【フィギュア】(男子)三浦がSP1位! 田中が4位の大躍進/東京選手権

 東京選手権(ブロック)のシニア男子SP(ショートプログラム)に明大からは7人が出場した。三浦佳生(政経3=目黒日大)が4回転サルコーを成功し1位、今季シニアデビューの田中蓮音(法1=星槎国際東京)が4位につけた。

◆10・2〜4 東京選手権(田中貴金属アイスアリーナ)
▼シニア男子SP

 今シーズンここまで思うような演技ができず「大丈夫なんだろうけど、ズルズル引きずるのも嫌」と、シード選手ながらGP(グランプリ)シリーズ前の調整として出場した三浦。蛍光ピンクの個性的な衣装で登場した。冒頭の4回転サルコーは前傾姿勢になりながらも着氷すると、トリプルアクセルも成功。マンボのリズミカルな曲調に合わせ、会場からは手拍子が巻き起こった。最後のコンビネーションジャンプでは4回転トーループが2回転となったものの、続けて3回転トーループをつけた。ステップでは情熱的な三浦らしさが光り、観客を沸かせた。84.37点をマークし、SP首位に立った。

(写真:冒頭のポーズをとる田中)

 シニアデビューの田中は、高い身体能力を生かしたプログラムで観客を魅了した。冒頭のトリプルアクセルを難なく成功させると、3回転サルコーも着氷。3回転フリップ+3回転トーループのコンビネーションジャンプは乱れながらもこらえ、転倒を回避した。ステップでは側宙のような動きやブレイクダンスのウインドミルを思わせる動きも披露。田中らしさあふれる個性的なプログラムで、アップテンポな曲調に合わせて観客からは手拍子や歓声が起こった。「歓声を感じて、本当に最後に楽しく滑ることができた」と満足げに振り返った。73.09点でSP4位につけた。

(写真:ノーミスの演技を見せた磯和)

 磯和大智(営2=京都両洋)はトリプルアクセルを成功させるなど、ノーミスの演技で自己ベストを更新した。冒頭の大技を決めると、その後のジャンプも安定して着氷。66.44点をマークし、SP7位に入った。目標とする全日本選手権(全日本)初出場に向け、幸先のいいスタートを切った。

(写真:シニアデビューの周藤)

 周藤集(政経2=ID学園)は課題の残る演技となった。冒頭のトリプルアクセルは着氷が乱れ、続く3回転ルッツも着氷をこらえた。コンビネーションジャンプでは手をつき、回転不足と判定された。転倒はなかったものの、得点を伸ばせず65.92点でSP8位につけた。得点を伸ばせなかった要因について「全体的に加点がつくことはなかったので、そこが点数につながらなかった原因」と冷静に分析。それでもステップでは情感たっぷりに世界観を表現した。

(写真:ラストシーズンの菊地)

 最後の全日本へのチャンスをつかみ取れるか。ラストシーズンの菊地竜生(政経4=目黒日大)は『Hyperion』で滑った。「疾走感と力強さを大切にしている」というプログラム。得意のトリプルアクセルはGOE(出来栄え点)1.60をマークする美しいジャンプを披露した。しかし、その後のジャンプでは回転不足などミスが続いた。
 1番滑走については「むしろ他の選手の前に気軽にのびのび滑れるかな」と感じていたという。それでも、例年より多い観客に加え「シニア女子の最終グループも全日本の最終グループレベル。同じグループには中田璃士選手(西武グループ)もいて、ブロックとはいえすごい感覚だったので、少し緊張してしまった部分はあった」と振り返った。緊張からミスが出る形となり、60.97点でSP10位につけた。

(写真:『マイケル・ジャクソンメドレー』を披露した牧島)

 牧島瑠依(商1=目黒日大)は『マイケル・ジャクソンメドレー』で観客を魅了した。マイケル・ジャクソンをイメージしたレザーの衣装で登場。ジャンプは乱れや回転不足がありながらも、転倒なくまとめた。2本目の3回転ルッツを成功させると、曲調が上がり、会場からは歓声が上がった。マイケル・ジャクソンを思わせる振り付けを随所に散りばめ、観客を盛り上げた。「お客さんが歓声をしてくださって、本当に踊っていて楽しかった」と笑顔で振り返った。51.20点でSP17位となった。

(写真:SP23位の丸山)

 丸山英希(法2=宇都宮短大付属)は「点数の大きいトリプルジャンプが2本とも入らなかったので、点数を落としてしまった」と肩を落とした。冒頭の3回転トーループは着氷が乱れ、手をつく。セカンドジャンプをつけられず、コンビネーションジャンプにできなかった。「前傾姿勢になってしまい、ミスしてしまう可能性もあったので、次の(3回転)サルコーにつけようと思ってやめました」。しかし、その3回転サルコーも乱れてしまった。それでも「スピンは結構練習していて良かった」と手応えを口にした。42.35点でSP23位だった。

 笑顔あり、悔しさあり。それぞれの思いが交錯したSPを終え、全日本への切符を懸けた戦いはFS(フリースケーティング)へ続く。

[野原千聖]

試合後のコメント
田中
――ステップでのブレイクダンスのウインドミルのような動きはどうして行おうと思ったのでしょうか。
 
「中学生の時にユーチューブで陸でやっているのを見て、最初は『シットスピンの出(方)でできたらかっこよくないかな』と練習し始めました。今回入れてみようかなということで、振り付けの駒野(幸大)先生と一緒につくり上げました」

周藤
――シニアに上がって初めてのシーズンですが、どんな気持ちですか。
 「ジュニアの子たちは年齢が下の人たちが多かったので、その人たちと戦ってきた中で、今シーズンはお兄さんたちと戦えることがすごく楽しみです。もっと試合を楽しめるように、練習からもっと磨いていく必要があると思います」

菊地
――FSに向けて意気込みをお願いします。
 
「まずは自分の中でパンクと抜けがないようにというふうに臨んでいた試合で、SPからやってしまいました。これをしっかり持ち帰ってFSではパンクがなくしっかりできるように頑張りたいです」

牧島
――演技を振り返っていかがでしょうか。
 
「跳び方を新しい先生と直しているんですけど、本番になると自分の癖が出てしまうのでそこを気をつけたいです」

丸山
――プログラムはどのような世界観ですか。
 
「自分らしく自由に。世界の常識にとらわれないじゃないですけど、常識にとらわれずに自分を表現するみたいな感じです」

関連記事

RELATED ENTRIES