【競泳】第556号拡大版 成嶋義徳選手×川野博大選手×上川畑英選手 特別インタビュー 後編
7月16日に発行された明大スポーツ556号では第102回日本選手権の200メートルバタフライで表彰台独占を果たした成嶋義徳選手(政経4=八王子学園八王子)、川野博大選手(商3=武南)、上川畑英選手(政経4=桐光学園)3人の対談を掲載した。本記事では、紙面に載せきれなかったインタビューを拡大版として掲載する。
(この取材は6月18日に行われたものです)
――水泳部競泳部門には部員がリレー形式で書いているブログがあります。そちらについて教えてください。
成嶋(以下、成)「投稿する日は決まっているので、人によって事前に書いている人もいればその日に書き始める人もいます。昔は面倒くさいなと思っていたのですが、自分の意見をそのまま投稿できる環境ってあまりないですよね。そのことに3年生ぐらいで気づいて、それ以降は面倒くさいとは思わず、その他の人のブログ見るのも好きなので、自分の意見を主張する場としていい場所だなと思っています」
川野(以下、川)「見せないような気持ちを言葉にして、こんなこと思っているんだなど知れる部分がたくさんあるので、すごく面白くて勉強にもなります」
上川畑(以下、上)「僕は事前に書いておくタイプです。3年の途中ぐらいから自分も結構ちゃんと書くようになりましたね。同期の吉田(悠真・農4=春日部共栄)が毎回すごく長く書くのですが、ずっと前から書いておくタイプで、そういうふうに書くのも面白いなと思っています」
――調子が上がらない時やオフの日のリフレッシュ方法をそれぞれ教えてください。
成「調子が上がらない時はいつもと同じことしても基本的にうまくいかないので、何かしら水中に入る前に陸上で体を動かしたりします。その内容を変えてみたり、水中練習の時にいつもと違うストロークをしたり入水のタイミングをずらしてみたり技術的な部分で少し変えています。オフの日のリフレッシュ方法としては、アマゾンプライムとかネットフリックスを見たりして、基本的にはゆっくりしていますね。長いオフシーズンだったら外出ができるのですが、1日のオフだと短くて少し疲れている日が多いので、基本的には家で過ごしてゆっくりしています」
川「調子が上がらない時は、誰かの真似をしたりとか、ハマった感覚を忘れないように、ひたすら泳いだりしています。僕たちは日曜の午後と月曜日がオフなので、日曜日の午後に例えば友達と会ったりとかして、月曜日は寝るだけとかして過ごしています」
上「調子が上がらない時は、本当に分からないのでコーチに意見を求めて、どうすればいいのか相談して、水中だけじゃなくて陸上のトレーニングも含めていろいろ見直しています。もらったアドバイスからも考えてうまく(調子が)上がる方法をたくさん試しながら自分でやっています。オフの日というか、コーヒーが好きで、豆を挽いてドリップするのが好きで」
川「本当ですか。初めて聞いたんですけど、インタビュー用とかじゃない?」
上「じゃない(笑)。本当にコーヒーが好きなのと、あとはラーメン二郎が好きなので、いろいろな店舗を回っています。別に二郎が悪だとは考えてないです(笑)」
――アスリートとして二郎は大丈夫なのでしょうか。
成「いや、アウトです(笑)。一応アスリート食らしいのですが。合ってるかどうかわからないのですが、聞いた話では、(必要なものが)全部詰まっているらしいです」
上「フードマイスターはマクドナルドよりも二郎の方を食べた方がいいと(言っていました)」
成「おすすめのお店は?」
上「おすすめはラーメン二郎松戸駅前店です」
川「千葉まで行ったの?遠くない?」
上「時間はかかったのですが、めちゃめちゃ美味しかったです」
――第59回法政・明治・立教三大学定期戦の4×50メートルフリーリレーで学生新記録を明大が出しました。成嶋選手はそのメンバーでしたがレースの感想を教えてください。
成「チャレンジレースという形で出させていただいて、普段の試合では4×100メートルや、4×200メートル(フリーリレー)を泳ぐので4×50メートル(フリーリレー)はそもそも試合に(種目として)なくて。日本学生選手権(インカレ)でもちろんない種目なので、そういう意味で特別感がありました。あとは出る前に全員の自己ベストを足した時に全然届かなかったので、4人とも(いい)タイム出ないのではないかと思っていて。引き継ぎがあるので笛が鳴ってから飛び込むよりも、自分で前の人の手がつくのを予想して飛ぶ方が速いのですが、その引き継ぎを加味しても、少し(タイムが)怪しかったのでどうかなと思っていました。ですが、いざ始まったらみんな気合い入って、第一泳者の凛太郎(餅田・法4=法政二)もベストタイムで来てくれて、3人ともいい形で繋げたのでよかったですし、喜びっていうのもあるんですけど、驚きの方が大きかったです」
