【準硬式野球】相手投手を攻略できず 無念のサヨナラ負け/関東地区大学・社会人王座決定戦

2026.11.01

 秋季リーグで優勝を飾った明大は関東No.1を決める関東地区大学・社会人王座決定戦(関東王座)に挑んだ。神奈川地区の王者・神大を相手に先発の伊藤彩斗投手(営3=土浦日大)が完璧な投球で9回を無失点に抑えるも、打線は相手の先発投手を攻略できず延長タイブレークにもつれ込む。先制点を挙げたい明大だったが決定機を逃すと、10回裏、2死満塁の場面で痛恨の失策、サヨナラ負けを喫した。

◆10・31~11・3 関東地区大学・社会人王座決定戦(横須賀スタジアム他)
▼10・31 1回戦 対神大戦(横須賀スタジアム)
明大0―1神大〇

 先発の伊藤は、自身にとって初めての関東王座出場となった。初回から力強いストレートで相手打線を押し込み、2回裏には鈴木朝陽副将(法4=三重)の好守もあり2回を完璧に抑える。3回表、先頭の金井俐樹捕手(農2=健大高崎)が四球で出塁し、続く佐藤秀栄内野手(政経4=明大明治)が一、二塁間をしぶとく抜く安打で無死一、二塁と好機を演出。しかし後続が倒れこの回を無失点で終える。明大は4、5回も走者を出すがあと一本が出ず、両チームともにスコアボードに0が並べられる。6回表、藤井櫂外野手(政経2=船橋東)の安打などで無死一、二塁の場面、甲斐京司朗外野手(営4=大分舞鶴)が絶妙な犠打を決め自身は一塁にヘッドスライディング、1死二、三塁と再び好機を迎える。続く金井がスクイズを狙うも打球を打ち上げてしまい、三塁走者が戻り切れず痛恨の併殺。0-0で迎えた9回裏、緊張感が走る中、伊藤は安打や犠打で2死三塁のピンチを背負う。だが、次の打者を空振り三振に仕留めマウンド上で拳を握り締めた。

 試合は延長タイブレークに突入。何とか得点したい明大は、鳥越駿太郎外野手(政経4=桜美林)が一球で犠打を決め1死二、三塁の好機を作るが、後続が抑えられ先制に失敗する。その裏、先頭打者が犠打を試みるも伊藤の好判断で三塁でアウトを取る。続く打者を打ち取り2死一、三塁とすると、次の打者に対しては申告敬遠を選択、2死満塁となる。伊藤はここまでを一人で投げぬきながらも144キロを計測するなど疲れを感じさせない投球を続けるが、その直後、内野に転がった弱い当たりを野手が取り切れず三塁走者が生還、チームはサヨナラ負けを喫した。

 今年度最後の大会となった関東王座、4年生はこの試合をもって引退となる。試合後、スタンドからは全力を尽くした選手へのねぎらいの拍手が鳴り響いた。鈴木は印象に残った試合に関して「やはり今年の(全日本大学選手権の)京産大との試合。自分たちは絶対に全日本で優勝するという気持ちで臨んで、いい感じで勝っていた中で最後自分のミスで負けてしまって、ここまで引っ張ってくれた三谷(高慶主将・農4=高知)とか、頑張って投げてくれた淺田(真樹投手・法3=宇部鴻城)にすごく申し訳ないなという気持ちがあって、それが自分の中で一番印象に残る試合です」と語った。三谷も今年度の全日本での悔しさを口にするなど、先輩たちが追い続けた“日本一”への思いを今度は後輩たちが引き継ぐ。これからも明大の日本一への軌跡から目が離せない。

[後藤万緒]

試合後のコメント
三谷
——今の率直な気持ち教えてください。
 「悔しいです。でもこのメンバーで春(春季リーグ)秋(秋季リーグ)連覇、そして全日本ではベスト4になれたので本当に楽しい1年間でした」

——主将として臨んだ今年度を振り返ってみていかがですか。
 「自分は試合に出てない中で、キャプテンとして何ができるかというのを常に考え続けてきたので、悔いはないかなという感じです」

——同期、後輩たちへメッセージをお願いします。
 「本当にここまでついてきてくれて感謝ですし、これまでは試合で負けた際とか引退した時に涙を流したことがなかったのですが、こうやって本気で臨めたから涙が出ていると思うので、本当にみんなありがとうと伝えたいです」

鈴木
——今年度は副将、4番としてチーム支えてきましたが、今年度のチームをどのように見ていましたか。
 「去年まで先輩がいたのもあって、すごく伸び伸びやらせてもらって、今年副将という立場ではあったのですが、三谷がすごく引っ張ってくれたおかげで今年も伸び伸びと野球をすることができました」

——明大での4年間を振り返ってみていかがですか。
 「自分は下級生の頃から出してもらって、どちらかと言ったらやりきったなという思いの方が今強いです」