【フィギュア】(9)シーズン直前インタビュー 山﨑舞美

 五輪イヤーが幕を閉じ、フィギュア界は大きな世代交代を迎えた。自己研さんに励んだオフシーズンを経て、いよいよ本格的なシーズンの幕が開く。新戦力として明大に加わった選手もいれば、今季限りで競技生活に区切りをつける選手もいる。新たな時代の始まりを前に、それぞれは何を思うのか。本インタビューでは、その胸の内をお届けする。

(この取材は9月27日に行われたものです)

第6回は山﨑舞美(商3=釧路湖陵)のインタビューです。

――オフシーズンはどのような練習を重ねてきましたか。
 「大会がいくつかあって有志大会や東京夏季(大会)、あとはSAPPORO CUPの方にも出たのでなんだかんだずっと試合がありました。夏休みというか、7月からは曲かけをたくさんして体力をつけたり、ジャンプの確率を上げる練習をしていました」

――大会を振り返っていかがでしょうか。
 「有志大会は最初の試合だったので、自分の気持ちもそこまで気負いすぎたりせずこれぐらいかなくらいの感じでした。(東京)夏季とSAPPORO CUPは、本当にブロック(東京選手権)に向けて調子を上げていこうという気持ちだったんですけど、東京夏季がすごく良くてSP(ショートプログラム)もFS(フリースケーティング)も自己ベストでした。自分の中でSPは40点いけたら結構いい方なんですけど、44点が出てノーミスの演技ができて、試合前の練習の調子でいったらSP通過してFSを滑れる自信はあんまりなかったんですけど、13位で通過できました。FSの練習もたくさんしていたので、FSも構成はそんなに難しい構成ではなかったんですけど特別大きなミスがあったわけでもなく初めて80点出て。合計も126点くらいだったんですけど、120点を超えたことが一度もなかったので、自分の中では東京夏季の出来がすごく自信につながったというか、すごくいい思い出の試合になりました」

――東京夏季大会が終わってから1カ月が経ちましたが、現在の調子はいかがでしょうか。
 「特別ジャンプの調子がめちゃくちゃ良いわけでもなく、すごく悪いわけでもないですが、今の練習の調子のままブロックを迎えるのは全然足りないという状況がずっと続いています。それでも曲かけの一回一回を大切にして、目の前のことをとにかく頑張っています」

――明大の合宿での収穫や課題を教えてください。
 「明治の合宿は男子と女子で練習の枠が分けられていて、今年は今まで以上に女子が少ないので曲かけが回ってくるペースも早くて。1回の貸し切りで2、3回かかったり、すごく大変ではあったんですけど、自分はパンクをするのが多いので、曲かけの中でとにかくパンクを減らして、転んでもいいからとりあえず締めるというのを大切にしていました。監督にも曲かけ前に締めるように声をかけてもらって、毎回ジャンプを締めることを意識していました。いつもだと全体的にいろいろな部分を意識した練習をしているんですけど、合宿期間中は監督にそこの部分の指摘をいただいたこともあって、本当にパンクを減らすというのを一番心がけて練習しました」

――ジャンプの精度が上がった実感はありますか。
 「3回転トーループがずっと不安定で。トーループ自体が結構苦手なジャンプの種類ではあるんですけど、東京夏季では成功できたものの、自分の中ではしっくりくる跳び方ではなかったので。そういう意味で不安定なジャンプなんですけど、監督にリズムやタイミングの指導をいただいて。合宿期間中は何回か成功させる感覚をつかめたんですけど、東京に戻ってきてからは、また少し崩れてしまったというか、いまいちつかめていない感じです」

――今シーズンから新しい挑戦はされていますか。
 「特にしていません。大学に入ってからFSは3回転がサルコーだけだったり、あまり攻めた構成をしてないんですけど、それでもノーミスの演技をしていないので。本当に7級のレベルで考えたら、トリプル2種類跳べなきゃいけないと思っています。そういうふうに考えたら、トリプル1種類というのは本当に逃げというか、抑えている構成にはなるんですけど、それでもまずは3回転サルコーと3回転トーループの2種類をSPで決めることとFSでノーミスの演技をするというのが、今の自分の立ち位置的には必要なことかなと思っているので、大きな挑戦はせず練習しています」

――ブロックでの目標を教えていただきたいです。
 「これはずっと言っていることではあるんですけど、東日本選手権(東日本)に出場することが一番の目標です。それは、高校3年生で初めて出た東日本以来出られていなくて。その初めて出た東日本もやはり大きな初めての舞台ですごく緊張して思うように演技ができなかったという思い出があるので、大学生になってメンタルも強くなったと思うので、また舞台でリベンジしたいという気持ちがずっと上京してからあります。去年、一昨年はFSを滑ることができていないので、まずはSPでノーミスをしたいです。FSは自分の中でもずっと昔からあんまり苦手意識はないので、FSは曲が長い分ストーリー性のあるブログラムを選んでいるので、自分の感情とかも乗りやすいんです。構成がそんなに難しくないので、体力も最後まで持たせることもできるし、FSに進めれば東日本への道はすごく近づくと思うのでやはりまずはSPを通過して、FSで自分らしい演技をすることが一番の目標です」

――東日本学生選手権(東インカレ)ももうすぐ開催されますが、出場されますか。
 「今、(明大は)7級女子が4人しかいないので全員出場できます」

――日本学生氷上競技選手権(インカレ)の前哨戦となりますが、意気込みはありますか。
 「今年はインカレに出たいという気持ちがすごく強くあります。インカレが苫小牧で、北海道なので出たい気持ちがすごく強いので、ブロックや東インカレが選考の基準の対象となる試合なので、東インカレで明治大学が少しでも上位に行けるようにというのもそうなんですけど、自分のできることも精いっぱい出し切って、インカレに出場するにふさわしいレベルに、少しでも近づけるように。チャンスの試合なので東インカレも、東京選手権と同じぐらい、全力で頑張りたいと思います」

――最後に今季の目標と意気込みを教えていただきたいです。
 「今シーズンの目標は、東日本に出ることとインカレに出ること、国スポ(国民スポーツ大会冬季大会)に北海道代表で出ることの三つです。これは去年も同じような目標を掲げて二つとも達成できずに大学3年生を迎えてしまいました。今シーズンは練習環境も3年生になって変わって、自分が望んでいたたくさん練習ができる環境に今いることができていてスケートが楽しいという気持ちも去年、一昨年に比べてすごく今は強いです。毎日スケートを思い切りできる生活がすごく楽しいので、そういうスケートが楽しいという気持ちを大切に、本番も楽しんで滑れば、きっと結果も滑りにもつながって、結果にもつながると思うので、目標や点数だけにとらわれずに、見ている人が少しでも心が動かされるようなスケートをできるように、自分自身が楽しんで、自分らしくスケートができるシーズンになればいいなって思っています」

――ありがとうございました。

[野原千聖]

※写真は本人提供