7人攻撃が生んだ勝ち越しゴール 強敵・日大に劇的勝利/関東学生春季1部リーグ戦

2026.05.11

 関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)7戦目。昨年度の全日本学生選手権(インカレ)ベスト4の強敵・日大と対戦した。前半は攻守ともに押される展開が続き4点ビハインドで折り返す。しかし後半に差を縮め、ラストプレーはGKを下げ攻撃陣を増やす〝7人攻撃〟から川原温想(法2=愛知)が勝ち越しゴール。明大が激闘を制し、今季6勝目を挙げた。

4・18~5・24 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)

5・10 対日大戦(明大和泉体育館)
 ○明大34{15―19、19―14}33日大

 試合が始まると、序盤は互いに点を取り合う展開に。明大は栃尾佑(法4=北陸)のシュートや、背面パスを受け取った向谷内海都主将(営4=氷見)のゴールなどで得点を重ねる。日大が徐々に攻勢を強め、5―6で迎えた前半10分。明大側が反則を取られて7メートルスローを与えたものの、GK近藤晶太(商1=北陸)が見事にセーブ。「1本目のペナルティを止められたので気持ちも楽になって、安定したセーブができた」と語る近藤は14分にサイドシュート、16分には再び7メートルスローを止め、リードを許さない。すると相手GKも負けじとセーブを連発。青砥直輝(商2=駿台甲府)の放った角度のあるジャンプシュートを止めるなど、勢いに乗った日大は攻撃にも確実性が増す。「ポストの裏抜けなど、相手のオフェンスが僕らの研究を上回っていた」(栃尾)。前半20分から4連続得点で10―14とされ、明大はその後も点差を詰められない。最後のプレーではゴール前に切り込んだ栃尾が得点するも、15―19とビハインドを背負って試合を折り返した。

 4点差で迎えた後半、GK近藤が1分、3分にセーブを成功させる。6分には7メートルスローも止め、攻撃陣に勢いをもたらす。9分には向谷内主将がポストパスで連続得点を決め点差は1点。13分にはまたも近藤がゴールを許さず、そのまま速攻で小泉涼太(農4=藤代紫水)がシュートを放って同点に追いついた。直後も小嶋悠斗(営4=市川)がサイドシュートをすると見せかけ、栃尾にパスをし得点。ついに逆転に成功した。19分に相手ディフェンスが2分間の退場となり、数的有利の状況となった明大はこの時間に点差を広げたいところだったが、一進一退の展開を繰り広げる。21分、向谷内主将が相手ディフェンス3人に押されながらフィジカルの強さを生かし得点。明大は7人攻撃を試みる。「オプションとして7人攻撃は今週準備して練習していた」(加藤良典監督)。23分に小嶋の連続シュートが決まったところで日大サイドはタイムアウトをとった。タイム明け直後に青砥がディフェンスで反則をとられ2分間の退場を強いられる。ディフェンスが1人少ない中でも、GK坂本京介(営2=洛北)がセーブを魅せる。28分でスコアは33―33。そのままラスト30秒を迎え、相手のサイドシュートを守護神坂本が見事なスーパーセーブを魅せ明大サイドは即座にタイムアウトをとった。残り15秒で明大の攻撃。7人攻撃で栃尾が川原温想(法2=愛知)にパスを仕掛け、ゴールネットを揺らした。34―33で劇的勝利を挙げた。

 強敵・日大相手に大金星を飾った。「前半やられていたポストの裏のスライドのプレーやロングシュートを後半に修正して、出るところは出てしっかりポストケアするという風にコンパクトに守れていた。選手たちがよく守ってくれた」(加藤監督)とディフェンスでの粘りも今試合の勝利につながった。次戦は昨年度春秋共にリーグ優勝校の国士大戦。「(昨年度の)インカレでは勝っていて、向こうは『絶対に勝つ』みたいにくると思うので、そこは受けて立たずに対策を1週間して頑張りたい」(栃尾)。残り2試合、上位争いへの戦いは続く。

[木曽琴乃、橋場涼斗]

試合後のコメント
加藤監督
――GK2人の活躍がありました。
 「特に近藤はペナルティーも止めたり、相手に流れを渡さないキーピングで、坂本も最後ゲームが決まるところは止めてくれて、今日止めていなかったら負けていたゲームだと思うので、2人は本当によくやってくれたと思います」

栃尾
――日大が相手でしたが、どのような対策を練って臨みましたか。
 「相手は立体ディフェンスという、他の大学とは違うディフェンスをしてくるので、そこに対して7人攻撃や、少し変則なオフェンスをこの1週間は対策してきました。ミスもありましたが、結果的に最後のシュートも7人攻撃で終われたので良かったと思います」

川原
――決勝点のシーンを振り返っていかがですか。
 「今までも結構(シュートを)外していたので、練習通りに打つことを意識していました。落ち着いて打てればいいなと思っていました」

近藤
――リーグ戦では先輩のGK坂本選手との併用が続いています。
 「自分と全く違う種類のキーパーなので、毎試合『坂本先輩が止められなかった時は自分が絶対止めないとダメだ』という気持ちでやっているので、どんな場面で変えられても止められるように常に準備しています」