手放した勝利/関東大学リーグ戦

 「気持ち一つで、ここまで試合が変わるのか」(長岡主将・法4)。まさにその言葉通りの試合だった。強豪・東洋大との試合、一時は3点差をつけながらも気の緩みから、たちまち相手に追いつかれた。終わってみれば同点の引き分け。勝てる勝負をみすみす捨ててしまった。あまりに痛い引き分けだ。

 試合開始直後の第1ピリオドは快調そのものだった。前試合のように攻撃が途切れることなく、たたみかけた。東洋大にスキを与えない。前半9分に牛来がゴール。立て続けに上野も得点を決め。序盤に2得点。春の関東大学選手権以来、得点力不足で苦しんできた本学にとってありがたい展開だ。その後、1点を許すも追加点を許さず本学リードのままだ1ピリオドは終了。
 
 第2ピリオドも快調な滑り出し。1分23秒に牛来の本日2点目。その3分後には奥平が4点目を叩き込み、東洋大相手に3点差をつけ、一気に付き放す。その後も相手の相次ぐファールによるパワープレーの時間帯が続く。この時点では誰もが本学の勝利を予感しただろう。しかしここから歯車が狂いだす。3on5の状態でさらなる追加点を決めきれないまま相手にやり過ごさせると、続く第3ピリオドでは次々と相手に得点を入れられる。苦境の第2ピリオドをしのいだ東洋大は息を吹き返した。さらにこちら側の油断がその勢いを増幅させ、これまでに見せた動きは止まり、守備も崩れた。第3ピリオド11分の時点で電光掲示板に目を配れば、4-4の同点。こちらのファールでパワープレーの時間帯もあり、逆転も十分ありえた状況だった。しかし本学は何とか踏ん張り、引き分けに持ち込んだ。

 試合後藤井監督は「60分通していいプレーができるのか、できなければ勝ちきれない」とインタビューに答えた。この3連戦では怪我人が相次ぎ大幅なメンバー変更が迫られたものの「戦力の底上げになった」(藤井監督)と評価する点もあった。
 
 現在0勝1敗2引けで5位と崖っぷちの状態だ。この3連戦で明らかにかけていたのは「気持ち」であった。一生懸命に相手に向かう姿勢、それは藤井監督が常に口にしていたことだ。技術では劣っていないことは、この試合で明らかになった。次の試合では主力が戻り、チーム建て直しのターニングポイントとして重要となる。この試合を価値のあるもの出来るか、ゆっくり見守りたいところだ。