インカレ事前インタビュー④ 上川畑英「悔いなく終わることができるよう頑張りたい」/日本学生選手権

2026.09.02

 9月3日から4日間、大学競泳界最大の大会・日本学生選手権(インカレ)が開催される。昨年10月から『Leg4cy』というスローガンのもと、各大会で活躍してきた明大水泳部競泳部門。その集大成として、男子は総合得点500点以上での優勝、女子はシード権の維持を目標にインカレに臨む。

 今回は、上川畑英(政経4=桐光学園)のインカレ事前インタビューをお届けする。

 (このインタビューは8月26日に電話にて行われました)

――出場種目を教えてください。
 「200メートルバタフライと400メートル個人メドレーに出場します」

――現在の調子はいかがですか。
 「個人メドレーについては先月関東学生選手権に出場して、強化している中で最低限のタイムでは泳げていたので順調に強化できているということは確認できました。しっかり準備できています。バタフライについては6月に行われた日本選手権が最後の出場でしたが、個人メドレーで十分強化が確認できたので泳ぐことが楽しみです」

――大会1週間前になりますが今はどのような心境でしょうか。
 「楽しみな気持ちもありますし、でも結果を出せるのかという不安な気持ちもありつつという状態です」

――6月に行われた日本選手権200メートルバタフライで3位という結果でしたが、悔しさを口にしました。その後の取り組みに変化はありましたか。
 「6月の日本選手権の失敗としては、前半で遅れを取りすぎてしまって強みのラストスパートを発揮できなかったということもあったので、ラストの部分の強化をしつつ、150メートルまで置いていかれないようなスピードの練習にも取り組んできました」

――夏の期間取り組んでいたことはありますか。
 「6月の日本選手権までは200メートルバタフライの方の練習を中心にやっていたのですが6月の日本選手権が終わってからは、400メートル個人メドレーで重点的に強化してきました。400メートル個人メドレーで持久力の強化をして、バタフライにもつなげるというイメージをやってきました」

――400メートル個人メドレーはどのような戦い方をイメージされていますか
 「最初のバタフライと背泳ぎが得意なので、そこでトップ争いをして、平泳ぎで耐えて、自由形で逃げるというイメージをしています。前半の2種目がしっかりはまればいい結果が出せるのではないかというふうに考えています」

――200メートルバタフライでは2連覇が懸かりますが、チームメイトでありながら最大のライバルは成嶋義徳(政経4=八王子学園八王子)、川野博大(商3=武南)のお二人になると思います。どのような気持ちで臨まれますか。
 「2連覇が懸かってはいますけど、6月の日本選手権で負けてしまっているので、自分の気持ちとしてはチャレンジャーの気持ちを持って、二人はチームメイトでもありますけど、やっぱり一選手としてライバルなので、そこは正々堂々勝負して勝ちたいという思いで臨むつもりです」

――近くにいる存在がライバルになるということについてどうお考えですか。
 「何度も一緒に泳いできた選手たちで手の内は分かっているのでどれだけ本番でタイム出せるかが勝負だと思います。もちろん(選手同士の)勝負も意識しますけど、狙っているタイムもあるので、そのタイムを出していけば勝てるのではないかなというふうに考えています」

――入学からインカレ3連覇を継続中でラストイヤーを迎えていますがプレッシャーは感じますか。
 「最上級生としてのインカレなのでこれまで先輩たちが見せてくれた背中であったりチームの引っ張り方であったりというのはこの3年間多く学ばせていただいたので、学んできたことを今大会発揮して、後輩たちに先輩たちの強さを見せていきつつ、チームを引っ張って優勝に導いていきたいなというふうに考えながら過ごしてきました」

――昨年までは先輩に引っ張ってもらっている中で戦えていたということでしょうか。
 「先輩の存在というのはすごく大きくて、先輩たちの普段からの声かけであったりとか、後輩たちがうまくいかなかった時に先輩が優しく声をかけてあげたりとか、後輩が得点を落としてしまっても、先輩が『俺が必ず得点を挙げてくるから安心して見ていて』と言う姿を多く見たので、自分たちもそういった声かけとかをやっていきたいなというのをこの3年間見て感じました」

――クラブチームでは後輩の小山雄大選手(法1=筑波大付)、田中駿選手(商1=桐光学園)が所属していると思いますがどのような関係性でしょうか。
 「2人とも初めてのインカレで、まだインカレのことがわかってないと思いますが、自分たちの戦う姿を見せて、『インカレはこうやって戦うんだよ』というのを感じてもらえたらなというふうには本人たちには言っています」