――明大は自己ベストを出している選手が多いように感じます。自己ベストについて伺いたいです。
上「自己ベストを出すのは難しいと思っています。というのも僕は400メートル個人メドレーでは高校3年生から(自己ベストを)出せていなくて。(自己ベストを出すことは)難しいと思うのですが、出せる時は予選泳いでいて、『今日は行けるな』という感覚が必ずありますね。そういう感覚があるときは大体ベスト出ますし、大会で優勝したい、派遣標準切りたい、日本代表入りたいなどいろいろ(思いが)あるとは思うのですが、まずみんな一番頭にあるのはやはり自己ベスト(を出すこと)なので。自己ベスト出すために練習をやっていると思うのでそういう強い気持ちを持って練習をしていれば、おのずと出るものではないかなと僕は思っています」
川「僕は大きい舞台でタイムは出ないですよ。でも、最近は一人でレースをしているのではないという気持ちに変えて、周りの仲間、今回だと義徳さんとか、自分だけ表彰台に乗らないわけにはいかないという気持ちで出しています」
成「ベスト出すのはすごく難しいと思います。今まで頑張ってきた自分に勝たなければいけないじゃないですか。今までで一番努力した自分に勝たなければならないぶん、相当覚悟が必要だと思っていて。それを毎回更新できるわけもないので、本当に難しいことだと思っています。その先ほどベストがちらほら出ているという話がありましたが、それは明大のみんなの雰囲気が最近いいからベストが出ているのかなと思いました。ベストタイムはしばらく出ない期間が続いて、一度(ベストが)出るとその後続けて出すことができるので、一回感覚をつかんでしまえばそれ以降は案外(連続で)出せたりもしますね」
――水泳人生において最も記憶に残っていることを教えてください。
上「大学2年生のインカレでの4×100メートルフリーリレーのレースが、自分は泳いでいないレースだったのですが、ものすごくうれしかったというか、これまでやってきた中で記憶に刻まれているレースの一つだと思います。4×100メートルフリーリレーで、300メートルターンしたときに明大はまだ3番で、優勝できるかできないかの瀬戸際でアンカーを泳いだのは渡辺裕太(商4=日大藤沢)で。(渡辺選手が)飛び込んで1位、2位とまだ少し差があって『これは優勝厳しいんじゃないかな』と思いながら応援していて、残り25メートル付近まで来ても、リードされていて『負けるかな、勝つのは厳しいかな』と思っていたのですが、彼の猛烈な追い上げでラスト5メートルで一気に追いついて、タッチの差で抜かしたレースは、本人もすごいと思いますけど、チームが一気に盛り上がるというインカレでしか感じられないものを感じられました。それが僕の中ではすごく楽しかったし、うれしかったし、すごく記憶に残っているレースの一つです」
成「自分のレースになってしまうのですが、大学1年生の時にインカレで4×100メートルメドレーリレーで優勝できた時は一番嬉しかったですね。初舞台のインカレで雰囲気とかはあまりよく分からなかったのですが、先輩方と明大の歴代のレベルの高い先輩方と組めて優勝して、スタンドとかを見たり、その周りの歓声を聞いて心が高揚したりしたことが記憶に残っています」
――インカレの応援グッズは誰が用意しているのでしょうか。
上「うちわとかは保護者で、カチューシャとかは売っているものですよね。(選手たち)が前からハイタッチして入場してくるのが楽しみです」
――インカレの200メートルバタフライでの目標の順位を教えてください。
成「3人で表彰台に乗ることです。日本選手権で達成できたので、インカレでもみんなが実力を発揮すれば絶対にできるはずだと思います。あとは3人が表彰台に乗ればインカレで明大がすごく盛り上がると思うので、ワンツースリーでチームに勢いをつけたいなと思っています」
川「僕も日本選手権でできたならもう一回3人で、54秒台で優勝したいですね。みんなが満足するようなタイムで来られたら(うれしいです)」
上「僕も3人で表彰台に乗るのが目標ですね。2年前に出た時もこのメンバーだったのですが、2年前はちょっとあまりよくなかったので、今度こそ3人で(表彰台に)乗ってワンツースリーをしたいです。明大でワンツースリーをしたのが2017年の100メートル自由形なので、それをまた再現したいなと思っています」
――ありがとうございました。
[藤岡千佳]
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