(8)『十二夜』公演終える!
序盤は、オルシーノー(草野峻平・文2)、ヴァイオラ(肱岡知世・情コミ4)、オリヴィア(加藤みさき・文2)が、複雑な三角関係を築いていく。そこに、複雑なシーンをかき消すかのように、物語のキーマン的存在の伯爵家の道化・フェステ(野上高弘・文1)が巧みにギターを弾き、美しい音色で舞台を盛りたてていく。中盤からは、アンドリュー(酒寄拓・政経1)とトビー(伊藤源・文1)のコンビが、「腹が痛い」と観客に言わせるコミカルな演技を披露。クライマックスのシーンでは、三角関係が解かれ、それぞれが結婚するというハッピーエンドで劇は終わり、総勢3000人もの観衆を3時間魅了し続けた。
また、観客席には、今回の文化プロジェクトで演出家として支え続けた宮下仁(文2)くんの姿が……。公演2ヵ月前に、「すべての観客を楽しませたい。多くの人に感動を与えたい」と語った宮下くんは、今年のテーマを“挑戦”と定め、有名な歌舞伎役者や落語家によるワークショップを行うなど、常に高い意識の中で稽古に励んだ。また、コミュニケーション重視の台本に挑み、演出家として会話の大切さを役者に伝え、役者のスキルアップを支え続けた。すべてのシーンを観終え、大舞台での役者の笑顔を見ると、彼は目に涙を浮かべていた。3日間にわたる公演が無事終わったという安堵感や苦しみながらも、やり尽くした達成感がその涙に表れていた。
今年で5回目となった明治大学文化プロジェクト。彼らの“挑戦”する気持ち、相手とのコミュニケーションを大切にする意識が、生き生きとした演技として実を結び、会場にいた観客全員が、楽しめた3時間だった。
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