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(34)〜4年の足跡〜 朝長駿「挑戦することをやめれば成長も止まってしまう」

ラグビー 2018.12.30

〝個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第15回は、豊富な仕事量でチームを支える朝長駿(農4=長崎北陽台)。ラストシーズンも佳境を迎え、選手権準決勝を間近に控えた現在の心境を伺った。

 

――今シーズンを振り返っていかがですか。

「チームとしては春優勝して、夏合宿でも帝京大を倒して良い流れで来ていたんですけど、対抗戦で2敗して選手権は4位からのスタートということで、自分たちの課題が突き付けられた感じがしました。個人的にも慶応戦で左足をケガして1、2週間くらい休んでしまって、それからメンバーには選ばれてもスタメンから外れてしまっているので今はもどかしい気持ちもあります。でももう本当にラストですし、ここまで来たら残りの試合は絶対にスタメンで出てやろうという気持ちで練習に取り組んでいます」

 

――やはり描いていた理想の流れではなかったですか。

「対抗戦も1位で通過できる内容でしたし、自分としてもずっとスタメンで出なければいけなかったと思っています。でも山があれば谷もあるので、そこをよじ登ってチームとしても僕個人としても、最後は頂上に立ちたいです」

 

――改めて、今年のチームの強さはどこにあると感じていますか。 

「上下関係が昨年よりももっといい意味でなくなって、下級生が練習中でもミーティングでも積極的に発言してくれています。私生活のところでも、学年関係なくコミュニケーションがよく取れたチームをつくれていると思います」

 

――その中でご自身の役割はどこに見いだせていますか。

「自分はあまりコミュニケーションが得意ではないので、ラグビー中は体で、背中で引っ張ることを意識しています。あとは結構小さなことに気付きやすい方なので、そこは個人的に指摘するようにしてきました。例えばウエート中に下級生がふざけていたら注意するのはもちろんなんですけど、言い方次第で相手の受け取り方も変わるので、他人が言いづらいことを自分なりに伝え方を考えて言うようにしています」

 

――この1年間、個人的に力を入れてきたのはどのような部分でしょうか。

「自分にとって最大の仕事が相手のボールを奪うところはずっと変わらないです。(ナンバー8だった)昨年よりもフランカーとしてタックルで絶対抜かれないこと、地味なところで体張ることを常に意識し続けてきました。他の選手に比べて試合中すごくいいプレーやトライがあるわけではないですが、ブレークダウン周りだったりボールジャッカルして取り返したりと、地味ですけどそれが今はそれが好きですし、自分の持ち味だと思っています」

 

――フィットネスの練習中も、FWの中で必ずトップで走っていました。

「そこはフランカーとしても4年生としても絶対譲れない部分なので、あのようなところでまず体を張って引っ張っていくことを意識してます」

 

――4年間を振り返って、明治に来てよかったと思いますか。

「それはもう本当に心から思います。環境もそうですし、コーチ陣にも仲間たちにも恵まれました。後輩も含めていい奴らばっかりなので、本音言うと離れたくないですよね(笑)」

 

――期待の後輩はいますか。

「バックローみんなじゃないですかね。お世辞とか建て前とかそんなのなしで本当にいい選手ばかりなので、今年も誰が上がって来るか分からなかったです。刺激にもなりますし、最後まで気が抜けないです」

 

――朝長選手にとって〝Exceed〟とは何ですか。

「昨年の自分を超えるというのはもちろんそうなんですけど、日々自分のために、チームのために成長し続けていくことです。挑戦することをやめたら成長も止まってしまうので、そこは常に大切にしています」

 

――ありがとうございました。

 

[横手ゆめ]

 

朝長 駿(ともなが・しゅん)農4 長崎北陽台高 181センチ・98キロ

卒業論文に追われているという朝長。勉強面でも大変な農学部だが「今努力している分、将来役に立つんだと自分に言い聞かせてやってます(笑)」。



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