主力不在も層の厚さ光り勝利 8勝1敗の2位で終える/関東学生春季1部リーグ戦

2026.05.26

 関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)最終戦。青砥直輝(商2=駿台甲府)、熊谷継(農2=藤代紫水)が故障で主力を欠いた一戦となった。前半試合開始からミスが続き最大4点のリードを許したが、着実に点を重ねていき、36―34で勝利。最終戦を白星で飾った。

4・18~5・24 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
5・24 対順大戦(国士大多摩体育館)
○明大36{16―14、20―20}34順大

 試合開始直後、栃尾佑(法4=北陸)が先制点を取る。しかしその後はパスミスやシュートミスからの相手の速攻で失点が重なり、14分で7―11。順大ペースになるところだったが、崎前風諒(政経4=北陸)のポストシュートを皮切りに点差を縮める。18分には途中出場の鈴木和磨(農1=昭和第一)が7メートルスローを獲得し、栃尾が確実にスローを成功させた。怒涛の4連続得点で一気に同点に追いつく。その後はGK坂本京介(営2=洛北)がセーブを連発。攻守ともに勢いが増し、今季サイドとしての出場が多かった山本樹(法3=法政二)がバックの位置に入り、個人技を披露。「明治のバック陣は名のある選手が多くいるので、その中で僕が試合に出て活躍できたのは、今日は収穫というか、通用するところがあった」(山本樹)。前半終盤は互いに激しいディフェンスからミスが続き得点が停滞するが、山本樹が仕掛けたプレーで7メートルスローを誘う。有富晴輝(商3=九州学院)が7メートルの位置に入り、超スローなシュートを決め、会場を沸かせた。直後のディフェンスではGK坂本の顔面にシュートが当たり、体を張った見事なプレーを見せたが、その前のディフェンスでの反則で7メートルスローに。代わったGK近藤晶太(商1=北陸)がゴールを許さず。16―14でハーフタイムに入った。

 迎えた後半直後、GK近藤がこの日2本目となる7メートルスローをストップ。ルーキー守護神の好セーブで流れを引き寄せると、速攻とセットオフェンスがかみ合い5連続得点。リードを広げ、試合の主導権を握る。後半6分には、センターの山下竜之介(政経1=洛北)が巧みなフェイントで相手ディフェンスを中央に引き付けると、空いたサイドへ絶妙なロングパスを供給。これを受けた崎前が冷静にシュートを沈め、完成度の高い連携プレーを披露した。さらに8分には、相手の退場による数的不利で生まれたエンプティゴールを栃尾が落ち着いて決め、明大サイドは盛り上がる。しかし後半中盤、相手に5連続得点を許し、最大8点あったリードが2点差まで迫られる苦しい展開に。それでもエース・栃尾が豪快なミドルシュートを突き刺し、嫌な流れを断ち切る。加えてGK近藤も好セーブを連発し、最後まで相手に完全な流れを渡さなかった。一進一退の攻防が続く中、試合終盤には崎前が貴重な追加点を挙げる。「ボールが来たら自分のシュートをするだけ。緊張せずに決めることが出来た」(崎前)。粘り強さを見せた明大が36―34で接戦を制した。

 リーグ最終戦を白星で締めくくった明大は、これで5連勝を記録。9戦8勝1敗とし、昨年度の3位を上回る2位で春リーグを終えた。目標としていた優勝にはあと一歩届かなかったものの、リーグを通して安定した戦いぶりを披露。向谷内海都主将(営4=氷見)と栃尾が優秀選手賞、坂本が優秀新人賞に選出されたほか、栃尾は得点王にも輝いた。向谷内、栃尾の両選手は攻守両面で圧倒的な存在感を発揮し、チームをけん引。また、近藤、杉野龍騎(法1=九州学院)、山下ら1年生も多くの出場機会を得て活躍し、選手層の厚さを印象付けた。「上級生と混ざっても1年生とは思えないようなプレーをしてくれていた」(加藤良典監督)。秋リーグ(関東学生秋季1部リーグ戦)では悲願の頂点へ、さらなる飛躍に期待が高まる。

[木曽琴乃、柏倉大輝]

試合後のコメント
加藤監督
――試合を振り返っていかがですか。
 「先週の試合で向谷内と熊谷がケガをして、今日の試合は出れませんでした。ただ、1年の杉野、山下、3年の有富、山本など出場機会が少ない選手が出て、勝ち切れたので良かったです」

向谷内
――春リーグの総括をお願いします。
 
「去年よりもいい結果を残すことができましたが、試合を見ると課題が多い春リーグでした」

崎前
――リーグ終盤にかけて調子を上げてきました。
 「出場機会が増えてきても自分のやり方は一緒で、シュートを決めてチームが勝てればいいなという気持ちです」

山本樹
――得点決めた時のお気持ちはいかがでしたか。
 「普段からの努力がこの結果で報われたなと思いました」