(5)「選手としての経験を生かして」 長橋駿主務 新体制インタビュー
昨年度、関東大学対抗戦(対抗戦)、全国大学選手権(選手権)の両大会で優勝を果たした明大。今年度は大川虎拓郎主将(法4=東福岡)が先頭に立ち、スローガン『ALL IN』を掲げ2連覇を目指す。本連載では新チームの監督と幹部となる4年生のインタビューを全6回にわたって掲載していく。
第5回は長橋主務のインタビューをお送りします。(この取材は4月21日に行われたものです)
――昨シーズンを振り返っていかがですか。
「全体としては、夏合宿以降少しばらつきがあったというか、あまり出だしが良くなかったんですけど、だからこそまとまったチームなのかなと思っています。この春シーズンや夏の結果にあまり左右されることなく、しっかり監督とも、ゴールは大学選手権で優勝することっていうビジョンはちゃんと持っているので、この結果に一喜一憂じゃないですけど、しっかりと試合ごとに修正を重ねながら、最後に一番強いチームになりたい気持ちではあります」
――ラストシーズンを迎えた今のお気持ちをお聞かせください。
「最上級生になるとすごく細かいことも気になるようになりました。例えば食堂にあるボードに寮のご飯を食べない時はきちんと申請しないといけないんですけど、寮長(木谷光・商4=報徳学園)と僕が隣の部屋なので、そういうのを共有ししたりしています。食堂が汚いとかも、僕は主務なので、グランド外、オフフィールドと言われるところは、すごく気を配ったり自分自身の変化はありました」
――先ほどにも主務のお話がありましたが、今年度主務になられた経緯を教えてください。
「3年の秋ぐらいから、選手をやりながら副務みたいな感じで、B、Cチーム、ジュニア戦などの調整をしていて、年末ぐらいに、(当時の)神鳥監督と選手かスタッフになるか選ぼうと話になってきて、でもなかなか答えが出せなかったんですけど主務を優先してやるというところで、主務に今一本で絞っています。けど完全に選手をやめたわけでもなくて、トレーニングは続けているんですけど、どっちつかずになるのは一番ダメって言われているので、監督とかとも少し話をしながら、できる可能性を探ってはいます。今は完全に主務一本に絞っていて忙しいんですけど、結構マネージャーの子とかもすごく優秀で、仕事も早いので、自分の仕事をちゃんとこなせるようになってから、一人前になって、認められるぐらいまで頑張れたら、もう一回現場に戻りたいなっていうのは自分の中ではあります」
――主務の仕事内容を教えてください。
「試合の日程や企業の方やOBの方と話をしたり、あとは遠征先調整コーディネーションも、今シーズンが8週連続で遠征があって、遠征の前日にBチームの試合もあってミスをしてはいけないので、食べ物とか色々確認しながら進めないといけない。その選手が100パーセントのパフォーマンスを出せる環境が一番主務として考えなければいけないので、そこをずっと意識しつつも、でも僕の今までの培ってきた選手としてのこの経験を交えながら、こうした方がいいとか、この話し合いをずっとやっています」
――マネージャーをはじめとしたスタッフの方とどんなコミュニケーションをしていますか。
「選手とマネージャーはコミュニケーションがあまり取れていなくて、マネージャーってグラウンド出ないじゃないですか。ずっと応接室の横の部屋でやっているので、お互い分かっていないので、マネージャーやトレーナー、選手の間で認知のズレじゃないですけど、うまく伝わってないことがあるので、ぶつからないように間に入って、また少し調整するみたいな時に、自分の話を使えるっていうのが一番強いと思っています。その管理栄養士さんが実際いるんですけど、月曜日が食堂休みだからご飯が出ないんですよ。だけど作り方がわからないので、大体外食するんですけど、8週連続遠征がある中で、結構疲労も溜まってくるってところで、外食はもったいないので自炊のメニューとか作りましょうかみたいな話をしたりしていますね。そういうのは自分の今までの経験から生かしていることなので、普通の主務ではない動きができているのかなというふうには思っています」
――4年生はどのような学年ですか。
「暴れ馬ですね。個性がめちゃくちゃ強くてもう本当にすごいです(笑)。エンジンもパワーもめちゃくちゃあると思うんですけど、ただ方向性が全部好きな方向でいくので、大川も結構苦戦していて、僕も気を配っていかないといけないところだと思います。実際に今年のスローガンを決めるってなった時も、最後3つまで出てきたんですけど、7対7対8で、その状態からなんかもう3時間話し合い進まなかったんです。でもその間も全然議論進まないのにプライドも高いし、ちゃらんぽらんに見えるけど、みんな考えをしっかり持っているのでまとめるのが難しいなと思いますね」
――幹部とはどんなお話をされますか。
「大体月に1回ぐらい大川と副将の竹之下(仁吾・政経4=報徳学園)と藤井(達哉・政経4=東福岡)、あと寮長の木谷と僕で、5人と監督とミーティングをします。練習の方向性を話したり、僕の方から少し生活で浮ついている選手に必要に応じて監督から声かけてもらったり、ご飯食べる申請とか、忘れている選手が多くなってきたら、もう1回意識づけようとか、4月入ってから自転車厳しくなったから気を付けるように声かけやアプローチをしていこうとか、グランド外で言うと、徹底した話し合いとかをしていますね」
――連覇がかかりますが、どんなことがチームに必要だと思いますか。
「良くも悪くも去年の軌跡をたどらないことですかね。去年対抗戦初戦は負けたけど、最後優勝したから良かったねみたいに言われがちではあるんですけど、その軌跡を必ずしも成功だと思わないことが一番大事だと思っていて、そこを引き締めることが慢心しないことにもつながると思うし、去年は追う側としてずっといたわけであって、今年追われる側ってなってくると、プレッシャーの種類も違うので、背負う重さとかも結構耐えていかなきゃいけないなっていうのは思っています」
――主務としてどんな一年にしたいですか。
「まずこの4年間を完全にやりきったっていうような大学ラグビー生活にしたいので、な今年のスローガンの『ALL IN』じゃないですけど、自分の出せる全て、今まで培ってきた経験と、自分がこのマネージャーに感じたことを、それ全部くっつけ合わせて、でもこの後の代にも残せるような、ラグビーに100パーセントを打ち込める環境、パフォーマンスをもっとよくできるような環境を、作れるような主務になりたいと思います」
――今シーズンの意気込みをお願いします。
「大学選手権は優勝します。その覚悟で1年間やっていきます。応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[木曽琴乃]
◆長橋 駿(ながはし・しゅん)情コミ4、明大中野高。
趣味を伺うと、毎週日曜日のオフの前日は門限がなく、伊藤利江人選手(商4=報徳学園)、舛尾和選手(文4=佐賀工業)、中瀬亮誠選手とカラオケに行くのがルーティンだそう!「4人のグループラインにカラオケの絵文字と集合時間だけ暗号みたいに送って集合しています(笑)」微笑ましいエピソードを伺えました!
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