インカレ事前インタビュー⑥ 渡辺裕太「頑張ってベストを更新して、表彰台に乗る」/日本学生選手権
9月3日から4日間、大学競泳界最大の大会・日本学生選手権(インカレ)が開催される。昨年10月から『Leg4cy』というスローガンのもと、各大会で活躍してきた明大水泳部競泳部門。その集大成として、男子は総合得点500点以上での優勝、女子はシード権の維持を目標にインカレに臨む。
今回は渡辺裕太(営4=日大藤沢)のインカレ事前インタビューをお届けする。
(このインタビューは8月24日に電話にて行われました)
――出場予定の種目を教えてください。
「個人種目は200メートル自由形と200メートル個人メドレーに出場します」
――各種目の目標を教えてください。
「200メートル自由形は現在4番エントリーなので、頑張ってベストを更新して、表彰台に乗ることが目標です。200メートル個人メドレーは現在3番エントリーで、去年の10月から自己ベストが出ていないので、絶対に表彰台に上って、大きく自己ベスト更新できるように頑張ります」
――チーム目標である4連覇に向けてご自身で頑張りたいことは何ですか。
「予想得点が508点とミーティングして出たのですが、やはり予想得点を1点でも落としてしまったら(目標の)500点には届かないですし、自分は絶対にこの点数を維持、もしくはそれ以上に、1点でも多く稼げるように頑張りたいなと思います」
――昨年度の得点は451点と、500点とは少し遠い点数でしたが、今年はどれほど手ごたえを感じていますか。
「予想では、先ほど言った通り508点という点数だったのですが、やはりインカレは何が起こるか分からなくて、予想得点よりも高い年があったり、大幅に低くて良くない年もあったりします。インカレは大学水泳で一番大きく、一番大学生が目標としている大会だと思うので、そこで結果を出すというのは本当に難しいことですが、1年間500点を取るつもりで練習してきたので、やはりそこはチームの仲間を信じて、500点に貢献できるようにチーム全員で頑張っていきたいなと思います」
――チーム全体の雰囲気としてはいかがですか。
「雰囲気はいいと思います。いい意味で固くならないチームだと思います。1から4年生まで距離隔てなく喋れていて、ずっと練習中も笑ったりふざけ合ったりしているので、あとはインカレで皆おのおのの力を出せればおのずと、結果が見えてくるのではないかなと思います」
――期待している明大の選手はいますか。
「黒田一瑳選手(情コミ1=札幌大谷)です。理由は1年生だけれど、超大型ルーキーで、北海道から東京にやってきたこともあり生活などもいろいろ変わって慣れない環境で緊張や不安もある中で、彼自身でも試行錯誤しながらやっている毎日だと思います。さらに、大学入ってからなかなか結果が出ていなくて、苦しい時間が多かったと思いますが、この間行われたパンパシフィック選手権で、少し兆しが見えたなというのを自分は感じています。帰ってきてすぐの練習でもかなりレベルの高いタイムで終えていたので、これはインカレで大爆発してくれるのではないかなという期待を込めて黒田一瑳を選びました」
――ご自身のコンディションはいかかですか。
「昨年よりはいいのではないかなと感じています。昨年はFISUワールドユニバーシティゲームズが7月にあって、強化がうまくできずにインカレに臨んだのですが、今年は国際大会に出ることはできなかった反面、しっかりと強化できていい状態で臨めるのではないかなと思います」
――日本選手権では200メートル個人メドレーのタイムに納得がいってないようでしたが、インカレでは良いタイムが出せそうですか。
「ずっと個人メドレーを中心にやっていたので、日本選手権ではなかなかいいタイムが出なくて悔しい思いをしました。インカレは自分の最後の大会だと思っているので、自分のためでもありますが、やはりチームのため、これまで応援してくださった人たちのために絶対に恩返ししたいなという気持ちが一番あるので、なんとしてでも自己ベストを出して少しでも恩返しできたらなと思っています」
――この夏、インカレに向けて行ったトレーニングはありますか。
