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(50)~FINAL CHALLENGE~ 矢野湧大「ランとタックルでアピールをして14番を守りたい」

ラグビー 2019.11.20

 「真価が問われる代」。武井日向主将(商4=国学院栃木)は今年の最上級生についてこう語る。苛烈極まる対抗戦、そして連覇の懸かる大学選手権へ。激戦のさなか、4年生一人一人に今シーズンに懸ける思いについてうかがった。

 

第18回は矢野湧大(文4=大分舞鶴)のインタビューをお送りします。(この取材は11月9日に行われたものです)

 

――ジュニアチームの主将を任された時の心境を教えていただきたいです。

 「リーダーをやったことがなかったので正直できるかなという不安がありました。帝京大ジュニア戦で4年生がパニックになって自分たちの思うようなプレーができない場面がありました。そのあとに監督(田中澄憲監督)とも話した時に、その中でも自分は冷静な方だと判断されたみたいで、それでリーダーにということだと思います。自分としても感情を出さないというわけではないですが、比較的冷静な方だと思っていたので、納得はできました。そう言った冷静に試合を見ながらという部分でリーダーシップを発揮するのが大事だと思います」

 

――ジュニアリーダーになってから率先してチームのために取り組んでいることはありますか。

 「ジュニアは下級生も多いです。チーム全体でどういったラグビーをしていくのかという〝ラグビーナレッジ〟の部分を下級生には感じられないところがありました。そこの補充と対抗戦までの空き時間に〝ユニティー〟を掲げてチームをまとめ上げようとしました」

 

――現在のチーム状況をどうお考えですか。

 「毎試合毎試合良くなっていったと思います。最初の帝京戦はいい状態ではなかったですけど、そこから学年関係なくどん欲に練習を続けました。試合中に出た課題というのを短い時間の中で毎回修正して、次戦につなげることができていました。特に早稲田戦はみんなが勝ちたいという気持ちがもろに試合結果に繋がったなと思います」

 

――1年次から明早戦に出場しました。当時の心境を教えてください。

 「明治に来た目的の一つでもあった、『早明戦に出ること』が1年生でかなったというのはとてもうれしかったです。ただ、そこから2年、3年と出ることができなかったので今年は頑張りたいです。先週の青学戦から先発で出させてもらっていて、慶應戦も出させてもらいます。毎試合で自分の持ち味でもあるランとタックルでしっかりとアピールして、決勝まで14という番号を守れればなと思います」

 

――同期の両ウイングに山村知也(営4=報徳学園)選手、山﨑洋之(法4=筑紫)選手の存在があったと思います。

 「常に1年生の時からポジション争いをしてきました。去年もずっとその2人がスタメン張っていて自分は出られなかったんですけど、普段はとても仲のいい同期です。グラウンドに立つとライバルでもありますし、目標ともなる選手です。この3人で一緒に試合に出るということはなかったので今回の慶應戦でかなってうれしいです」

 

――今後は4年生としてどのようにチームに貢献していきますか。

 「チームを引っ張っていくというのはもちろんだと思います。Aの中でも自分は一番Bで出ていた期間が長いです。BからAに上がる選手って大丈夫かなって不安に思われることも多いと思います。でも逆を言えばちょっと変わったアドバイスもできたりします」

 

――4年生はどういった学年ですか。

 「私生活ではとてもみんな仲がいいです。でも試合や練習になるとバチバチに本気で、時にはケンカなんかをしたりしながらみんな真面目にやっています。私生活とラグビーのオンオフがしっかりつけられている部分ははとても好きですね」

 

――ありがとうございました。

 

[内山嶺]

 

◆矢野 湧大(やの・ゆうた)文4、大分舞鶴高、173センチ、75キロ

大きなケガの少ない選手。その秘訣について「よく寝ることですかね」と話した。適切な睡眠時間が丈夫な体の支えになっている。

 

次回は山﨑洋之選手のインタビューをお送りします。


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