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(28)~4年の足跡~ 古田翔悟「どれだけチームのことを思えるか」

ラグビー 2018.12.18

 ‶個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第10回は、小柄ながらセンター一途で4年間を全うした古田翔悟(法4=筑紫)。ムードメーカー的な明るさを誇る古田から見て、今の自身がどのように映っているのかを伺った。


――明治大学を選んだ理由は何ですか。

 「単純に1番(帝京大)のチームじゃなくて、2番のチームで1番に勝ちたかったからです。あとは『アスリートの魂』っていうスポーツに特化した番組があるんですけれど、そこで明治のラグビー部が取り上げられていたんです。当時、溝口裕哉さん(平24卒・現シャイニングアークス)がキャプテンをやられていて。高校時代、無名の選手だったのに、明治に飛び込んでバンバン活躍している姿に共感を覚えました。憧れたっていう方が近いかもしれません」


――明治大学で4年間やってきていかがですか。

 「予想はしていたのですが、みんなすごい上手だなと思います。プロ意識が高くて四六時中、ラグビーのことを考えています。食事、睡眠、筋トレとかプレー以外の私生活のところでもしっかりしているなって感じます」


――ムードメーカー的存在とお聞きしました。

 「そんな(笑)。(明治は)ペガサスとルビコンに分かれていて、僕はルビコンの中心の4年生として何ができるかと考えると、やはり勝敗よりもやる気だと思います。ルビコンの調子って意外とペガサスの調子につながる部分があります。監督がよく‶アティチュード〟って言いますけど、本当に大切だと思います。だからそれをまず微々たるものでも、できるだけ自分の力で下級生、チーム全体に響かせるというか。そういう雰囲気がつくれれば、ペガサスの結果にも必然と影響してくると思います。これが4年生になって最初に気づいたことです。もちろんペガサスを目指すことに変わりは無いんですけど、ルビコンのときにどれだけペガサスやチーム全体のことを思えるかっていうのは大事だなと感じます」


――今までで印象に残っている試合は何ですか。

 「自分が出た試合の中だったら、今年の夏合宿・朝日大戦です。朝日大とは毎年試合をするんですけれど、まあまあ差がつくんです。でもその時ちょうど自分がゲームキャプテンやっていて、前半ボコボコにやられてしまったんです。30点差くらいつけられて、これはやばいなと。キャプテンをやらせていただいているのに、内容も結果も伴わなくて。焦りもあった中で後半なんとか体張って、前出て、チームのやりたいことを体現できたってこともあり、自分の中ではすごくいい試合だったと思います」


――高校と大学の一番の違いは何だと思いますか。

 「〝勝ち〟というものに対して、どれだけ多くの人がこだわっているかが大きな違いだと思います。練習、技術の面も大きいですけど、高校だと一部の人しか勝つためにどうするかというのを考えていないと思います。監督、キャプテンとか。けれど明治レベルになると、みんな勝ちにこだわってやっています」


――古田選手にとっての‶Exceed〟とは何ですか。

 「最初自分は、‶Exceed〟ではなくて、‶Gain〟が良かったんですよ。突破する、獲得する、手に入れるという意味の。でも採用されませんでした(笑)。超えるとか言われていますけど、僕の中では壁を突破するイメージです。その壁は明治が勝てなかった歴史とか、自分の中の無理だなとかいう壁で、それを突破するっていう意味での‶Exceed〟です」


――ありがとうございました。


[高智琉大朗]


◆古田 翔悟(ふるた・しょうご)法4 筑紫 170センチ・80キロ

 寮生活の中で一番つらかったことは朝が早いこと。下級生の頃は緊張のあまり、寝つけない日々が続いたという。


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