インカレ事前インタビュー① 吉田悠真「去年の優勝を気にせず、やるべきことをやるだけ」/日本学生選手権

2026.09.02

 9月3日から4日間、大学競泳界最大の大会・日本学生選手権(インカレ)が開催される。昨年10月から『Leg4cy』というスローガンのもと、各大会で活躍してきた明大水泳部競泳部門。その集大成として、男子は総合得点500点以上での優勝、女子はシード権の維持を目標にインカレに臨む。

 今回は、吉田悠真(農4=春日部共栄)のインカレ事前インタビューをお届けする。

(このインタビューは8月27日に電話にて行われました)

――浜松での強化合宿の練習内容について教えてください。
 「合宿や時期に関係なく、練習のテンプレートみたいなものは決まっているのですが、自分が特に頑張ったのはペースを維持しつつ、後半を頑張ることです。ターンの後の動作が課題だったのでそのような練習を中心に頑張ってきました」

――合宿後から現在のご自身のコンディションはいかがですか。
 「普段と比べて足のかかりがいいので、大会1週間前ということを鑑みると、コンディションとしては結構良いのではないかと思います」

――ストローク数など数字を意識して泳いでいるとのことですが、具体的にどのような泳ぎを目標としていますか。
 「体格の割にストロークの回数が少ないことが自分の泳ぎの特徴なので、『ストロークは少なく、タイムは速く』ということを意識して戦いたいと思います」

――ここまで3回のインカレを学年ごとに振り返っていただけますか。
 「1年目はレギュラー落ちして、当時はそこまで速い選手ではなかったのでインカレに対して大した気持ちはなかったのですが、ADカードもなくて下(応援席)にすら入れず観客席からレースを見ていた時に悔しい気持ちが生まれました。また、役員でカゴ隊をたまたま自分の専門種目である平泳ぎで担当して『来年はここで泳ぎたい』と思うようになりました。
2年目はレギュラーを取れるように練習をしっかり頑張って、無事獲得することができました。初めて出られるワクワク感と9番エントリーで失うものはなかったので、やってやるぞという気持ちで臨めました。結果的に銀メダルだったので、それは良かったと思います。
去年に関しては、ここまでの選手権やインカレで外していなかったのでそこそこ速いだろうなと思ってはいましたが、コンディションがあまり良くなかったので2年生の時と比べると試合に対するメラメラ感は少なかったと思います。運良く優勝できたのは良かったですが、ベストを更新してないですし、気持ちは乗ってなかったかなと感じています」

――200メートル平泳ぎでは2連覇がかかっています。プレッシャーは感じますか。
 「2連覇は自分しかできないのでしてみたいし、するつもりでいますが、去年の優勝に自分は納得していなくて、価値をつけていないので、今年は去年の優勝を気にせず、やるべきことをやるだけかなと思っています」

――大きな大会で結果を出せる要因として気持ち面も大きいということでしたが、どういうタイミングで、どのように気持ちを本番までもっていっているのですか。
 「この時期くらいからはレースを楽観的に考えています。自分の場合、少しでも疲れがあると全然速く泳げないので、勝手に疲れが抜けていく自分を信じている気持ちと、アップで感覚を確かめて『これならいけるな』という気持ちの持ちよう、さらに強い自信をつけてレースに臨んでいます」

――主将から見るチームの強みを教えてください。
 「先輩後輩の仲が良いところと、今までの代に比べて盛り上がりがあるところです」

――チームの盛り上げに関して、主将として意識していることはありますか
 「1年生も実力がある選手が入ってきて、自分から盛り上げてくれますし、同期も昔から速いスーパースターばかりでみんな盛り上げてくれる人たちなので、僕が何かやったわけではなく、チーム全体でそうなっているのかなと感じます」

――継続して強いチームでいられる秘訣はありますか。
 「コミュニケーションは結構取れていることだと思います。自分も水泳の話をするのが好きなので、練習の話をチーム内や監督ともよくしますし、マネージャーとも最近はよく話すようになりました」

