【フィギュア】(男子)田中が逆転表彰台!周藤、磯和も全日本へ/東日本選手権
大会最終日に行われた男子FS(フリースケーティング)。SP(ショートプログラム)4位でFSを迎えた田中蓮音(法1=星槎国際東京)は、FSも大きなミスなく演技をまとめ、逆転で3位に入った。また、周藤集(政経2=ID学園)が8位、磯和大智(営2=京都両洋)が9位に入り、全日本選手権(全日本)の出場権を勝ち取った。
◆10・30~11・1東日本選手権(ALSOKぐんまアイスアリーナ)
▼男子FS

「去年、おととしまで全然手の届かないような選手の人たちと一緒に公式練習や6分間練習を一緒に滑ることで、やはりいつもより緊張はあった」。シニアデビューシーズンながらSP4位につけ最終グループでの滑走となった田中は、これまでとは違った緊張やプレッシャーを感じていたという。それでも冒頭のトリプルアクセルを降り切ると、その後も安定感のあるジャンプを見せた。後半も「しっかり最後まで田中蓮音という自分そのものを演じ切れた」と持ち味であるという身体能力の高さや踊りの面で観客を魅せた。総合順位は3位で堂々表彰台に立った田中。飛躍の勢いそのままに、初の全日本へ挑む。

昨季はジュニアから推薦で全日本に出場し、12位という好成績を収めた周藤。今季はシニアのカテゴリーに戦いの場を移した。そんな周藤だがこの日は「全体的にほとんどのジャンプがマイナスで終わってしまう演技でとても悔しい」と悔しさ混じりに淡々と話した。ジャンプは回転不足や転倒が響き、FSの順位は13位に沈んだ。しかしPCS(演技構成点)は高く評価。「ステップのエッジが深すぎてつまずいてしまうことが多かったが、この大会に向けてたくさんステップを練習してきたので転ばなかったのは良かった」と課題と収穫が見つかる大会となった。

磯和は6分間練習から成功率の高かったトリプルアクセルを1本目と2本目に組み込んだ構成で挑んだ。しかしそれゆえに「調子がものすごく良くて、本当に2本のジャンプは降りられるだろうなというふうに思っていってしまった」と1本目はシングルアクセル、2本目はダブルアクセルに回転が抜けてしまう。前半に大きなジャンプを失った磯和だが「それ以外のスピンや他のジャンプはそこまで崩れなかったので耐えられたのかな」と粘りの演技で暫定順位は2位。この時点で出場権獲得の9位以上が確定となり、初の全日本出場が決定した。最終的には1.54点差という僅差で夢の切符をつかみ取った。

2日前のSPでは13位という予想外の結果となった菊地竜生(政経4=目黒日大)。逆転を目指し臨んだFSのプログラムは『東京喰種(トーキョーグール)』だ。冒頭のトリプルアクセル+2回転トーループは減点となるも、続く単独のトリプルアクセルは完璧に着氷。持ち味である大きなジャンプを発揮し、GOE(出来栄え点)は1.60を記録した。その後も原作の緊迫した世界観や葛藤を存分に表現するスケーティングを披露する。だが、全日本には一歩及ばずFS11位、総合14位で大会を終えた。

SP後「頑張って納得できるジャンプを跳んで、最後楽しくステップをできたら」と意気込んだ牧島瑠依(商1=目黒日大)は白のシャツに身を包み登場。映画『la・la・land』の洒脱な音楽に合わせ軽快な滑りを見せた。課題に挙げていたジャンプはパンクや回転不足となったものの、ラストのステップシークエンスでは全身を大きく使った演技で観客を魅了。しっかりとプログラムをまとめFS19位、総合20位となった。

12月24日から開幕する全日本男子シングルには、この3人に加え、シード権を持つ三浦佳生(政経3=目黒日大)、OBの佐藤駿(令8スケート部卒)、大島光翔(令7政経卒・現富士薬品)が出場する。これからシーズンが山場を迎えるフィギュアスケート。冬の熱い戦いにも注目だ。
[藤岡千佳、吉㟢帆奏]
試合後のコメント
磯和
――初の全日本ではどういった演技を目指しますか。
「初出場ということで、まずは自分が楽しんで後悔のないようにというのが一番です。その次はできるだけ順位を一つでもあげることで、FSにいけたら今日みたいなアクセルの失敗もなくして4回転も入れていけたらなと思います」
周藤
――全日本に向けてどのような練習をしていきたいですか。
「今大会に向けて加点が付く練習や、スピンの安定性などを練習してきました。単独だといいものができる練習をしてきた中で、やはり安定感や確率面がすごく課題だなと思ったので、そこを全日本に向けてやっていきたいなと思います」
田中
――演技を振り返っていかがですか。
「ジャンプでのミスをしてしまったところもありますが、今回、しっかりと最後まで田中蓮音という自分そのものを演じ切れたかなと思います」
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