――3年後に彼らに明大競泳部門を引っていく存在になってほしいという思いもありますか。
 「ありますね。彼らも世代の中ではトップクラスの選手なので、4年生になる頃には僕たちより強い選手になっていると思うので1年目からいい経験を積んでいってほしいなと思っています」

――競泳は基本的に個人種目だと思いますが、仲間の存在、競い合うライバルの存在はどのようなものですか。
 「同期はすごくレベルの高い選手が集まっていて、日本選手権とかに行っても戦う選手たちが多いのですが、やはり勝ち負けもあります。自分がダメだった時に同期のみんながよかったりすると結果を残せなかったという悔しさをすごく感じますし、このままじゃ置いていかれるという焦りもあります。すごくいい意味で刺激し合える関係なので、自分を奮い立たせられるし、自分の結果で同期の仲間や大学の仲間たちを奮い立たせることができるので、すごくいい関係だな、仲間は大事だなというふうに感じます」

――大学の競泳においてインカレの価値はどのようにお考えですか。
 「中学生の頃からインカレという大会を知っていて、学生最後のみんなが憧れる舞台という印象です。大学生で引退する方々が多いので学生最後という思い入れもありますし、自分の競技生活に終止符を打つという大会にもなるので、これまでやってきたことの全てを出す大会でもあります。自分は引退しないのですが、(今回は)引退をしていく仲間たちを見届けるという寂しい気持ちもあるのですが、本当にそれぞれ熱い気持ちを持って取り組む大会で全てを注ぐ大会です」

――幼い頃からインカレという存在を知っていたというお話がありましたが、その頃から大きな目標としてその場で自分が泳いでいたいという目標はありましたか。
 「僕が中学生か小学生の頃から明治大学は総合優勝していてものすごくかっこいいと憧れていました。この舞台で総合優勝したい、個人種目で優勝したいという気持ちがあったので憧れの舞台に立つみたいなイメージです」

――同期の中にはインカレに出場することができずに引退する方もいらっしゃいます。出場されなかった方の分まで背負って出場する大会でもあると思いますが、どのような想いで臨まれますか。
 「僕たちの同期にも1人出場できずに引退をする選手がいます。その選手は僕と同じ個人メドレーをやっている選手で惜しくもレギュラーに入れることができなかったので、本当にその選手の思いも背負って全力で泳ぎたいという気持ちもありますし、自分が情けないレースをしてしまったらその選手にも申し訳ないという気持ちがあるので、絶対に最後まで諦めずに泳いで、『俺の代わりに泳いでくれてありがとう』と思ってもらえるようなレースをしたいと思います」

――そのような気持ちは団体戦だからこそでしょうか。
 「4年間一緒に泳いできた仲間たちなのでたくさん思い出もありますし、その選手の思いも背負って泳ぐというのはすごく責任重大なことなので、その責任を背負って、その泳げなかった選手の分の思いまで噛みしめて泳ぎたいと思っています」

――大学生活4年間の振り返りをお願いします。
 「入学する前に思い描いていたような競技生活を送ることはできず、大学1、2年と思うように記録が出せなくて苦しんだ時期がありました。それでもやはり応援してくれる人、支えてくれる人たちがいて、その人たちの想いを裏切るようなことをしたくないという気持ちから、自分がこれまでやってきたこと見つめ直して、もう一度頑張ってやってきて、やっと結果を出せることができました。紆余曲折(うよきょくせつ)の大学生活でしたがいいところを見せられましたし、ラストの最後のインカレも個人種目2連覇という形でいい姿を見せて学生生活の競泳を終わらせたいと思っています」

――幼い頃から現在まで競泳を続けてこられた原動力はありますか。
 「高校生ぐらいまでは結果も順調に出ていたので結果を追い求めてやってきましたけど、結果が出なくなると目標も見失ってしまってなかなか思うように頑張れなかったこともありました。それでも大学生になってから支えてくれる家族、仲間、コーチなど本当にたくさんの人たちに支えられて自分が競泳をできていることに改めて気づくことができたのでその人たちのために泳ぐというか、支えてくれた人たちに感謝の思いを込めて泳ぐということが自分の中の今の原動力ですね」

――出場を予定されている2種目の目標の順位、タイムを教えてください。
 「400メートル個人メドレーは表彰台に乗ること、タイムは4分10秒を目標にしています。200メートルバタフライは優勝、タイムは1分53秒が目標です」

――明大としての目標を改めて教えてください。
 「男子は総合優勝、4連覇を目標にしています。女子は選手4人しかいませんが、シード権を獲得することが目標です」

――最後のインカレ、どのような大会にしたいですか。
 「結果は関係なくみんなが笑顔で明治大学水泳部を卒業できたら(いい)と思うので悔いなく終わることができるよう頑張りたいです」

――ありがとうございました。

[深澤悠人]