軽量級で活躍光るも 課題の残る結果に/全日本学生個人選手権
今年度も全日本学生個人選手権が開幕した。軽量級で3人が表彰台に登るもさらなる得点力増強という課題が見えた今大会。それぞれが収穫と課題を得て、次の大会を見据える。
◆4・25〜26 第72回全日本学生個人選手権(はびきのコロセアム)
▼60キロ級
2位 角(S102 J126 T 228)
▼65キロ級
2位 中野(S 119 J 140 T 259)
20位 髙木(S 86 J 115 T 201)
▼71キロ級
3位 木村梁(S 125 J 151 T276)
14位 新屋(S 105 J 130 T 235)
▼79キロ級
7位 木村太(S120 J141 T261)
8位 堀口(S118 J142 T260)
10位 根岸(S110 J150 T260)
▼88キロ級
6位 道幸(S131 J142 T273)
▼+110キロ級
記録なし 胡麻田(S0 J160 Tなし)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル
60キロ級には、角琉斗(政経2=札幌琴似工)が唯一の出場となった。スナッチでは、102キロからスタートするもうまくかみ合わず、2本を落とす。しかし、最後の3本目で立て直し、102キロを挙上した。一方、ジャークは1、2本目を順調に成功させたものの、記録を伸ばそうと挑んだ3本目の131キロは挙げることができなかった。角はトータル228キロを記録し、2位入賞を果たした。「目標としていた準優勝は果たせたが、狙っていたスナッチ110キロ、ジャーク131キロに届かなかった」と悔しさをにじませた。

65キロ級に出場した中野龍斗(政経4=水島工)は、スナッチで強気に挑んだ118キロを2本連続で落とし、後がない状況に。しかし、見事な修正力で119キロの挙上に成功した。また、得意のジャークは、1、2本目で順調に記録を伸ばす。3本目は1位とトータルで並ぶべく、144キロに挑戦するも失敗。中野はトータル259キロを挙上し、2位に輝いた。また「65キロ級になってから、減量が難しくなった」と語りながらも「約1カ月後に大会があるので暴飲暴食せずに調整していきたい」と次の大会に視線を向けていた。同じく65キロ級に出場した髙木大冴(法1=常翔学園)。スナッチ1本目で86キロを挙上し、ジャークでは2本の挙上に成功するも3本目を取り逃す結果に。髙木はスナッチ、ジャークともに記録を伸ばせず、全国の猛者相手に苦戦を強いられた。「高校の時とは違い大学生の試合は非常にレベルが高く自分もそのレベルに到達したい」と次戦に意気込んだ。


71キロ級には、木村梁主将(営4=紀北工)と新屋奏人(政経1=那賀)が出場した。木村梁は、スナッチで125キロを挙上し、2位につける。続くジャークでも2本目で151キロを挙上。3本目の158キロを挙げることはできなかったものの、トータル276キロと自己新記録を更新し、3位入賞を果たした。「もう少し体を大きくしていかなければいけない。周りの選手に比べて小さく、パワー不足だったので、そこを改善していきたい」と次を見据える。新屋はスナッチ1本目で105キロを挙上するも、2、3本目の試技を成功させることができなかった。ジャークでも1本目で130キロの挙上に成功するも2、3本目で記録を伸ばせず、14位と思うような滑り出しができなかった。それでも新屋は「結果としては良くなかったのですが自己新記録に挑戦できて良かった」と手応えをつかんだ。


