リソウハク最終日 韓国代表に一矢報いる/第49回李相佰盃日・韓大学代表競技大会

 リソウハクも最終日。勝ち越しという目標達成はならなかったが、代表選手12名がそれぞれ大きな収穫を手にした。ここまで2連敗と後がない日本代表は、リードしながらも第2Qで追いつかれかける苦しい前半だったが、後半でさらに強度を上げ韓国代表に勝利。和やかな雰囲気で閉会式に臨んだ。

◆5・15〜17 第49回李相佰盃日・韓大学代表競技大会(北ガスアリーナ札幌46)
▼5・17 対韓国学生代表戦(北ガスアリーナ札幌46)
○日本学生代表76{24-13、20-28、15-12、17-11}64韓国学生代表

 今試合も武藤俊太朗主将(政経4=開志国際)はスターター。「絶対今日勝って終わろうという話をした」(武藤)と、ここまで2敗の重苦しい雰囲気を打破する、目の覚めるようなプレーが続いた。先制点を許した直後、松本秦(早大)がいきなりの3Pシュート。また武藤も力強いペイントタッチを見せるなど、気迫のこもったプレーで日本代表を鼓舞した。

 第2Qでは4年生が奮闘。下山瑛司(早大)、轟琉維(東海大)ら経験豊富なガード陣がキレのあるドライブで敵陣に切り込むと、インサイドでは4回目の選出となった境アリーム(白鷗大)が躍動。それに負けじと今回初選出となった松本も深い位置から3Pシュートを放つなど内外でバランスの取れた攻守を見せた。一方で韓国代表の多彩な攻め手に苦しみ、第1Qで稼いだ10点以上の点差を3点に縮められる苦しい時間となった。

 「前半が終わってロッカールームに戻ったら網野(網野友雄ヘッドコーチ)さんに『お前らこんな試合すんな』って言われて、チーム全員がもう一回切り替えてプレーできた」(武藤)と後半からさらに日本代表はギアを上げた。前線から激しいプレッシャーをかけると、相手のミスを誘い攻撃につないだ。第4Qでは武藤もルーズボールに飛び込むなど、献身的なプレーでチームを支えた。試合終了のブザーが鳴り響くまで全員が足を止めず、リードを守り切った日本代表。3戦目にして、初勝利をもぎ取った。

 「学生たちにはもっと自分の可能性を信じてほしいという話を最後にした」(網野ヘッドコーチ)と今回の日本代表は韓国代表に苦戦したものの、選手それぞれが大きな経験を得た。今回武藤を主将に指名した理由として指揮官は「心中をしてもいいかなという選手」という厚い信頼を挙げた。これから長いリーグ戦、インカレが続く大学バスケットボール。経験を主戦場へと持ち帰り、さらなる高みへ。武藤のラストイヤーにこれからも注目だ。

[川瀬吾一]

試合後のコメント
武藤
――キャプテンとしてチームをまとめてみていかがでしたか。
 「この即席チームを巻き込んで、まとめるということをやらせていただいて、本当に難しいことだなと思いましたし、本当にキャプテンに任命していただいた網野さんへ本当に感謝したいです。キャプテンとして色々学べた期間だったと思うので、明大での活動に生かしていきたいなと思います」

――代表活動で身についたことを教えてください。
「身についたことというより反省なのですが、チームが負けている時や、雰囲気が悪い時に自分が人を巻き込んでいい雰囲気に持っていくことがこの期間ではあまりできなかったので、そこが明大に戻ってからの課題かなというふうに思います」

大舘秀太(東海大九州)
――武藤選手が熱い男とおっしゃっていました。
 「熱い男(笑)。自分は莉音(ウィリアムスショーン莉音・白鷗大)の代わりに急遽入って、本当はメンバーではなかったんですけど、莉音の分までリバウンド1本だったり、ルーズボールを1本だったりを絶対やろうと決めていたのでその部分が伝わったものかなと思います」

網野ヘッドコーチ
――3試合終えてみていかがですか。
 「悔しいですね。学生たちにはもっともっと自分の可能性を信じてほしいという話を最後にしました。チームが強く成長していくためには、個人の成長というのがすごく重要になってくると思うので、個人の成長を考えた時に自分の居心地のいい場所だけに留まっていては成長しないと思うから、例えばディフェンス嫌いだなって思っている選手はディフェンスを一生懸命やるということに取り組まなきゃいけないだろうし、声を出すことが苦手な選手でも自分の殻を破って、チームのために声を出さなければいけないとか、人を巻き込む力が必要だったりとか、そういうことも重要なことだと思います。そして最後にこのチームを自分が勝たせるという、一歩前に勇気を持って出ていくっていうことがやっぱり必要だと思うので、メンタリティのところはここにいる12名の選手には本当に持って欲しいなというふうに思っています。厳しく言うとそういうことができない限り、こういう結果(1勝2敗)が続くのかなというイメージなので、せっかくスキルも上がってきていい選手が出てきている中でも、大事な部分だと思うので、ぜひそういう経験を選手には持っていってほしいなというふうに思っています」