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(16)~4年の足跡~ 舟橋諒将「一番激しいプレーを選択できる選手に」

ラグビー 2018.10.30

 〝個の強い世代〟と言われる4年生。本企画では紫紺を目指し戦った彼らの足跡をたどっていく。第2回は、大きな身体から繰り出されるラインブレークを武器にAチーム定着を目指す舟橋諒将(文4=札幌山の手)。熾烈(しれつ)な4年生のロック争いで同期に勝り、日本一のグラウンドに立つための目標を伺った。


――ここまでの試合を振り返っていかがですか。

 「昨年度はずっとAチームで出ていましたが、今年度はBチームで出る機会が多いです。まだ自分に足りないところがあるので、そこを追求して諦めずに今後やっていきたいです。(帝京大ジュニア戦では)はじめてのゲームキャプテンでした。今までも全くキャプテン経験がなかったので、一番動いて体を張って証明しなければいけないと思っていました。僕はあまりキャプテンシーがあるとは思っていないのですが、動いてプレーで証明しろという意味の込められて任されたキャプテンだったと思います」


――4年間で伸びたところはどこでしょうか。

 「一つ一つのプレーのクオリティー、重要性です。大学のレベルだと一つのプレーで流れが変わってしまうので、重みが大事だと感じてやってきました。僕のターニングポイントは3年生です。それまでAチームに絡めなくて、昨年度から本格的に絡めるようになりました。B、Cチームとは違ったワンプレーの重みというのがあったので、昨年度のAの試合に出場したことは大きな経験でした」


――ロックに専念した理由を教えてください。

 「1年生の時はナンバーエイトをやっていたのですが、2年生の時に挑戦してみないかと声を掛けられてからはずっとロックです。ロックは一番激しいですが、自分に合っていると思うし楽しくやっています。オールブラックスとかを見ていると、ロックがよく動くチームは強いのでタイトファイトで負けないようにという意識で常にやっています」


――4年生のロック争いが激しいです。

 「もちろん気を抜いているつもりもありませんし、僕もまだまだ諦めていません。現状を受け入れて、ここからどうするかは自分次第だと思っています。僕の場合はフィジカルが求められていると思うので、そこを徹底的に伸ばしていきます。(他の4年生のロックは)僕にはないセットプレーなどの空中戦やスキルなど、器用なところがあります。僕とは違ったところでチームを引っ張っていると感じます。Aチームにいる4年生のことは常に意識していますし、もちろん悔しいです」


――Aチームで試合に出るために必要なことは何ですか。

 「一番激しいプレーを選択できる選手になりたいですし、ならなければならないと感じています。瞬発力が足りないと思っているので、自主練でいろんなところからアプローチして、練習の種類を今年度から増やしています。基本的なことはダッシュやウエートトレーニングの仕方を増やしました。(前からの課題である)運動量はまだトップレベルには程遠いので、そこも伸ばさなければならないです」


――舟橋選手にとって〝Exceed〟とは何ですか。

 「Aチームに出ていた自分を越えたいです。もちろんAチームに出ていた時の自分が完璧だったわけではないので、そこを越えてこれからチームの役に立ちたいです。今の自分のポジションを見つめて、まだまだ諦めず、日本一の時にグラウンドにいられるようにしたいです」


――ありがとうございました。

 

[鈴木貴裕]


◆舟橋 諒将(ふなはし・りょうすけ)文4 札幌山の手高 186センチ・107キロ

 昨年度の対抗戦では5試合に先発出場。ラグビー部に入って「寮生活が楽しかったです。仲良い代だったので、同期といる時が一番思い出深いです」。


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