――マネージャーとはどのようなことを話しますか。
 「昔は業務連絡ばかりだったのですが、最近は撮ってくれたレースの動画を見せてもらったりします。向こうは結構困っていますが(笑)」

――今大会での注目レースを教えてください。
 「いくつか挙げるとするならば、まずは400メートル個人メドレーです。阿部(力樹・政経2=日大藤沢)が最近学校練で見ていて、復活するのではないかというのと、1年生でレギュラーを取った森田(碧大・政経1=昭和学院)も調子が良さそうなので、期待していいかなと思います。あとは、200メートルバタフライで去年チャンピオンの上川畑(英・政経4=桐光学園)がメダルを取れるかどうか、ラストイヤーの彼に注目してほしいです。
リレーは今年3冠できるかもしれないです。自由形で黒田(一瑳・情コミ1=昭和学院)が入ってくれたことで相当強くなっているので、4×200メートルフリーリレーも4×100メートルフリーリレーも、去年に比べてかなりいいレースをしてくれるのではないかと思います。最終日は明大が差をつけるのにかなり重要で、200メートル平泳ぎ、100メートルバタフライ、50メートル自由形と個人種目全員が決勝に進出できるかもしれないのでそこを注目してほしいと思います。その中でも特に、成嶋義徳(政経4=八王子学園八王子)が100メートルバタフライで日本代表の光永(中大)に勝って、優勝できるかどうか、また後輩の大島(統偉・商2=日大豊山)がメダルを取れるかどうか注目してほしいです」

――今シーズンのスローガンである『Leg4cy』にちなんで、次の世代に受け継いでほしいチームの誇りは何ですか
 「まず今回4連覇して、5連覇、6連覇、7連覇、8連覇と、ずっと勝ち続けるチームになってほしいです。チームとして同じ目標に向かって熱い思いでできる経験というのは社会に出たらもうほとんどないので、みんなで一緒になってやるという経験の良さを後輩たちに伝えていってほしいなと思います」

――SNSでの発信にも力を入れている印象がありますが、反響はいかがですか。
 「現時点では大きな反響はないですが、自分がラジオを担当した時は近しい人から『ラジオ聴いたよ』と言っていただくことは多かったのでそれはうれしかったです」


――他大学との交流も工夫したとのことですが、その中で何か気づきはありましたか。
 「勝っているチームだから分からないことも結構あると思っています。例えば、他大学だとチームの実力にかなり差がある場合があって、どうすれば同じ目標に向かって進めるかを悩んでいるということを聞いたことがあります。自分たちはありがたいことに常に勝てるチームに所属していて、部員全員が同じ方向に向けているのでその面で主将があれこれ気を遣わなくていいというのは運の良さもあるのかなというように思いました」

――1年間主将を務めてできるようになったこと、またできなかったことはありますか。
 「リーダーとして色々な裁量権が与えられたので、決めごとに関しては割とパパッと決められるようになりました。できなかったこととしては、もう少し後輩に厳しくしてもよかったかなと思うこともあって、思ったことをその場で伝えるということをやっておけばよかったかなと思います」

――大学での3年半、同期の皆さんとの思い出で楽しかったことを1つ教えてください。
 「去年試合で行かせていただいた沖縄は結構楽しかったです。水泳以外だと、みんながお酒を飲めるようになってから、同期で集まれたのが楽しかったです」

――4年生はどんな代でしたか。
 「結構仲がいいのと、不真面目そうに見えてしっかり水泳には向き合っている。そして、みんな結果を出している。これが強みかなと思います」

――最後に改めてインカレへの意気込みをお願いします。
 「チームとしては男子総合4連覇で500点、2年前達成できなかった史上最高得点を取ります。同期では去年、全大学全学年で一番点を取っていたことが分かったので、同期で200点を取りたいです。個人としては、200メートルでは2連覇、100メートルで決勝に残りたいです」

――ありがとうございました。

[寺井和奏]

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