「先ほど述べた通り200メートル個人メドレー中心で練習してきましたが、今年出る種目に200メートル自由形もあります。自分は200メートル自由形が大学に入ってからほぼベストは出ていなくて、すごく苦手意識がある種目で、今年の3月でやっと泳ぎのコツをつかんだ感じがします。これまで3月が終わってからインカレに向けての200メートルの練習は、いつも個人メドレーのみの練習だったのですが、今年は200メートル自由形でも戦えるかなという期待と、200メートル個人メドレーだけを頑張るのではなく、どちらも頑張りたいなという気持ちがあったので200メートル自由形の練習もたくさんしてきました」
――明大水泳部としての今までのインカレを振り返っていかがでしょうか。
「1年目は、もう何も分からず、ただただ必死に水泳していたら、総合優勝させていただきました。2年目は少し見る世界が変わって、後輩もできて、先輩も支えるという立場で、なおかつインカレではリレーで優勝できたり、個人でもいい結果が出て、また総合優勝させてもらったりでした。3年目は、あと少しで表彰台というところで、自分の結果に納得ができない悔しい思いをしましたが、チームの目標である3連覇ができて、大学に入ってから、とてもいい思いをたくさんしたなという幸せなことが多かったです。しかしその反面、やはり個人の結果だけを見つめると、まだふがいなく、自分が納得した結果が出ていないので、やはり最後の年は、チーム目標である総合優勝、そして500点はもちろん、自分の結果もしっかり見つめて、どちらも欲張って、いい結果出して終わりたいなと思いますね。あとは4連覇した次には史上最多の5連覇が待っているので、その5連覇へ勢いづける背中を後輩に見せることができればなと思います」
――自己ベストが出ないなど辛い時期がありましたが、水泳を辞めたいと思ったことはありますか。
「辞めたいなと思ったことはありませんが、やりたくない、少し気持ちが乗らない時期が、初めてベストを出せた大学1年の10月まででした。そこまではずっと苦しい思いをしてきてもベストが出なかった年はあまりなかったのですが、久しぶりにベストが出なくて、落ち込みましたし、なんでベストが出ないのだろうという、もどかしさもありました。でも、その時に色々な人のアドバイスや意見を聞いたりして、なんとかメンタルを保ちながら、同期の支えもあったり、あとは親が明治大学に進ませてくれたので、ここで腐ったら、全てが水の泡になってしまうなと思い、なんとかベストが出るまでは死に物狂いで頑張ろうという気持ちで毎日練習に励んでいました」
――大学4年間で印象深いレースはありますか。
「印象に残っているレースであれば、自分が大学1年生の頃に、4年生の林太陽くん(令6商卒)という先輩がいたのですが、200メートル平泳ぎで入場する時に泣いていたんですよ。それがなぜ泣いたのかはわからないのですが、多分感動で泣いていて、レースではないのですが、入場で泣いてしまうというのは、すごく自分でも印象的で、当時1年の僕には、不思議な気持ちで、なんで泣いているのだろうと思いました。今4年の立場で、インカレ直前になって考えると、やはりこれまで頑張ってきた努力とか、色々とこみ上げてくるのがあったり、最後の引退レースだったりで、泣いていたのかなと、すごく感慨深いなと、自分ももしかしたら泣いてしまうのではないかなというのは、今振り返ると思いますね」
――これから水泳部を引っ張っていく後輩の皆さんにメッセージはありますか。
「今年絶対に4連覇するので、後輩たちには史上最多の5連覇が懸かっているという、とてつもない大きなプレッシャーだけにはとらわれないでほしいなというのが一番かな。やはり主将はすごくチームのことも考えなきゃいけないし、周りを見て、視野を広く持ったり、あとは5連覇とかも頭に考えなきゃいけないので、その大変さで、結果が出にくかったり、プレッシャーでやられてしまうかもしれませんが、そういったことを気にしないでほしいです。チーム目標は多分5連覇で、そして今年の僕たちの記録を超えることだと思いますが、変に気負いせず、自分たちが自分たちらしくレースすれば、おのずと結果は出てくるのではないかな。今の2、3年は総合優勝数回見てきていると思うので、変わらず佐野秀匡監督はじめ、たくさんの方に支援してもらって水泳ができていることに感謝しながら、毎日1日も無駄にせず努力して5連覇を目指してほしいなと思います」
――最後に総括として意気込みをお願いします。
「自分たちの代が最強で最高にかっこいい代で、同期を筆頭に自分たちが引っ張るので、後輩たちは背中を見てついてきてほしいなと思います」
――ありがとうございました。
[小松真緒]
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