タイブレークにもつれ込む激闘 エース伊藤の快投実らず早大に惜敗/東京六大学春季リーグ戦

2026.04.25

 先発の伊藤彩斗投手(営3=土浦日大)は、7回まで早大打線を被安打2に抑える圧巻の投球を披露した。一方、打線は初回裏に幸先よく先制したものの、その後は無得点に終わる。伊藤の力投もむなしく、8回表に同点に追いつかれ、試合はタイブレークへともつれ込んだ。しかし延長10回、四球や暴投などで制球を乱し、まさかの3失点。その裏に1点を返す粘りを見せたが、反撃は及ばず、早大とのカード初戦は黒星スタートとなった。

◆4・4~5・24 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・25 対早大1回戦(早大東伏見グラウンド)
明大3―5早大○

 初回裏、明大が早くも先手を取った。2番・鳥越駿太郎外野手(政経4=桜美林)が中安打で出塁すると、相手投手の暴投で二塁へ進む。4番・鈴木朝陽内野手(法4=三重)が四球を選び、2死一、二塁と好機を広げると、続く吉野修平内野手(政経4=明大中野)が2ストライクから低めの球を捉え、左前適時打を放つ。さらに左翼手のファンブルの間に一塁走者も生還し、2点を先制。幸先の良いスタートとなった。

 一方、先発を任された伊藤もこれに応える。「4回ぐらいまで大体ノーヒットぐらいである程度行っていて出来すぎかなぐらい」と初回表、2回表と死球や四球で走者を出しながらも、後続を断ち無失点。気迫のこもった安定した投球で試合をつくる。7回までに早大打線を被安打2に抑える圧巻の奪三振ショー。リードを守り続けた。「徐々に自分の体力もどんどん落ちていった」と8回表、この日初めて大きなピンチを迎える。先頭打者に四球を許すと、続く打者のセーフティーバントで無死一、二塁に。さらに適時打を浴びて1点差に迫られると、投手前へのスクイズで三塁走者が生還し、ついに同点とされた。

 明大打線は初回以降も好機をつくるもののあと一本が出ず、初回以降は無得点。「ほんとにずっと(伊藤が)頑張っていたので、なんとか追加点をあげたかったんですけど、それができなくて。めっちゃ悔しいです」(大井駿一郞・営2=土浦日大)。2―2の同点のまま、試合は無死一、二塁から始まるタイブレークへともつれ込んだ。10回表、ここまで128球を投げた伊藤が続投。しかし先頭打者に投手前へのバントヒットを許すと、犠飛で勝ち越し点を献上。さらに2死一、二塁から四球で満塁とされ、押し出し四球と暴投でこの回まさかの3点を失った。その裏、明大は「追い込まれていましたが、気持ちで持っていきました」と大井の適時打などで1点を返すも及ばず。終盤の失点が響き、悔しい敗戦となった。

 早大とのカード初戦は黒星。勝ち点獲得のためにも、もう負けは許されない。目の前に立ちはだかる壁を乗り越えられるか。

[杉山瑞希]

試合後のコメント
伊藤

――今回10回まで1人で投げ続けられていたと思いますが、体力の方はいかがですか。
 「全く体力的な問題はなかったですし、9回終わって勝っている場面で自分が変わってしまったら、チームにも流れがつかないという思いもあったので。まずは淺田ピッチングコーチ(真樹・法3=宇部鴻城)がしっかり10回も行くと言ってくれたので、しっかり気持ちを切り替えてニューゲームのつもりで入ったのですが、やはり自分の力不足で3失点というふうに終わってしまったので、今日は自分の力不足で負けてしまった試合かなと思います」

――これからの試合は1人で1試合丸々投げきるみたいな試合は増やしていこうという目標みたいなのはありますか。
 「やはり僕自身1戦目で投げさせてもらっている以上、1人であの試合を投げ抜く力がないとチームも勝てないですし、柱になる投手が5回とか6回で安易に変わってしまうのは僕にとってはみっともないと思うので、やっぱ僕自身ももっともっとレベルアップして、9回、10回、11回と投げ切れるピッチャーにならないと、今日のように勝ち切れる試合で勝てないので、それは僕自身が一番わかっていると思うので、チームに迷惑をかけないようにやっていきたいなと思います」

大井
――本日の試合振り返っていかがですか。
「いや、マジで悔しいの一言です」

――早大は守備が上手な印象を受けました。
「ショートの子も特に上手くて、もう安定しているなというのと、そこに隙をつけなかったのが勝てなかった要因かなと思います」

――次戦への意気込みをお願いします。
「もう負けられないので、明日、明後日勝って先輩に肉をごちそうしてもらいたいなと思います」