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(36)~FINAL CHALLENGE~ 髙野祐哉「いろんな立場を経験したからこそ今の自分がある」

ラグビー 2019.10.30


 「真価が問われる代」。武井日向主将(商4=国学院栃木)は今年の最上級生についてこう語る。苛烈極まる対抗戦、そして連覇の懸かる大学選手権へ。激戦のさなか、4年生一人一人に今シーズンに懸ける思いについてうかがった。

 

第11回は髙野祐哉(農4=北見北斗)のインタビューをお送りします。(この取材は10月27日に行われたものです)

 

――明大に進学した理由は何ですか。

 「最初は大学でラグビーをやるつもりはありませんでした。スプリングスクールに参加して、もらえると思っていなかったチャンスをたまたまいただきました。明大と言えばフォワードですし、自分の可能性に懸けてみようと思い、強くて憧れていた明大に入部を決めました」

 

――練習面で辛かったことはどんなことでしたか。

 「下級生の頃は自分よりも体の大きな選手ばかりで全然歯が立ちませんでした。ただ何度も挫折を味わっていく中で、改めてここはすごい環境なのだと感じました。コンタクトにしてもスクラムにしても、何をやっても高校でやってきたことが何一つ通用しませんでした。それが自分の中ではすごくショックでした」

 

――4年間で転機となったときはありましたか。

 「最初に一つ殻を破れたなと思ったのは3年生の最初の試合にBチームで出させてもらったときです。1、2年生の頃から地道に積んできたウエートトレーニングであったり、スクラム、コンタクトの部分がだんだんと自分の武器になってきたと感じました。体つきも変わりましたし、走れるようになりました。3年生の試合を通していろんなことを実感することが多かったです」

 

――4年間で一番成長できた部分はどこですか。

 「高校生のころは自分が試合に出場できて当たり前でしたが、全国から精鋭が集まってくる明大ではなかなか試合に出られませんでした。その中でも努力を続ける難しさなど精神的な部分は相当鍛えられました。3年生のときから少しずつ公式戦の出場を重ねてきて、今年も春シーズンまではいい調子でした。今年こそというときに立て続けのケガだったり、病気で入院してしまいました。調子が上がらないとき、自分がプレーできないときにどうやって下級生や同期を引っ張っていき声を掛けるかといったメンタルの持ち方やスタンスは、この4年間でいろいろな立場を経験したからこそ成長したなと思います。試合に出られない中、試合に出れる中、ケガした中、いろんな立場を経験してきました。それがあったからこそ今の自分があると思います」

 

――4年生の雰囲気はいかがですか。

 「すごく仲がいいです。自分がなかなかうまくプレーできなかったとき、落ち込んでいるとき、2年生の9月に膝の手術で長い間離脱したときも一番支えてくれたのが同期でした。継続して試合に出始めた頃だったので、長期間練習から抜けたことで精神的にも結構辛かったです。そんなときにも早い復帰を願ってくれたりいいプレーを誉めてくれたりして近くにいてくれました」

 

――今、後輩に伝えたいことはありますか。

 「今年度のAチーム以外の試合は今日で終わってしまいました。でも、決して試合に出られないことを悲観するのではなく、チームが今どういう立場なのかを考えながらやっています。もちろん自分自身もAチームへの競争で負けるつもりは絶対に無いですし続けていきます。それでも出ることができない中で、後輩、同期への声掛けやチームの底上げを頑張る先輩もいるという姿勢をみせつけていきたいです」

 

――髙野選手にとって真価とは。

 「どの立場であっても最後までハードワークし続けることです。チームに最大限の貢献をすることはもちろん、ラグビーも私生活も自分らしく引っ張っていければと思います」

 

――明大ラグビー部ファンの方々へ一言お願いします。

 「今年も武井組が優勝するので、最後の1月11日まで温かい声援をお願いします。そして選手一人一人が頑張っていますのでそこにも注目して応援してください」

 

――ありがとうございました。

 

 [中村奈々]

 

◆髙野 祐哉(たかの・ゆうや)農4、北見北斗高、177センチ・106キロ

単位取得が完了し卒業が決まったそうだ。「熊田(裕太・政経4=東海大仰星)と新妻(汰一・政経4=佐野日大)は5年目行くんじゃないですね笑」。他の人を心配できる余裕がある。

 

次回は辻惇朗選手のインタビューをお送りします。

 


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