【フィギュア】(男子)三浦が優勝! 田中が5位に食い込む/東京選手権
東京選手権最終日は男子FS(フリースケーティング)が行われ、明大からは7選手が出場した。三浦佳生(政経3=目黒日大)は4回転ジャンプ3本を成功させ、SP(ショートプログラム)に続きFSでも1位となり、優勝を果たした。一方、シニアデビューでSP4位の田中蓮音(法1=星槎国際東京)は5位だった。
◆10・2〜4 東京選手権(田中貴金属アイスアリーナ)
▼シニア男子FS

SP首位の三浦は試合前「なるべくいつも通りにしていこう」と、多くの人と話しながらリラックスして過ごした。「自分らしさというか、変に普段と変えずにできた」と自然体で本番を迎えた。冒頭の4回転サルコーを着氷すると、続く4回転トーループ+3回転トーループも成功。トリプルアクセルを挟み、後半の4回転トーループも着氷した。4回転3本を全て成功させ、「僕史上ナンバーワンレベル」と振り返るほど、質の高いジャンプを披露。FS1位の187.54点をマークし、総合でも首位となり、初優勝を果たした。

SPでは「結構いい感じにまとまった」と手応えを得た田中。その勢いをFSでも維持しようと臨んだが「周りのプレッシャーに押されてしまうところがあった」と振り返った。練習時から精神面で苦しんでいたことを明かし「次の試合に向けて、しっかりそこを克服して、次につなげることができたら」と前を向いた。冒頭のトリプルアクセルで大きく減点されると、その後の3回転トーループも回転不足となり、ジャンプで思うように得点を伸ばせなかった。一方、最後のステップシークエンスでは加点を得るなど、持ち味の表現力を発揮。「しっかり最後のステップコレオと自分の持ち味を出し切ることができた」と、演技の中での収穫を口にした。

ジャンプでの減点が重なり、得点を伸ばし切れなかった周藤集(政経2=ID学園)。冒頭の3連続ジャンプでは加点を得たものの、続くトリプルアクセルで回転不足となり大きく減点された。その後も予定していた3回転ルッツが1回転になる場面もあった。終盤の2連続ジャンプも回転不足がつき、ジャンプの安定感が課題となった。

SPで出遅れた分をFSで取り返そうと臨んだ菊地竜生(政経4=目黒日大)。「FSで取り返さないといけなかったが、少し取り返せなかった」と悔しさをにじませた。『東京喰種(トーキョーグール)』に登場するグールをイメージしたポーズを起点に、演技をスタートさせた。序盤から3回転ジャンプを連続で成功させるなど、前半は安定した演技を披露。しかし、後半に入るとジャンプで減点が続いた。「後半の体力のなさがあった」と振り返り、体力面での課題を口にした。

SPで自己ベストを大幅に更新し、FSに臨んだ磯和大智(営2=京都両洋)。腰の痛みを抱える中での演技となったが「まずは最後のポーズをとれてよかった」と振り返った。冒頭のトリプルアクセル+3回転トーループではオーバーターンとなったものの、初挑戦で着氷まで持ち込んだ。その後もジャンプでミスが続き、思うように得点を伸ばせなかった。思うような演技を見せられなかった一方、初めて挑戦した連続ジャンプを形にしたことは収穫となった。今後に向けて「一番は体力、次にスケーティングスキル」と課題を挙げた。

SP23位発進となった丸山英希(法4=宇都宮短大付)は「下に1人しかいなかったので、もう守るものがなかった。攻めるしかなかったので『絶対に東日本行ってやるんだぞ』という気持ち」で昨シーズンから継続している『ナルニヤ国物語』に臨んだ。「ファーストのジャンプがトリプル4本ともきちんと締めて降りてこられた」とSPで課題としていたジャンプをFSでは修正。81.25点で20位となり、東日本選手権(東日本)進出を決めた。「緊張している状態でも加点がもらえるジャンプが跳べるように練習していきたい」と東日本に向け意気込んだ。

「(体温が)38度6分あったが、もう滑り切るしかないという気持ちで」と語ったのは牧島瑠依(商1=目黒日大)。前日から体調不良となり、万全とは言えない状態でFSを迎えた。やや抑えた演技となったものの、ラストのステップシークエンスではキレの良い動きで観客を魅了。会場からは自然と手拍子が起こった。「(手拍子が起こるのは)すごくうれしい。(宮本)賢二先生の踊りはすごくうまくて、こだわっている部分が多いので、やはりそこをしっかり自分でできるように頑張りたい」。東日本の舞台でさらなる進化を遂げた牧島の姿に期待したい。
[藤岡千佳、星川洋寧]
試合後のコメント
三浦
――演技を振り返っていかがですか。
「久々に形になったというか、ここまで荒れない自分もなかなか珍しい。 4回転3つが決まった時、自分もびっくりしました。綺麗に決まりすぎて、少し時間が余って焦りました。本当に状態が良いのを試合の本番でしっかり示せたことは、すごく今後にもつながりますし、これから大きな試合に入っていく上で安心できるというかほっとして入れるので、変な気負いもなく、シーズンに入れると思います」
田中
――演技の中でキックや側転はなぜ取り入れようと思ったのでしょうか。
「自分の最大の持ち味、見せ場は、身体能力の高さだと思っているので、キックや側転など、アクロバティックなところでもしっかりと曲を表現することができたらなと思ったからです」
菊地
――今日の演技で良かった所を教えてください。
「終始落ち着いて滑れていたと思いますが、落ち着きすぎて勢いが足りなかった部分では悪い点とも取れると思います」
磯和
――どのような気持ちでF Sに臨みましたか。
「元々SPの自己ベストが60点で、本大会で腰の痛みがある中で、6点の大幅な更新ができて嬉しかった反面、普段FSで同じグループで戦わないようなうまい選手たちと一緒に滑って緊張というか、怖かったっていうのが一番です」
丸山
――継続であるFSの感触はいかがですか。
「今日は最初のルッツをダブルにしたのですが、練習だとトリプルでやっていて。(最初の)3回転ルッツはあまりうまく入ってはないのですが、それ以外の5本は全部いつもきれいに入っているので、今回の試合は結構自信がある状態で臨めてはいました。ですが今回は少し結果的には満足のいかない形になりました」
牧島
――編曲のこだわりはありますか。
「最初いきなり小さい音から始まって聞こえづらいのは、自分でエフゲニア・メドベージェワさん(ロシア)が平昌オリンピックで銀メダルを取った時の『アンナ・カレーニナ』の最初の雑音を切り取って使っています。編集にはいろいろ自分の使いたいものをうまく使ってできたかなというのがこだわりです」
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