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(7)「寮長として自分が見本に」射場大輔 新体制インタビュー

ラグビー 2019.04.01

 連覇を懸けたシーズンが幕を開ける。22年ぶり日本一を成し遂げてから早2カ月。武井日向新主将(商4=国学院栃木)の下、再スタートを切った新生・ラグビー部。新体制の幹部に今シーズンの意気込みを伺った。


第6回は寮長、BKリーダーを務める射場大輔(政経4=常翔学園)のインタビューをお送りします。(この取材は3月13日に行われたものです)


――最上級生となって今の心境を教えてください。

 「寂しい気持ちと、やっと自分たちの代になったなという気持ちの半分半分です」


――寮長とBKリーダーに就任されました。

 「昨年度から副寮長をやってきました。一つ上の先輩を見てきて、優勝はしたんですけど、私生活ではまだまだ足りない部分もあると思うので、それを自分が1番上になったからには、自分からいろいろ共有して改善していけたらと思います。寮長だけではなくて、リーダーとしてもグラウンドでも自分が引っ張っていけたら良いなと思います」


――私生活の足りない部分とは何ですか。

 「洗濯の落とし物とか忘れ物とかが、寮だから返ってきて当たり前みたいになっているので、恵まれている環境にいるということをもう一度感じなきゃいけないと思います」


――昨シーズンは射場選手にとってどんなシーズンでしたか。

 「対抗戦は良い試合も悪い試合もあり、帝京大に勝ったり、慶応、早稲田には負けたりして、二面性のあるチームだと言われてきましたが、4年生が結束して強くなった感じでした。4年生の雰囲気が一番大事だと感じました。4年生がしっかりまとまれば昨年度のようにチームも良い方向にいくと思います」


――印象に残った試合は何ですか。

 「選手権準決勝の早稲田戦が一番印象に残っています。トライできたのもうれしかったですし、超満員の中で早稲田にリベンジができて、それもうれしかったです」


――スタンドオフの忽那鐘太(平31文卒・現栗田工業)選手、松尾将太郎(平31商卒4・現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)選手のお二人が卒業しましたが、引き続きセンターで出場するのでしょうか。

 「特には言われていません。一応、自主練でキックの練習はしていますし、これまでとやることは変わりません。いつ『スタンドオフで出て』と言われても、自分なりに準備はしているつもりです」


――昨年度から引き継いでいきたい部分は何ですか。

 「全員が日本一になりたいという気持ちを持って練習することです。勝ちへのこだわりというか、部員全員が日本一になりたいという気持ちがあったからこそ、日本一になれたと思います。ルビコンとペガサスで分かれてしまいますが、ルビコンにいる4年生がしっかり下のチームを引っ張っていくことが大事だと思います」


――キックオフミーティングではどんなことを話していましたか。

 「基本的にラグビーの面でも私生活の面でも変わるところはあまりありません。明治大学ラグビー部としてのありかたというか、明治大学ラグビー部としてどうあるべきかという行動や言動が大事だよと昨年から言われていて、今年も寮長として自分が見本となっていけたらと思います」


――春季大会はBグループで戦うことになりました。

 「どんな形になるかわからないですが、外国人選手がいるチームも多いので、上のチームでも外国人選手はいるので、フィジカルで負けないことであったり、相手に合わせて試合をしないことであったりが大事だと思います」


――今シーズンへの目標と意気込みをお願いします。

 「自分自身、1、2年生の時はあまり試合に出られていなくて、昨年度から出られるようになったのですが、そこで満足しないで、もっとウエイトでも練習でもスキルでも上達していきたいです。また、下級生には自分の知っている知識を私生活でもラグビーでも教えていけたらと思います。連覇できるようにラグビーと私生活で自分が見本となって、リーダーシップを発揮していけるように頑張ります」


――ありがとうございました。


[藤里陽]


射場 大輔(いば・だいすけ)政経4、常翔学園、176センチ・90キロ

 昨秋の青学大戦で対抗戦デビューを果たし、シーズンを通してAチームに定着。選手権準決勝・早稲田戦では決勝点となるトライを挙げた


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