粘り強さを見せ中大に逆転勝利!/第27回京王電鉄杯

 金丸晃輔選手(平23政経卒・現パナソニック)がいなくとも――そんな思いが試合を通して伝わった。
京王杯電鉄2日目、明大は東大と中大と対戦。3戦目の東大戦では下級生を中心としたメンバーながらも中東(文1)、水口(法1)、安藤(情コミ1)といった新入生の目覚しい活躍もあり70-57と快勝。来月の新人戦が楽しみな結果となった。
 4戦目となる中大戦は前半、23-30とリードを許す。しかし第4クォーターの残り4分半で加藤(法3)がフリースローを決め逆転に成功し67-61で勝利。苦しい展開だっただけに選手たちはみな勝利に歓喜した。

 京王杯3戦目の相手は東大。「東大戦は来月の新人戦に合わせて選手を起用した」(塚本ヘッドコーチ)と語るようスターティングメンバーは三富(営3)目(政経2)、西川(情コミ2)、森山(営2)、安藤(情コミ1)と下級生が中心。
 開始3分後に三富がファウルをもらいフリースローを決め先制。残り1分で目が華麗なドライブでコートを駆け抜け勝ち越しに成功。しかし加藤(東大)が連続で3Pシュートを決めるなどなかなか相手を振り払えず15-15で第1クォーターは終了。
第1クォーターこそ一時勝ち越しを許すなどなかなか流れに乗れなかった明大。しかし第2クォーターで明大はついに東大に牙をむいた。
 まず開始早々水口、目、中東の3人連続3Pシュートで一気に相手を引き離す。さらに5分半と3分半の時には再び中東が連続3Pシュートを決め試合の流れをこちらに手繰り寄せ前半を終えた。
 一度つかんだ試合の主導権を明大ははなさない。下級生の活躍に触発されるように三富、宮川(営4)と上級生も次々とシュートを決める。
  結局70-57で勝利。「(今大会の位置づけは)去年戦った選手と新人をどう融合させるか」(塚本ヘッドコーチ)と語るように上級生と下級生がうまく絡み、思惑通りの勝利となった。

 4戦目の中大戦のスターティングメンバーは佐藤(卓・法4)、田村、加藤、安藤、中東。中大とは昨年のリーグ戦でも戦い2戦連勝と得意としていた。しかし明大は苦しい戦いを強いられる。
 中東の連続シュートで先制し幸先の良い出だしとなった。しかし安藤がファールをもらったものの、フリースローを2本ともにシュートを外す。ここから逆に中大が3Pシュートを決めるなど逆転に成功。明大も反撃に出たいところだったが攻撃の要である田村が中大の堅固なガードに封じ込められる。今ひとつ流れの乗れず7-13で第1クォーターで終える。
 第2クォーターはさらに苦しい場面が続いた。明大は果敢にシュートを狙うがことごとくリングに嫌われる。一方で中大は得点を次々と重ね一時は7-23と圧倒的差で明大を引き離す。明大は残り4分半でようやく田村の3Pシュートが決まるなど思うような攻撃ができず。結局第2クォーターが終わって17-23と点差自体は第1クォーター終了時点と変わらないが流れは確実に中大にあった。

 続く第3クォーター。これまで中大のペースだったがここから明大の反撃が始まる。まず田村の連続シュートで攻撃の糸口をつかむ。そして佐藤(卓)主将がリバウンドを取りドライブで相手をかわしシュートを決めるなど徐々に明大のペースに。さらに残り30秒のところでまたしても田村の3Pシュート。第3クォーターが終わって42-44と2点差まで詰め寄った。
迎えた第4クォーター。追い詰められた中大もそう安々と逆転を許さない。明大がシュートすれば中大がまたシュートを決める、そんな流れが続いた。しかし6分半に田村のシュートからついに明大はその均衡を破る。田村の連続シュートで再び2点差に詰め寄ると加藤のシュートで同点に追いつく。さらにその後加藤がファウルをもらう。ここで中大がタイムアウトをとり体制を持ち直そうとするも加藤は落ち着いてフリースローを2本とも決め見事逆転に成功。その後もシュートカットを次々と決め中大の反撃を許さずリードを保持。残り約20秒のところで加藤がリバウンドを取り佐藤(卓)主将、さらに安藤にパスが回る。安藤はこのチャンスを逃さず確実にボールを沈め相手に止めを刺した。粘り強い戦いで明大は最後に劇的な逆転劇を見せ67-61で勝利した。

 なかなか攻撃が決まらない苦しい時でも耐え忍び逆転した明大。昨年までは僅差まで反撃するもなかなか勝利に結びつかない試合が多く見られた。しかし今年の明大は今試合のように攻撃が決まらない時でも粘り、好機を逃さず逆転に成功するなど昨年にはなかった強さが見られている。また金丸晃輔選手の卒業で攻撃力低下が危ぶまれた。しかし田村、加藤、といった昨年の主力だけではなく安藤、中東といった新入生がうまく絡み得点を積み重ねている。
 昨年にはなかった強さが見られる明大。これで今大会4戦全勝と絶好調だ。明日の1位決定戦の相手は昨年リーグ戦、インカレ優勝をした王者・青学大。「今の明大がどのくらいの強さか学ぶ。上を向いてチャレンジしたい」(塚本ヘッドコーチ)と王者相手でも物怖じせず。新チームは王者相手にどこまでやれるか――注目の1戦だ。