吹き荒れる明大旋風!32年ぶりベスト4進出/全日本大学選手権
スターターは金丸主将(政経4)、佐藤(卓・法3)、田村(政経3)、加藤(法2)、駒水(政経4)。
第1クォーター。金丸主将と佐藤(卓)による3連続3Pシュートなど、アウトサイド中心に攻め立て流れをつかむ。しかし今リーグ戦3位の実力者である東海大も黙ってはいない。金丸主将と同じく日本A代表に選出された、センター・満原(東海大)がゴール下で起点となり、明治ゴールを脅かす。それまで順調に得点を重ねていた明治だが、ぴたりと勢いが止まり、18―16で第1クォーターを終える。
田中(東海大)にバスケットカウントを献上し、18―19と逆転を許す形で始まった第2クォーター。その直後に若林(商4)が相手ディフェンス陣を切り裂くドライブで21―20とすると、反撃と言わんばかりに田中(東海大)のドライブとターンオーバーからの豪快なダンクで、20―25と再逆転されてしまう。何とか盛り返したい明治は、たまらずタイムアウトを要求。立て直しを図る。
間合いを取ったことが功を奏したのか、タイムアウト後、明治が再びリズムをつかみ始める。金丸主将の3Pシュートで23―25の2点差に詰め寄ると、岸本(政経3)のスティールからの速攻で同点に。さらに金丸主将と佐藤(卓)の連続3Pシュートでリードを広げ、31―29で前半を折り返す。
得点を積み重ねていきたい第3クォーター。明治は最高の立ち上がりを見せる。まずは田村がベースラインドライブで先行すると、加藤が続けざまにリバウンドショットとカットインで37―29。一方のディフェンスでもチーム全体で集中したプレーを見せ、簡単にリバウンドを譲らない。途中2点差までリードを縮められたが、残り1分を切ったところで若林が3Pシュートを沈め、42―37として第3クォーター終了。最終第4クォーターへ。
逃げ切りを図りたい第4クォーター。だが東海大もそう簡単にさせてはくれない。開始早々、加藤がこの日4つ目となるファウルを与えてしまうと、東海大も攻勢に出る。明治のターンオーバーにつけ込み、2分間で6連続得点をマークし、再び逆転。田村のゴールで息を吹き返すも、長身・満原(東海大)にインサイドを支配され、思うようにゲームを進めていくことができない。
両チームとも点の入れ合いとなり、重苦しい時間帯が続く中、佐藤(卓)が流れを変えてみせる。アウトサイドから放たれたボールがことごとくネットを揺らし、3連続3Pシュートと一気に点差を離しに掛かると、田村もドライブで応戦し、残り3分半を切ったところで7点差。だが東海大もしぶとく付いていく。三浦(東海大)の3Pシュートに、満原(東海大)らが続き、残り11秒で再び同点へ。最後の1プレーに懸ける明治はこの日アウトサイドで当たりに当たっている佐藤(卓)にボールを託すも、シュートはリングに嫌われ、57―57の同点のままオーバータイム突入となる。
2分間のインターバルを挟んで始まった5分間のオーバータイム。駒水のシュートで59―57とリードするも、明治は満原(東海大)にバスケットカウントを献上してしまう。この判定に塚本ヘッドコーチが思わず抗議の意を表するも、これが痛恨のテクニカルファウル。満原(東海大)のワンスローと多嶋(東海大)のボーナススロー2本が決まり、たちまち東海大が逆転に成功する。攻撃の手を緩めない東海大は、さらに田中(東海大)と養田(東海大)の連続得点で一気に点差を離した。
ここまでか――。波に乗る相手に流れが傾きかけたその時、これまで14得点にとどまっていた金丸主将が牙をむく。59―66から連続3Pシュート、フリースロー2本、そしてタップシュートと、わずか2分半の間で10点をたたき出し、残り30秒あまりで試合を振り出しに戻す。
追い付かれた東海大は24秒を目いっぱい使って攻めに出た。多嶋(東海大)がぎりぎりまでためをつくり、シュートクロック残り10秒を切ったところで、トップギアに入れ猛然と1on1を仕掛ける。チームファウルが5つを越え、ファウルで止めることが許されない明治だがゴール下に人数をかけての決死のディフェンス。多嶋(東海大)からボールを受けた田中(東海大)のドライブを懸命のブロックでプレッシャーをかけると、そこから速攻へ。リバウンド制し佐藤(卓)、金丸主将とボールが渡ると、右0度のコーナー付近にいた若林にロングパス。迷うことなく放たれた3Pシュートは鮮やかなアーチを描き、ネットに吸い込まれる。これまでシックスマンとしてチームを支えてきた若林がビックショットを決め、勝利を決定づけた。
74―71。後がない東海大はエンドスローから何とかシュートに持っていこうとするも、直後にタイムアップ。試合終了を告げるブザーがコート上に響き渡ると、明治ベンチからは選手がコートになだれ込み、喜びを爆発させた。簡単に手にした勝利でないからこそ、その喜びもひとしお。逆転に次ぐ逆転で息詰まる熱戦となったこの一戦は、まさに準々決勝の名にふさわしいゲームであった。
実に32年ぶりとなるベスト4進出を決めた明治。その原動力となっているのが、勢いに乗った場面での爆発な力と、ここぞという時の集中力だ。この日も金丸主将の連続得点や、決勝点となった若林の3Pシュートがそのことを証明している。
拓大戦、東海大戦と接戦をものにし、まさに上昇気流に乗る明治の次なる相手は慶大(今リーグ戦準優勝)。リーグ戦では2敗を喫しているだけに、強敵に変わりはないが、今の明治にはその牙城を崩せる力と勢いがある。
注目の一戦は4日16時20分にティップオフを迎える。
選手・コーチのコメント(共同記者会見より)
塚本ヘッドコーチ
「(今日のゲームに臨むにあたって)リーグ戦では2連勝も、2点3点をしのいできたから何か変えてくると思った。こちらもマンツーマンプレスで多嶋(東海大)を苦しめ、リバウンドで満原からマイナス1ケタにすればいいゲームにできると思っていた。(ゲームを振り返って)ディフェンスは自信を持ってやっているところ。また金丸のチームと言われるが、サポーティングキャストが良くなければ、ベスト8、4にはいけない。田村、佐藤、若林が出てきてくれたのが良かった点」。
金丸主将
「(オーバータイムで一時7点リードされるという逆境をはねのけた点について)時間があったから焦らず、ディフェンスから1本1本返していこうとした。自分のマークがきつかったが、みんなが攻められた。特に自分で行こうとは思わなかった。」
若林
「(オーバータイムで一時7点リードされるという逆境をはねのけた点について)今日は塚本さんから『勝て』と言われていた。接戦の試合では気持ちが一番大事。攻めて追い付けたし、守れた。気持ちでカバーできた。(決勝点について)試合を通して(自身のシュートが)入ってなかった。塚本さんから『打ってけ』と言われた。(最後の場面は)卓哉(佐藤(卓))が運んでくれると思った。晃輔(金丸主将)と目が合った時、来ると思った」
~応援しに行こう~
12月4日 準決勝 対慶大戦(代々木第二体育館) 16時20分試合開始
~会場までのアクセス~
代々木第二体育館
・JR山手線「原宿」駅下車 徒歩5分
・東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅下車 徒歩5分
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