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(17)BEST GAMES~リーダーたちの名試合~ 山沢京平

ラグビー 2020.06.04

 転機となった試合、心に残っている試合…。今季の核を担うリーダー6選手の〝BEST GAME〟とは。選んでもらった試合を当時の記事とともに振り返ります。第3回は山沢京平選手(政経4=深谷)の〝BEST GAME〟です。


◆2017・6・19 関東大学春季大会(宮崎県KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場)

▼対早大戦

 ○明大55{26―14、29―12}26早大


<理由>

 「バックスの1年生が3人出場し、良いパフォーマンスができたから」


【復刻記事】(学部、学年は当時の表記です)

早稲田に29点差付け大勝利! 春季大会は3位で終戦/関東大学春季大会


 春シーズンを締めくくる最高の勝利となった。2勝2敗で迎えた春季大会の最終・早稲田との一戦。前半序盤にスクラムで明治が有利に立つと、そのままペースに乗り4連続得点を挙げ早稲田を2トライで抑える。後半戦も下級生による活躍で4トライを獲得。結果55―26と倍以上の得点差を付けて勝利し、昨年の対抗戦のリベンジとなった。春季大会の最終順位はグループA内で帝京大、東海大に次ぐ3位に終わった。


 スクラムから勝負は始まった。前半1分、自陣10メートルラインで早稲田ボールのファーストスクラム。「相手の強みであるスクラムとブレイクダウンをしっかり制圧していこうというゲームプランだった」(ゲームキャプテン・左フランカー前田剛・営4=報徳学園)と猛プッシュで早稲田を押しターンオーバー。そのままフェーズを重ね、前田がインゴール左中間にトライし先制点を決めた。前半8分にも敵陣ゴール前でのマイボールスクラムで圧倒しコラプシングを誘発。さらに早稲田の左プロップ選手がスクラムペナルティーによるシンビン退場を受け明治に追い風が吹いた。しかし前半24分、早稲田のシンビンが解かれ、さらにメンバーが代わるとスクラムの形勢が一点。「油断してしまった」(右プロップ祝原涼介・情コミ3=桐蔭学園)と明治が押し返されコラプシングを奪われ、そのままトライを献上。前半のラストプレーでもディフェンスを破られトライを許し、26―14とリードしつつも不穏な空気のまま折り返した。

 借りはすぐに返した。後半1分、自陣10メートルライン付近でマイボールスクラムを組むと早々にコラプシングを奪う。その後のラインアウトでターンオーバーされるも、フルバック山沢京平(政経1=深谷)がインターセプトし自陣から40メートルの独走でインゴールへ。「自分の持ち味のランニングが生かせてよかった」(山沢)と今試合2本目のトライを決め存在感を見せた。また、後半14分には、フッカー武井日向(商2=国学院栃木)が早稲田のハイパントをチャージし、インゴールへこぼれたボールを安昌豪(営2=大阪朝鮮)がすかさずグラウンディング。FWの2年生2人もルーキーに負けない活躍を演出した。その後、リザーブメンバーを入れて2トライを挙げ、2トライを献上し最終スコアを55―26で完全勝利を収めた。

 成長を実感した春だ。春季大会を3勝2敗で終え、丹羽政彦監督は「スクラム、ブレイクダウン、個のディフェンスという点、そしてコミュニケーションの全てにおいて選手たち自身がチームでやろうとしていることを理解してプレーできていました」と評価。特にスクラムは帝京大、東海大、早稲田を圧倒し重戦車のプライドを見せつけた。80分間圧倒し続けることは一つの課題ではあるが、スクラムは春の一番の収穫といっても過言ではない。「セットプレーの精度はまだまだ上げられると思うのでフォーカスしてやっていきます。これで満足しないで秋に向けて夏しっかりと準備していきたいです」(武井)と向上心を胸に春シーズンを締めくくった。そして8月の菅平合宿でさらなる成長を遂げ秋の関東大学対抗戦へ挑む。

[長谷川千華]


試合後のコメント

フルバック山沢京平(政経1=深谷)
「前半の立ち上がりが良くて、こっちがしっかりトライ取れて先制できて良かったのですが、前半の中盤とか後半くらいの時に相手に攻められたりした所やゲインとか結構されていた所があったので、前半の入りのまま続けて保って行ければもっと良かったと思います。(対早稲田)相手の強みであるブレイクダウンとかスクラムとかを徹底的に封じて、逆にこっちがやるというので本当に皆すごい気合いが入っていました。自分としては、特にそのまま意識というよりは、いつもと同じようにという訳ではないですが、自分の関わるプレーを精度高くやろうと思っていました。(個人の出来)キャリーで抜けられた所とかは抜けられたという面では良かったのですが、他の選手に対してのサポートの部分だったりとか、ポジショニングだったりとかはまだ良くなかったのです。そこをもっともっと改善していかないと今後やっていけないと思うので、もっとそういった精度というのを上げていきたいと思います。コミュニケーションというよりは、誰かがキャリーになった時や自分がブレイクダウンの時に一番最初に到着した時に、しっかり相手を倒しきるとかする所とかですね。(トライ)石川がしっかり縦行ってそこでオフロードで自分に放ってくれただけなので、石川に感謝したいです。(連携面)不安は3、4試合やってきて、始めはやはり少しコミュニケーションというか、どう発したら良いかなとか思っていました。しかし、コミュニケーションの部分で戸惑ったりとかはもう今は自分の中ではないので、そこはもっともっと自分から良い情報を発信できるようにもっと高めていきたいと思います。(春の総括)やはり初めはどうすれば良いかなとか結構考えた所がありました。そこで、ここ何試合かやってきて、ちょっとずつですが、自分の持ち味が少しは出てきているので、そこは春として良かったのかなと思います。自分の持ち味のランニングが生かせてよかった。まだまだやはり一つ一つの自分の中のパスだったりランだったりもキックだったりも他の先輩方がやっていることよりもいので、低もっともっとそこの一つ一つの精度を上げるとともにもっとラグビーを理解しないといけないと思うので、もっと成長できたらいいなと思います」


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