猛打爆発!!東大相手に手加減なし/東京六大学秋季リーグ戦
この試合は打撃、走塁、守備と随所で格の違いを見せつけた。まず打撃では初回から5回まで毎回得点を挙げた。初回から盗塁を決めにいき、江川(法4)の犠牲フライ、そして意表を突く柿木(商4)のホームスチール成功で明治のノーヒットで得点を挙げるそつのない攻撃には舌を巻いた。3回には打者一巡の攻撃で6点を挙げ早々と試合を決めた。8-0と点差がついたところでベンチは勝利を確信してだらけてしまいがち。しかし、今日の明治はそういったことは感じられず、一切妥協のない攻撃で東大の戦意を喪失させた。
注目の4回。本来、ピッチャーを務める井上(農4)が打撃好調のため打席に立った。振りぬいた打球はピッチャー強襲の内野安打。この内野安打から、2年半近く取材してきたわたしでも見たことのない明治の猛攻撃が始まった。続く6番・柿木は「そこまで感触はなかった」と言いながら、打球は相手レフトの頭をはるかに越えるホームラン。興奮冷めやらぬ中、岡田(淳・営2)が冷静にフォアボール、香取(政経3)がセカンド内野安打。また、相手のミスも絡み得点を重ねていく明治。初球から積極的に走っていく戦法がさらに得点を呼び、気付けば井上から香取の5~8番打者は1イニングに3度打席に立っていた。結局この回は打者22人、ヒット9本、盗塁12、得点17と東大を赤子の手をひねるかのごとく攻めた。
ここまで攻め立てたのには理由があった。それは、試合を優位に進め、今までベンチで盛り上げる役に徹していた4年生に出場機会を設けるためだった。26-0とした6回から代打攻勢に移り、これまでランナーコーチを務めてきた神田(政経4)、中川(商4)、次の守備からは笠原(政経4)、向山(文4)と守備陣のほとんどが4年生の布陣となった。
先発の岡田(淳)は力のあるストレートを中心に、東大打線に手も足も出させなかった。6回から代わった中村(政経1)も安定したピッチングで的をしぼらせなかった。毎試合の不安材料となっている守備陣も、今日の試合では無失策と文字通りの「圧勝」だった。
明治は2週間後、毎シーズン名勝負を繰り広げている法大戦、そして最終週には春季リーグ戦優勝を許した慶大との優勝を懸けた勝負を控えている。今日の試合は勢いを付けるにはこれ以上ない勝ち方だった。しかし「空いた週では守備を中心にもう一度鍛え直して勝っていきたい」(笠原)と強豪との対戦へ気を引き締めていた。
~試合後のコメント~
相沢主将(商4)
「きっちりみんなバッティングできていた。今日の感じで次につなげる良い流れができた。(自身の3死球について)デッドボールは基本的に好き。塁に出られれば良いからポリシーとしてそう思っている。東大戦だけど、ボールをしっかり見るようにした。岡田(淳)はストライクを取れればそう打たれることはない。大量得点後でも、しっかり打たせてとる投球を心掛けていた。次の試合では細かいところに注意していく。4年生は最後なので気を引き締めて勝ち続けるしかない。気持ちで頑張る」
江川
「大量得点は気持ち良かった。得点を取ってベンチが少し元気がなくなった場面があったが、4年生みんなを出そうという気持ちで応援してくれた。一瞬気が抜けたところもあったが、残りの法政戦、慶応戦へ向けて練習をしっかりして、出ていない人も出ている意識を持たせて、チーム全体で勝っていきたい」
柿木
「盗塁のサインが出ていたけど、甘い球がきて振ったら結果ホームランという感じ。そこまで感触はなかった。どこに打ったか分からなかった。大量得点は、みんなできるだけ点差を付けて、いつも出ていない人を出してあげようという気持ちがあったんだと思う。一つでも勝ち点を落とすと優勝はない。どことやっても落とさない気持ちでやる。新しい気持ちで、これからが本当に大事。気持ち切り替えてやります」
笠原
「4年生を東大戦に出場させようということで、こういう機会でしっかり打ちたかった。実際打席に立ってちゃんと打てなくて、先に代打で出場した向山には負けたなという感じ。今日の勝ちで調子に乗らずに、これまでの早稲田戦、立教戦を振り返ると守備で負けてる試合があるので、空いた週では守備を中心にもう一度鍛え直して勝っていきたい」
向山
「最後の最後でチームに貢献できた。明治は相手に合わせてしまうところがあるので、途中だらだら仕掛けた面もあったが集中していた。チームとしてこれから法政、慶応と大事な2戦を控えているので気を引き締め直して、全体でミスが出ないようにして、自分はそれに貢献していきたい」
岡田(淳)
「立教戦では調子があまりよくなかったので、今日はコントロールを意識して投げた。大量得点のおかげで勢いに乗って投げることができた。(4回の攻撃で肩が冷える不安に対して)バッティングが自分自身楽しみだったので、全然気にならなかった。これからしっかり練習して、法政、慶応に勝って優勝したいですね」
長谷部(農1)
「4年生みんなを出そうっていう気持ちがあった。相手のボールをしっかり振れた。(7打席5安打2四球について)でき過ぎでこれからがこわい。法政、慶応は東大みたいに打たせてくれないので、1点を大事にしたい。ピッチャーが3点以内に抑えて、打線が4点以上取れば良い。自分はシャープなバッティングを心掛けていきたい」
~今後の試合~
◆10・10 対法大1回戦(府中市民球場) 13:00~
◆10・11 対法大2回戦(法大多摩グラウンド) 10:00~
◆10・24 対慶大1回戦(早大東伏見グラウンド) 13:00~
◆10・25 対慶大2回戦(早大東伏見グラウンド) 13:00~
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