
慶大との引退試合 主将最後にホームラン!/オープン戦
新型コロナウィルスの影響で中止となってしまった法大とのリーグ最終戦。その代替えとして、慶大との4年生引退試合が開かれた。結果は引き分けで終わったものの、4年生は「楽しかった」と笑顔で部活生活に幕を引いた。
◆10・24 対慶大戦(上柚木公園野球場)
明大7―7慶大
慶大戦 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
計 |
明大 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
1 |
0 |
0 |
7 |
慶大 |
1 |
0 |
0 |
1 |
4 |
0 |
1 |
× |
7 |
4年生の幕を引くにふさわしい、激しい試合展開だった。1回裏でいきなり先制点を許してしまった明大。しかし4回表、2死一塁の場面で辻義大主将(政経4=長崎商)が本塁打を放ち、逆転に成功した。「皆の声援が球を運んでくれた」(辻)。この回に1点返され同点になるも流れをつかみ、続く5回表で兼村京佑(法4=札幌第一)の左適時打などで一気に4点を獲得。しかし慶大も負けじと裏で4点を返し、この回は両者一歩も譲らない点取り合戦となった。その後お互いに1点ずつ追加するも、時間制限により8回表で試合終了。7-7の引き分けに終わった。
これをもって4年生は引退となる。中止となったリーグ最終戦に代わって、連盟や慶大の協力があって開催された引退戦。選手たちは「めっちゃ楽しかったです」(武田眞・政経4=明大中野八王子)。「すごい落ち込んでいましたが、最後に連盟さんの力で開いてもらったのでありがたかったです」(大野佑基・政経4=松山東)と最後の試合を存分に楽しんだ。
新型コロナウィルスの影響で春リーグは中止。秋リーグも、最終戦が無くなるなど思い通りにいかず、4年生は踏んだり蹴ったりな1年だったかもしれない。それでも最後は全員笑っていた。「全てが完璧な、いいチームにしていけるよう次の主将に託す」(辻)。リーグ優勝や全日本優勝の悲願達成は来年に持ち越された。その笑顔の裏の悔しい思いは、次世代チームが晴らしてくれるに違いない。
[金内英大]
試合後のコメント
辻主将
――この4年間を振り返っていかがですか。
「コロナもありましたけど最後までやり抜けたというのは今後の社会人としても生きてくると思いますし、多分誰よりもいい経験ができたと思います」
――後輩たちに残したいことや、やっていってほしいことはありますか。
「自分たちの代では1つ上の代が良くしてくれたのを、どう良くして次につなぐかというのを気にしていたので、それは何とかできたと思っているのですが、優勝はできてないのでそれを良くしていってほしいと思います」
――応援してくださった人々へ。
「感謝の気持ちしかありませんし、最後も試合をやらせていただいて、親とかも最後見に来てくれましたし、ホントに『ありがとう』ってことだけです。この代で最後までやり抜けたのは、チームや監督、連盟の人々がいたからなので、感謝を伝えたいです」
大野
――今日先発してみてどうでしたか。
「4年間で初めて先発させてもらって、最初気持ちは試合を作ろうとして入ったんですけど、いい感じにいっていたので5回まで投げさせてもらいましたが、最後勝ちをつけて終わりたかったです。終わり方が自分っぽいなとは思います。でも結果、準硬で楽しかったと思えたのでそれは良かったと思います」
――準硬のいいところはなんですか。
「日常生活と部活があるなかで、硬式野球部だと日常生活もみんな同じ方向を向いていないといけないんですけど、日常生活はそれぞれやりつつ、部活の時はみんなで同じ方向を向いてできるという違いがあっていいなと思いました」
兼村
――今日を振り返っていかがですか。
「昨日は試合が無くなったと聞いて、自分泣いてしまったんですよね(笑)。何かわからないですけど『終わったんだ』と思ったら勝手に出てきて。それで今日急きょ試合をやるというので『良かった』と思いました。試合ができて本当に良かったです。感謝です」
――ご自身にとってこの4年間はどうでしたか。
「そんなに結果を残したかと言われるとそんなに残してもいないので、そのあたりは申し訳ないと思うんですけど、やっぱり楽しんでやらせてもらったというか、自由にやらせてもらったのは皆に支えてもらったからなので、感謝したいです」
武田
――4年間を振り返っていかがですか。
「下級生の頃から試合に出してもらっていたので、全日もめちゃめちゃ思い出深いですし、オーストラリア行けたのも楽しかったです。でも最後は同期で終われたのが良かったなと思います」
――後輩に向けてのメッセージをお願いします。
「自分たちのやり方で結果を追求して欲しいです。僕らは勝てなかったですし、それは思い残すところでもあるので、結果にこだわって自分たちのやり方を模索して最後笑ってもらえれば、それは先輩としてうれしいかなと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES