(30)~4年の足跡~ 外岡悠太郎「1月12日まで全員で同じ夢を見る」
‶個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第12回は、今シーズン対抗戦、ジュニア戦どちらでも活躍する外岡悠太郎(商4=国学院久我山)。シーズンが深まる中で、自身の役割、これからの意気込みを伺った。
――明治を選んだ理由は何ですか。
「自分は父親の影響でラグビーを始めて、ラグビーを見る機会が子供の頃からかなり多くて明治も昔から見ていました。当時からFWやっていて、明治のFWにすごく憧れを持っていたので入学しました」
――4年間で成長した部分はどこですか。
「1年生の時を振り返ると、自分が自分がという感じで自分のことしか頭になかったです。今は4年生の自覚を持って、特にセットプレーの時にリーダーという意識でチームをまとめようとする部分は出てきました。その意識の変化は成長の証だと思います」
――4年間で印象に残った試合はありますか。
「1年生の時の帝京大戦です。試合は負けてしまったんですけど、試合に出場していた先輩方がチャレンジャーとして最後まで体を張っていて、観戦している立場として心が揺さぶられました。これからもっと頑張って、帝京大をいつか倒したいと強く思った試合でした」
――ロックはポジション争いの激しいポジションです。
「確かに争いは熾烈(しれつ)ですが、ライバルの存在があるからこそ常にもっと頑張らなくてはという気持ちになりますし、上のチームに行ったときでも全く油断はできないという環境をつくれています。僕はセットプレー型のロックではなくて、ブレークダウンなどフィールドプレーが持ち味だと思っています。自分とプレースタイルが似ている舟橋(諒将・文4=札幌山の手)や箸本(龍雅・商2=東福岡)がライバルだと思っています」
――ラインアウトはどういう意識で臨んでいますか。
「ラインアウトが得意な選手たちとポジションを争っていく中で、ラインアウトのスキルはまだまだ足りてないと思っています。ラインアウトが得意な選手が近くにいるので、良い部分はどんどん見て盗んでいきたいです」
――ご自身の現在の役割は何だと思いますか。
「僕は言葉でチームをまとめるのはあまり得意ではないんですけど、自分が激しく体を当てて、プレーで示すということは意識して臨んでいます。シーズンは深まってきて、今は下のチームにいるんですけど、個人としても上のチームを目指してやっていきますし、下のチームの選手も気にかけて下からチームを盛り上げていきたいと思います」
――外岡選手にとっての〝Exceed〟とは何ですか。
「去年、上のチームも下のチームも良いチームだったんですけど勝ち切れませんでした。全員一人残らず同じ目標を見てハードワークできていたかというとそうではありませんでした。今年は上、下関係なく同じ夢を見て選手権決勝の1月12日まで全員でハードワークしなければいけないです。去年のチームを超えることです」
――ありがとうございました。
[上松凜助]
◆外岡 悠太郎(そとおか・ゆうたろう)商4 国学院久我山高 187センチ・102キロ
寮生活の思い出は1年生の時の雑用。きつい雑用を乗り越えられたからこそチームの絆が深まったと振り返った
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