対抗戦A選抜、初完封で3年連続勝利/関東大学オールスターゲーム

ラグビー
2019.06.30

 対抗戦A選抜、リーグ戦1部選抜によるオールスターゲームが行われた。明治からは安昌豪(営4=大阪朝鮮)、主将武井日向(商4=国学院栃木)、笹川大五(政経4=明大中野)、片倉康瑛(法3=明大中野)、箸本龍雅(商3=東福岡)、繁松哲大(政経3=札幌山の手)、山村知也(営4=報徳学園)、山﨑洋之(法4=筑紫)の最多8名が選出された。また武井はゲームキャプテンを務めた。リーグ戦1部選抜に対し1得点も許さず38―0で完勝した。

 

◆6・30 関東大学オールスターゲーム(秩父宮ラグビー場)

▼対リーグ戦1部選抜

 ○対抗戦A選抜38 {12―0、26―0} 0リーグ戦1部選抜

 

 ただのお祭りではなかった。例年点の取り合いになるオールスターゲーム。しかし、今年は前半から引き締まったゲーム展開となった。前半17分、スタンドオフ岸岡智樹(早稲田)からパスを受けた山村が左サイドを駆け上がり先制トライを挙げる。その後はミスも目立ち、流れを引き寄せられなかった。さらにリーグ戦1部選抜に攻め込まれる時間も増えたが、規律あるディフェンスで得点を許さず。前半終了間際には山村の2トライ目で追加点を奪った。後半に入ると、対抗戦A選抜の勢いは止まらない。山村のハットトリックとなる3トライ目をはじめ、後半4トライを奪った。リーグ戦1部選抜も外国人を中心に何度もゴールに迫ったが、崩しきれずにノーサイド。対抗戦A選抜がオールスターゲーム初となる完封勝利を収めた。

 

 紫紺が躍動した。明治から最多8人が選ばれた今ゲーム。「恥ずかしいプレーはできないので、明治らしいプレーをやろう」(安)。FWのスタメン6人が明治。スクラムでは押されてしまう展開が目立つも、前半最後には修正してみせた。一方、ラインアウトでは高い成功率でチームに貢献。山村はMVPとはならなかったが、両チーム最多となる3トライを挙げる活躍を見せてくれた。このいい流れを春季最終戦となる、慶應戦でみせてほしい。

 

[田中佑太]

 

試合後のコメント

 

武井

――キャプテンとして何を意識しましたか。

 「1日しか集まれなかったので、やるべきことを確認して試合中に何を修正すべきかということを一つの指針として、これだけはやろうということを意識しました。そういう意味では前半のペナルティを修正してしっかり敵陣で、アタックしようということを意図としてできてよかったです」

 

――オールスターの空気はいつもと違いましたか。

 「いろんなカテゴリーで一緒にプレーした人が多いので、すごいコミュニケーションは取りやすくて、違うチームでしたが同じラグビーをしている仲間として、信頼関係じゃないですけど、そういうのがあるんだなと感じました」

 

笹川

――やってみたかった選手はいますか。

  「川合選手(秀和・慶應)は中学の時から選抜で一緒だったのでやりたかったです」

 

山村

――3トライを振り返っていただけますか。

  「結果的には僕がトライという形でしたけど、うちの選手がいい形でボールを運んでくれたので、そのおかげだと思ってます」