートルフリーリレーに全てを賭ける。

 大会最終日、この日出場した選手は全員がB決勝以上へ進出。予選敗退者ゼロという結果が、明大の層の厚さを示した。

 男子50メートル自由形では、岩見俊祐(商2=春日部共栄)が2位、餅田凛太郎(法4=法政二)が7位に入った。岩見は「表彰台に乗れたことはうれしい」と笑顔を見せた。しかし決勝のタイムには悔しさを残し、今後リレー出場が増えれば終盤まで力を落とさず泳ぎ切る力を磨いていきたいと語った。餅田にとってはこの日が現役最後のレース。大会を通して調子が上がらず「まず決勝に残ることができて、(うれしくて)泣いてしまうくらい、本当に調子が上がらなくて、すごく不安な気持ちでいっぱいだった」と振り返る。それでも最後は「本当に悔いなく終わることができた」と、4年間を締めくくった。

 男子100メートルバタフライ決勝では、成嶋が51秒27の自己ベストで優勝。「今できる100パーセントだった」と納得のレースを見せた。後半の泳ぎを重点的に練習してきたといい「100メートルの後半を練習してきたので、そこがうまくはまって、最後まで落ち着いて粘り強く泳げた」と振り返った。

 男子200メートル平泳ぎでは、吉田悠真男子部主将(農4=春日部共栄)と川島朝陽(商4=淑徳巣鴨)が進出し、吉田が2分10秒66で優勝、川島が2分10秒92で4位となった。

 大会2連覇を果たした吉田は、レース序盤に課題を感じていた。「前半を1分2秒で入りたかったが、1分3秒かかってしまった」と振り返る。それでも後半には自信があった。「150メートルまで並んでいれば僕は勝てるかな」と考えており、最後は持ち前の粘り強さで先頭に立った。一方で、優勝という結果にも満足はしていない。「2分9秒で自分が満足する形で優勝したかった」と、タイムへの悔しさを口にした。先輩である廣島偉来(令7政経卒)選手が成し遂げた連覇にも続いたが、その記録を超えることはできず、悔しさは残った。2年前には田渕海斗選手(令7情コミ卒・現明大大学院)・五味智信(令7政経卒・現ミキハウス)・廣島・栁川(令7政経卒・現名岐不動産)らを中心とする『黄金世代』が活躍。インカレでは489点を獲得しており、「あの代がいた時は、その代がたくさん優勝して点数を稼いでいたので」と、先輩たちの背中を追い続けた4年間を振り返った。主将としてチームを率いたこの1年については「最後までやり切ったことを誇りに思う」と締めくくった。川島はこの平泳ぎが現役最後のレースとなった。「もう後悔ない、僕のできることはやったし、もうこれ以上ないレースができたと思う」と、晴れやかな表情を見せた。大会序盤は本来の調子を出せず、100メートル平泳ぎではB決勝となった。それでも最後は「教えてくれたコーチと、仲間を信じて4位という結果まで、たどり着くことができた」と、仲間とともに泳ぎ切った。これまで競い合ってきた吉田の優勝には「悔しいという気持ちはあるが、素直に喜びたい」と語った。レース後には吉田と抱き合い称賛しあった。

 女子4×200メートル自由形リレーでは、伊東開耶(政経2=昭和学院)・田村真優(営3=目黒日大)・成田・木津喜一花女子部主将(商4=淑徳巣鴨)の4人が8分03秒72の明大スクールレコードで優勝した。第1泳者の伊東は「2分を切らないとチームの流れがつくれないと思っていたので、すごく不安だった」とレースを振り返る。田村は「本当に3人に助けられたレースだった」と仲間への感謝を口にした。成田は「メダル獲得の位置にいるなと思って、気持ちは前に出すぎないように落ち着いて泳ぐことができた」と好位置を維持。アンカーの木津喜は「泳いでいる途中に早稲田さんが見えて、最後は3人がつないできてくれたバトンを絶対に最後いい形で終われるように」と、優勝へ向けて最後まで力を振り絞った。優勝の瞬間には「現実?」(伊東)と驚きを隠せなかった4人。成田は「私の人生で結構上位、一番、本当にうれしかった」と喜び、木津喜も「勝ったというよりびっくりの方が大きかった」と笑顔を見せた。4人の絆も強く「この8継の3人がいなかったら、そこで気持ちも折れていたかもしれない」と木津喜。伊東も3人を「ほぼファミリーで、先輩後輩関係なく、いて当たり前ぐらいの存在」と表現した。

 男子4×200メートル自由形リレーでは、上川畑英(政経4=桐光学園)・黒田・加藤・渡辺が7分12秒67の明大スクールレコードをマークし、2位となった。第1泳者の上川畑は「わずか足りない結果になってしまって第1泳者としての役目を果たし切れなかった」と悔しさをにじませた。黒田は後輩ながらの強い思いを明かす。「自分が勝たせるぐらいの勢いで意気込んでいたので、力及ばずだった。まだまだ練習を頑張らないといけない」と振り返った。加藤も「去年もこの種目を泳がせてもらって、また今年も悔しい思いをしてしまった」と悔しさを残した。一方、4年生として最後のレースを終えた上川畑は「この悔しい気持ちを今の1、2、3年生と来年入ってくる1年生に託して頑張ってほしい」と後輩へ思いをつないだ。渡辺は4年間を振り返り「このチームでないと4回も総合優勝できなかった。最高のチームに恵まれて、最高の監督に育ててもらって幸せだった」と感謝を口にした。次代を担う黒田は「史上最強の明治をもう一回作り上げます」と力強く宣言。加藤も「5連覇できるように頑張ります」と来年への決意を語った。

 4日間にわたるインカレを終え、男子は総合476点で4連覇を達成した一方、目標としていた500点には届かなかった。女子も総合184点で6位となり、シード権を維持した。目標には一歩届かなかったものの、大阪の地に新たな『Leg4cy』を刻み、男女ともに走り抜いた4日間となった。

[藤岡千佳、杉本菜緒]

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