79キロ級には木村太一(政経2=堅田)をはじめ3人が出場。3月の全日本学生新人選手権で同階級2位入賞の木村太は今大会でも上位入賞を狙ったが、スナッチで記録を伸ばせなかった。「調子が良くなかった」と語る中でも、ジャークでは3本目に141キロを挙上。2年生ながら79キロ級で明大勢最高の7位に入った。堀口実篤(政経3=宇陀)はスナッチで118キロを記録。ジャークでは3本目で142キロに挑戦し、これを成功させる。スナッチの2、3本目を失敗し「ボロボロだった」と反省を見せつつも「今年はまだ140キロを触れていなかったので、今回で142キロを挙げられて自分的には良かった」と成長を実感した。根岸蒼空(政経3=藤岡工)はスナッチを110キロで終えると、得意のジャークでは1本目の140キロを危なげなく挙上。3本目には150キロも成功させ、トータル260キロで10位となった。「次は(スナッチ)120キロの(ジャーク)160キロを目指して日々鍛錬するしかない」と成長へ意欲を見せた。



道幸昌弘(政経4=若狭東)は88キロ級に出場した。スナッチは安定した試技で131キロを成功させ、同階級2位の好記録。苦手だというジャークも「ここ3カ月間ぐらいはフォームを意識して練習し続けて、その結果が実った試技になった」と142キロという結果に満足感を見せた。3本目に挑んだ147キロは惜しくも失敗したが「可能性がない失敗ではない」と前向きに捉えた。

110キロ超級のルーキー・胡麻田明(政経1=高萩清松)は「(軽くて)タイミングが合わなかった」と3本のスナッチを成功させることができなかった。悔しさを晴らすべく臨んだジャークでは「1本目からかなりいい感じだった」と2本目に160キロを成功させる。3本目には自己ベストから1キロ増の171キロに挑んだが、これは挙げ切ることができなかった。

1年生も多く出場した今大会。軽量級で3人が表彰台入りするなど結果は残したが、重量級には課題が見えた。全日本大学対抗選手権に向け、どれだけ得点力を増強できるかに期待がかかる。
[大島菜央、吉澤真穂]
試合後のコメント
角
——3月の全日本学生新人選手権から重点的に取り組んでいたことは何ですか。
「学生新人から今大会は自分は足が弱いので、スクワットとかの足メインにやっていたのですが、デッドリフトとか引きの方にも力を入れていました。冬にそこを強化できたので、今回の記録につながったのかなと思います」
髙木
——現時点での課題を教えてください。
「成功率とフォームが自分の課題なのでそこを改善できるように練習に励みたいです」
木村梁
——今大会の目標としていた重量を教えてください。
「目標としてはトータル285キロを目標としていたのですが、結果は276キロと届かなかったです」
——新体制が始まり、1年生も今大会出場しましたが、チームの雰囲気はいかがですか。
「チームと雰囲気としては、レベルも少しずつ上がってきています。1年生のレベルも高く、2年生、3年生も1年生に影響されて頑張っているという感じです。いい雰囲気で練習も日々できているのかなと思います」
新屋
——監督や指導者陣からどのような声掛けがありましたか。
「『大学生になって初めての試合だから結果は気にせず気軽にやれ』と言っていただきました」
木村太
――結果を振り返っていかがですか。
「結果を振り返ったら、スナッチが1本だけで、3本くらい取れていたらもう少しトータルで順位が高かったかなと思います」
堀口
――同階級に後輩が2人出場していましたが、声を掛け合うなどはしましたか。
「声の掛け合いというか、後輩から『堀口先輩勝ちます』みたいなことは言われましたね。自分は『負けない』みたいなやり取りをしました。」
根岸
――調子の方はいかがでしたか。
「肩を前の大会でケガをしてしまって。でもだんだん治って、リハビリとかしてきていい感じには戻ってきたので、今回の大会は結構心配なく挙げられたのかなという印象がありました」
道幸
――フォームを意識した練習をされてきたということですが、具体的にどのようなことをされましたか。
「基本はとても重たい重量、もう普段絶対触らないような 200キロとかでも担ぐだけだったり、インナーをメインに鍛えるという感じです」
胡麻田
――ジャークでは重量を10キロずつ上げていましたが、どういった狙いがありましたか。
「自己ベストが 170キロだったので、それに近づけるために150(キロ)、160(キロ)、171(キロ)で1キロでも上にできればなと思って(重量を)上げました」
関連記事
RELATED ENTRIES

