(39)伊勢路奪還へ 総力戦で挑む大一番/全日本大学駅伝予選会展望

2026.05.03

 全日本大学駅伝(全日本)出場権7枠を懸けた全日本大学駅伝関東地区選考会が幕を開ける。各校8人が1万メートル4組に分かれて出走し、合計タイムで本戦への切符を争う総力戦。昨年は本選出場を逃した明大が、雪辱を果たすべく大一番に臨む。

 今年のエントリーメンバーは、フレッシュな顔ぶれとなった。最上級生では、綾一輝(理工4=八千代松陰)と石堂壮真(政経4=世羅)の2人が名を連ねた。綾は先日、長いケガから実戦復帰を果たし、状態を上げてきている。下級生時代から経験、実績ともに豊富な存在だけに、本来の走りを取り戻せれば全日本出場への道も開けてくるだろう。石堂は昨年の全日本予選、箱根予選と着実に経験を積んできた。ラストイヤーとなる今季、上級生の意地を見せ、チームをけん引できるか。

 中核を担う3年生からは、土田隼司(商3=城西大城西)と成合洸琉(情コミ3=宮崎日大)が選出された。土田は4月上旬のハーフマラソンこそ苦しい結果に終わったものの、昨季に大きく飛躍を遂げた一人だ。成合も4月上旬の六大学対校大会(六大学)5000メートルに出場し、順調な仕上がりを印象づけた。3年生コンビが力を最大限に発揮できれば、突破への光も見えてくる。

 エントリーメンバーの半数以上を占めるのが、伸び盛りの2年生勢だ。1年時から昨年の箱根駅伝予選会を経験した桶田悠生(政経2=八千代松陰)、岩佐太陽(商2=鳥栖工)に加え、阿部宥人(政経2=西武台千葉)も今季から好走を続けている。そのほかにも、1万メートル経験者が直近の大会で自己ベストを更新するなど、層の厚さは十分。この1年で力をつけてきた2年生勢の快走が、チーム飛躍への糸口となる。

 そして、1年生で唯一のエントリーとなったのが大江秀弥(法1=春日部)だ。先月の大学初レースとなった六大学5000メートルでは、同大会の明大トップタイムをマークし、鮮烈な印象を残した。ルーキーの堂々たる走りで、チームに追い風をもたらせるか。

 昨年度、〝紫紺の襷プロジェクト〟が始動した明大競走部。競走部の快進撃はまだまだこれからだ。今年も、実力校がひしめく激戦は避けられない。しかし、経験ある上級生と伸び盛りの下級生がかみ合えば、上位進出も狙える。1秒を削る総力戦の先に、伊勢路の扉をこじ開けたい。

[吉澤真穂]